「2度も父親になれた」
「お前をこの世界に連れてきて、連れ戻した」
「どれほど息子であるお前を自慢に思っていたか」
「生まれた時からだ」
解説
DCEUに属する映画の一つであり、『マン・オブ・スティール』『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』に続くザック・スナイダー監督作品の3作目。
スナイダーカットとも呼ばれる。
公開までの道のり
2017年に公開された映画『ジャスティス・リーグ』は、元々スナイダーが監督を務めていたが、制作会社であるワーナーブラザーズが評価せず、『アベンジャーズ』でヒットを飛ばしたジョス・ウェドンを補佐として雇い、大規模な再撮影が行われた。
その後、スナイダーは愛娘の自殺をきっかけに降板。再撮影はウェドンが主導し、公開された。
しかし、スナイダーが過去2作で構築したダークな雰囲気がオミットされ、興行成績も思わしくなかったため、DCEUはMCUのようなシェアードユニバース方式ではなく、ソロ映画製作に方針転換した。
更に、ネット上でスナイダーが意図した本来の作品「スナイダーカット」の制作・発表を求める運動「#ReleaseTheSnyderCut」が始まった。
ワーナーブラザーズは当初、スナイダーカットは存在しないという主張をしていたが、2019年3月にスナイダーが、自身が撮影し、そして劇場公開版からは削除されたカットが存在すると表明。
その約1年後にワーナーは「#ReleaseTheSnyderCut」を認め、スナイダーカットの制作にGOサインを出し、2020年5月にスナイダーの口からスナイダーカットの正式制作が発表された。
追加撮影を経て、2021年3月18日にHBO Maxで公開。日本では2021年5月26日にデジタルの配信を開始、Blu-ray、Ultra HD Blu-rayで同年6月25日にリリースされた(日本語吹替もしっかり新録されている)。
ウェドン版との違い
- ほぼ全編が4:3のスタンダードサイズで撮影されている。
- メインヴィランであるステッペンウルフの背後にいるダークサイドの存在が明確に描写された。また縦軸に深く関わるわけではないが、ジョーカー(演:ジャレッド・レト)が再登場したり、シリーズ初登場となるマーシャン・マンハンターが登場するなど、以後のDCEUの拡張を思わせるシーンがある。
- 「BvS」で描かれた未来から来たフラッシュに通じるシーンが差し込まれたほか、多くの未公開シーンが追加され、全編通して約4時間という映画というには長すぎる上映時間となっている。その4時間は、全6編の章ごとの構成になっている。
- 逆に、ウェドンが撮影したシーンは一切含まれていない。
キャラクター
余談
本作はスナイダー監督の愛娘オータムに捧げられており、エンドクレジットに「For Autumn」の献辞が挿し込まれている。
スーパーマンの黒いスーツは、撮影時は通常の青い物で編集で黒い衣装に変えている。