概要
初登場は1956年の『Showcase #4』。ロバート・カニアーとジョン・ブルーム、カーマイン・インファンティーノが創造した。
二代目フラッシュとして知られており、元は初代フラッシュ(ジェイ・ギャリック)のリブート版として登場した。ジャスティスリーグの創立メンバー(Original Seven)の1人。
妻にアイリス・ウェストがいる。双子ドン・アレンとドーン・アレンの二人の子どもに恵まれたがどちらも早世している。孫にバート・アレンとジェニ・オグナッツがいる。
初代キッドフラッシュであったウォリー・ウェストとは義理の叔父と甥の関係であるが、実の息子のように可愛がっている。
二代目グリーンランタン(ハル・ジョーダン)とエロンゲイテッドマン(ラルフ・ディブニー)とは公私にわたった親友である。一方で警察を政府の犬と嫌う初代グリーンアロー(オリバー・クイーン)とは少々そりが合わない面がある。
『Superman Vol.1 #199』以降スーパーマンとは度々「地上最速の男」を巡ってレース対決をしており伝統行事となっている。余談だが実際は本気を出せば時空をも超えるバリーの方が速く、曰く「レース対決はチャリティーの為にわざと遅く走っていた」とのこと。(The Flash: Rebirth #3)
「元々は、初代フラッシュ=ジェイ・ギャリックが主人公のコミックのファンだったが、偶然にも後に、ジェイ・ギャリックと似た能力を得てしまう」というメタなオリジンが使われる場合も有る。
プロフィール
本名:バーソロミュー・ヘンリー・アレン。
髪の色はブロンド、ブルーの瞳を持つ。
セントラルシティ警察の鑑識官として勤めており職場に居たときに突如稲妻に打たれ薬品を被ってしまったことで能力を得た。初代フラッシュが主役のコミック「フラッシュ・コミックス」の大ファンで、彼のフラッシュの名はそこから取っている。
2009年のThe Flash: Rebirth以降は過去に干渉したプロフェッサーズーム(イオバード・ソーン)によって母ノラ・アレンが殺害され、父ヘンリー・アレンはこの事件の容疑者として逮捕されたというオリジンに変化した。
基本的に真面目で熱心な性格であるが、一方で呑気な一面もある。周りから呆れられるほどの遅刻常習犯であり、遅刻してはアイリスに怒られるのが定番のやり取りとなっている。
オリジンにもあるようにゴールデンエイジのコミックを特に好んで収集しているが、近年ではコミック全般が好きという設定になりつつある。あくまで読み専であるがプレミアムリーフといったコレクターの世界はしっかり理解している。
安定した時空間移動を可能にさせるコズミックトレッドミルの発明者であり、フラッシュの中で唯一作成方法を知っている。コスチュームやコスチュームを収納するフラッシュリング等も独自に発明している。
なお、アメコミのヒーローにはめずらしく、日本の特撮ヒーローのように「一瞬でコスチューム・チェンジを行なう」事が可能だが、実は、その方法は……リングから射出され本来の大きさに戻ったコスチュームを超スピード能力を使って自分で着替えるというもの。
経歴
プレクライシス
彼が主役を務めたThe Flash vol.1シリーズはFlash Comicsを引き継ぐ形でナンバリングされているため#105から開始している。
一時はアイリスがプロフェッサーズームに殺害されたことでフィオナ・ウェブと付き合っていた時期もあったが最終的に30世紀の未来で奇跡的に存命していたアイリスと再び結ばれることになった。最終回ではヒーローを引退しアイリスと共に30世紀の未来で隠居生活を始めた。
しかし1985年に起こったCrisis on Infinite Earthsで現代に戻り、アンチモニターとの闘いの中その身を犠牲にした。当時バリーの子を身篭っていたアイリスは未来に取り残されることになった。その後双子ドン・アレン、ドーン・アレンが生まれ、孫であるバートとジェニ誕生に繋がっていく。
ポストクライシス
その後もウォリーに多大な影響を与えた人物として描かれ、その存在は決して忘れ去られることは無かった。死後はシークレットアイデンティティが公に公開されることになったが、後にスペクターによってバリーの正体に関する記憶や情報は消去された。
2004年Identity Crisisでは故人であるが過去にDr.ライトにロボトミー手術を施した面子の一人として登場した。当時プロフェッサーズームによってアイリスを殺害されて間もなかったバリーはラルフに深く同情し、Dr.ライトにザターナの魔法によるロボトミー手術を施すことに賛成した。
その後もローグスの一人であったザ・トップをロボトミー手術を施すことで改心させようとするが逆に精神を崩壊させてしまう。自身の過ちに気付いたバリーはこの深い後悔からウォリーに彼に施した魔法を解くよう手紙を残している。
スピードフォースと一体化したことで長い間死亡扱いであったが2008年Final Crisisにて復活を果たす。The Flash vol.3シリーズでウォリーに代わり再び主役に戻った。
2011年Flashpointでは母ノラを救ったことで歴史改変を起こした張本人として登場する。DCユニバースを混沌に変えてしまったバリーは苦渋の決断の末愛しい母に別れを告げ、涙ながらに世界を元に戻した。そして世界を元に戻した際にNew52が誕生した。
New52/DCリバース
引き続きバリーが主役を務める。コスチュームにラインが入り、ブーツのデザインも変わった。
New52ではアイリスではなくパティ・スピボットと付き合っていたがThe Flash vol.4 #40にて別れた。尚#1でアイリスが初登場するシーンではバリーのスピードフォースがアイリスに引き寄せられており、バリー自身の心とスピードフォースが無意識にアイリスに惹かれていることを意味していたことがライター兼アーティストを担当したフランシス・マナプルの投稿によって明かされている。
その後もアイリスへの恋心について取り上げられる場面があったが親友としての関係を保ち続けた。
DCリバース以降はミーナ・ダワンと一時付き合っていたが、ゴッドスピードに襲われたことで消滅し僅か一話で別れることになった。その後シェイドの発言を切っ掛けにアイリスと付き合い始めた。ウォリー曰く元の歴史ではバリーはアイリスと交際していたが歴史改変によって恋人以下友達以上の関係になってしまった模様。
関連イラスト
関連タグ
キッドフラッシュ-サイドキック
バート・アレン-孫
barryallen-英語表記