概要
初登場は1994年の『The Flash vol.2 #92 “Reckless Youth, Chapter One: Speed Kills”』。マーク・ウェイドとマイク・ウェリンゴが創造した。
初代インパルス/二代目キッドフラッシュ/四代目フラッシュとして知られる。ヤングジャスティスの創立メンバーの1人。
二代目フラッシュのバリー・アレンとアイリス・ウェストが30世紀の未来で隠居していた際に儲けた孫。リージョン・オブ・スーパーヒーローズに所属する従姉ジェニ・オグナッツとは非常に仲が良いが、彼女は30世紀に住んでいる為滅多に会えない。
プロフィール
本名:バーソロミュー・アレン二世
(因みにバーソロミューは彼の祖父バリーの本名と同じで、彼の名前から取られたものだと思われる)
髪の色はブラウン、イエローの瞳を持つ。
ドン・アレンとメローニ・ソーンの間に生まれる。バートが生まれて間もない頃に父ドンと叔母ドーンはイオバード・ソーンとその子孫によって殺害されている。
ウォリー以上に落ち着きがなく、ビデオゲーム、カートゥーン、コミック等を好む一方で勉強嫌いだったりと非常に子どもっぽい性格。出会って間もない頃はウォリーに同属嫌悪に似た苦手意識を持たれており、バート自身も苦手としていたが次第に信頼関係を築いていく。
生まれたときから純粋なスピードフォースとアクセス出来るが、これによる異常な新陳代謝によって急成長する体質を持っていた。(具体的には一年で二歳、二年で十二歳の外見に成長する)
その他、この体質の恩恵で本来経験といったものが必要な「すり抜け」の技を無自覚で習得していたり、速読で得た知識を無尽蔵に吸収することができる。
経歴
初代インパルス
乳児の頃に政府に誘拐されており、政府に実験体として軟禁されていた頃はバーチャルリアリティの中で過ごした。バーチャルリアリティの中で過ごしたことで空想と現実の区別を持たず、更に能力制限が無いなかで育ったため非常に落ち着きのない性格となった。
刻々と加速する彼の成長スピードから余命僅かと判断したアイリスによって政府から救出され、アイリスと共に現代にいるウォリーの元へと現れる。ウォリーのお陰で新陳代謝が安定した後も上記の彼の性格矯正のため現代に残ることになった。
当時バリーは死亡しており、更にバリーの子である彼の父や叔母も既に死亡していたため彼の住んでいた未来では彼を師事できる人物が居なかった。
その後マックスマーキュリーに師事することになり、彼と共にアラバマ州のマンチェスターに住むことになった。
当初はマックスに対し不敬な態度であったバートであったが、次第に信頼関係が芽生え、マックスに誇りに思われるヒーローになることを強く望むようになる。マックスマーキュリー失踪後は初代フラッシュの家に引き取られている。
基本的なキャラクターデザインは生みの親であるマイク・ウェリンゴに由るものであるが、バートインパルスの特徴とも言える印象的な長髪はハンベルト・ラモスがImpulse vol.1シリーズでの連載の中で次第に定着させていったものである。
髪を切り落とし一転スキンヘッドになった事もある(正体がバレる為即座に止めさせられた)が、一方でチャームポイントと発言することもある。
二代目キッドフラッシュ
2003年Teen Titans vol.3 #1-7 "A Kid's Game"にて、三代目ロビン、スーパーボーイ、二代目ワンダーガールと、かつてのヤングジャスティスメンバーと共にティーンタイタンズに加入する。
将来から目を背けいつまでも子どものように振舞い続けるバートは周りから期待されず「せっかちなマヌケ」と見做されることに辟易していた。その後デスストローク(ジェリコ)によって膝蓋を撃たれ重傷を負う。この敗北を機に将来から目を背くことを止め、サンフランシスコ公共図書館のあらゆる蔵書を読破することで多大な知識を手に入れる。いずれフラッシュの名を継ぐに相応しくなるべく二代目キッドフラッシュとなった。
2005年Infinite Crisisではジェイとウォリーと共にスーパーボーイ・プライムをスピードフォースに閉じ込めようとするが失敗した。この際に再び肉体が急成長し大人の姿になる。
四代目フラッシュ
Infinite Crisis後はスピードフォースが消滅したことで一時はヒーローを辞め日常生活を送る。実際はバートの肉体にスピードフォースが内包されたことで使えなくなっており、バート自身は能力を一切使わず1年間その事実を隠し通していた。その後The Flash: The Fastest Man Aliveでウォリーの跡を継ぎ四代目フラッシュとなった。
しかし、自身のクローンであるイナーシャの罠によりローグスの総攻撃を受け死亡。四代目フラッシュとしての活動は約一年であった。そしてバートと入れ替わるようにウォリーが復活した。
その後
Final Crisis: Legion of Three Worldsでスーパーボーイ・プライムを倒す鍵の一つとして少年の姿で復活を果たした。ブレイニアック5曰くInfinite Crisisで2度目の急成長を遂げてしまったバートの肉体は癌のように蝕まれており、一ヶ月以内に死んでしまう予定であった。その為あえて少年の肉体で復活し、キッドフラッシュに戻ることになった。
バリー復活後はバリーのサイドキックとして行動することが増えるが、バリー自身はバートを深く知らないため孫であるバートとの接し方が分からないでいた。このことをバートは「バリーは自分のことが嫌いだから距離を置いている」と捉えてしまい両者には溝が生まれていた。
Flashpoint: Kid Flash Lostでバリーの真意を知ったことで和解し、時間を遡ろうとするバリーの手助けをするためスピードフォースに溶けていった。
New52/DCリバース
New52当初はバート・アレンという名のキッドフラッシュがいたが、その正体は30世紀のテロリストの一員であり記憶を消され現代に送り飛ばされたバー・トルという別人の少年であった。
DCリバース以降のシリーズであるThe Flash vol.5 #24でイオバード・ソーンによって婉曲ではあるが言及される。The Flash vol.5 #50にて、バリーやウォリーの預かり知れぬところで遂に再登場を果たす。発言から察するにウォリーとバリーがフォースバリアを破壊したことによって復活できたと思われる。
因みにキッドフラッシュではなくインパルスとして復活しており、15年ぶりのコスチューム姿を見せた。この為か背景にインパルスのデザインの生みの親マイク・ウェリンゴの名前が映っている。「Forece Barrier's down and now the one and only BART ALLEN is back!(フォースバリアは崩壊した!そして今!正真正銘のバート・アレン様の復活だ!)」
関連タグ
ザ・フラッシュ - 親記事
インパルス-ヒーロー名
キッドフラッシュ-ヒーロー名
バリー・アレン-祖父
bartallen - 英語表記