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詳細

アクアマン

あくあまん

アクアマン(Aquaman)は、DCコミックスから刊行されているアメリカン・コミック作品、および主人公の名称。
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曖昧さ回避


概要

モート・ウェイシンガーとポール・ノリスによって創造され、1941年11月の『More Fun Comics #73』で初登場した。

アクアマンは海底王国アトランティスと地球の海の統治者であり、超人的な強さと速さ、そして海の生物を指揮する能力を持つアトランティス人である。彼の身体は陸地でも温度や水圧が極端な深海にも耐えて生きることができる。王族の血を引いていることからオリン、人間としてはアーサー・カリーという名前を与えられ、その強大な能力と政治的影響力を駆使して両世界を守るために戦っている。



プロフィール

本名:アーサー・カリー(Arthur Curry)
頭髪:金髪
目:碧眼
身長:185センチ(6'1")
体重:147キロ(325lbs.)

海底王国アトランティスの王。アトランティスの住民は彼同様、水陸両性の海底人である。ジャスティスリーグの創立メンバー(Original Seven)の1人。

アトランティスの王という人類とは一線を画した立場ゆえに、常に地上のヒーローたちと協力するわけではない。さらに、自国の政治や他の海底王国及び地上の国々との外交、王家の派閥争い、妻子を失う、王国が一時的に崩壊するなど苦労も多い。

アーサー・カリーは、アトランティスの女王アトランナと、アムネスティ湾の灯台守トム・カリーの間に生まれた。アトランティスに戻ったアトランナの立場を思いやり、トムはひとりでアーサーを育てることになった。子供の頃、徐々にアーサーは母親の能力を受け継いでいることを示し始める。

その後、アトランナ女王の王室顧問であるヴァルコによってアトランティスに連れてこられた。しばらくはアトランティスを統治していたが、その役割を放棄し、弟のオームが王座に就く。アーサーはかつてのアトランティスの王が残した兵器を探すために世界中を旅している間、海底王国ゼベルから自分を殺すために送り込まれた暗殺者であるメラと出会い、恋に落ちる。

能力

  • 水陸両生

水中でも陸上(空気中)でも呼吸ができ、双方の環境で(ほぼ)無制限に活動できる。

  • 驚異的な遊泳速度
水中を時速160kmで泳ぐ事ができ、その気になればナイアガラの滝を泳いで登る事が可能。
  • 水棲生物との交信
 を始めとする海に住む生物に命令を聞かせて、自由に操れる。トビウオを操って低空飛行をしたこともある。
初期の作品では『魚と口頭で会話し、指示出しをする』というメルヘンチックな描写がなされていたが、現在は『魚の脳に直接テレパシーを送る』という描写に変更されている。
水棲生物ならば魚(魚類)に限らず、哺乳類(クジライルカ等)や爬虫類(ウミガメウミヘビ等)、無脊椎動物(タコイカクラゲ等)、果ては巨大怪獣(実写映画に登場したカラゼン等)すら自由に操れる。
ちなみに、原作コミックでは『アクアマンがシーフードレストランに来店してフィッシュ&チップスを注文したら、周囲の他の客がドン引きして『魚とお喋りできるのにそれはないだろう』とツッコまれる』というシーンがあり、この能力が(コミック劇中世界の)一般人にも『アクアマンの代表的な能力』として広く知られている事が良く分かる。(小学館集英社プロダクションより出版の邦訳アメコミ『アクアマン:アトランティスの王』第1章参照)
(なお、この際アクアマンは「魚とは話さない」、「魚の脳は会話するには原始的すぎる」と断った上で自分の能力について「テレパシーで魚達の中脳に指令を送るんだ」と説明している)
  • 頑健な肉体
その肉体は深海水圧や低水温に耐え、機関銃で撃たれても傷一つつかない程の防御力を有している。
実写映画版では『で突き刺そうとしても刃が通らない』、『至近距離(目測で約2~3メートル)から発射されたグレネードランチャーの弾が直撃した直後に「……痛い」とうめきながら立ち上がり、出血どころか火傷すら負っていない』という描写がされた。
ただし、流石にスーパーマン並みに無敵という訳にはいかず、『アトランティス製の武器による攻撃』では簡単に出血を伴ったダメージを受けるし、コミックでは左手をピラニアに食べられて失っている。
  • 怪力
 原子力潜水艦を軽々と持ち上げられる怪力を有する(参考例:アメリカ海軍のオハイオ級原子力潜水艦の水中における排水量は約18,750t)。
ちなみに英語版ウィキペディアによると、通常のアトランティス人は約2tまでの物体を持ち上げられるらしい。
  • 跳躍力
一回のジャンプで最大6マイル(約9.6km)まで跳べる。
  • 鋭敏な感覚
ほぼ真っ暗闇な深海でも見通す視覚、ソナー能力を備えた聴覚など。

使用(する/していた)武器

  • 水棲生物の大群

上記の『水棲生物との交信』能力の応用。
アクアマンの号令で何千匹もの魚の大群が敵に向かって進軍する様は圧巻の一言

一時期、左手を失っていた際に装着していた。
当初は先端に銛がついただけの海賊チックな義手だったが、後に水の精霊『レディ・オブ・ザ・レイク』(アーサー王伝説に登場する『湖の乙女』と同一の存在)の魔力を宿した魔法の水製の義手に変わった。
魔法の水製の義手は、水色の半透明である事を除けば生身の手と遜色無い外見をしており、『触れた人物から水分を奪う』『火傷もしくは凍らせる水のジェットを発射』『治癒』『異次元へのポータルを開く』『魔法を制御または無効化する』等の力を有していた。
現在のアクアマンの左手は生身に戻っている。
海の神ポセイドンから海の支配者の証として授けられた三ツ又の
槍としての直接的な攻撃力以外に、水を操作し、エネルギービームを放つ力を持つ。
2011年の『new52』展開においてこのトライデントは、津波洪水を召喚し、を起こし、氷を生み出し、陸地を動かし、水を媒介にして他の惑星にテレポートさせる等の能力を発揮し、本来のトライデント(槍)の姿からグラディウス(剣)の姿に変形する機能まで有している強力なマルチウェポンとして描写されている。
この他、『アトランティス初代王が使ったトライデント』も使用している。

弱点

かつては『一時間おきに水に触れないと死ぬ』というあからさま過ぎる弱点を持っていたが、現在は『普通の(つまり地上の)人間よりも、脱水症になりやすい(それでも砂漠でもない限りは大して影響は無い)』というマイルドな弱点に変更されている。

参考資料
英語版ウィキペディア
DCキャラクター大事典

登場キャラ

ファミリー

メラ(Mera)
アクアマンの妻。ゼベルというアトランティスとは異なる海底王国の出身でアクアマン暗殺の指令を受けた刺客であったが、アクアマンと恋に落ちて結婚する。海水からコップの水まで、水であれば量に関わらず自在に操る能力を持つ。

メラ



アクアラッド(Aqualad)
初代アクアラッド
本名:ガース(Garth)
アクアマンのサイドキック。ティーンタイタンズの初期メンバーで、現在はテンペスト(Tempest)と名乗って活躍している。ティーンタイタンズ脱退後は、ディック・グレイソンウォーリー・ウェストといった初期メンバーと「タイタンズ」の名で再結成している。

イーストの方



2代目アクアラッド
本名:カルダラーム(Kaldur'ahm)
水中での適応能力や、メラと同じく水を自在に操る能力を持つ。メキシコに住んでいたが、自身の本当の出自を知るため「ティーンタイタンズ」に加入する。アクアマンと出会いアクアラッドとして迎え入れられた。
アニメ『ヤングジャスティス』に登場するアクアラッド。

Aqualad Rebirth



ドルフィン(Dolphin)
化学実験で強制的に海底人の能力を植え付けられた女性。その後、実験施設から脱走しアクアマンたちと出会う。

ヴィラン

ブラックマンタ(Black Manta)
アクアマンの息子と左手を奪った張本人。人並み外れたパワーを持ち、様々な装備を身に付けている。

Black Manta



オーシャンマスター(Ocean Master)
アクアマンの異父弟。アクアマン不在の時に王座に着いていた。アトランティス軍を率いて地上を責めたことがありアクアマンと闘ったことがある。ただ単純なヴィランというわけではなく法を重んじる公平な男。またアクアマンを尊敬しており彼が地上の王だと思っている。

オーシャンマスター



映画

DCEUシリーズ

ジャスティスリーグ
2017年に公開の実写映画。ジェイソン・モモアが演じ、日本語吹き替えは安元洋貴
キャラクターデザインは一般的に知られている短髪姿ではなく1990年代のコミック版の長髪・髭をたくわえた時期がベースとなっており、近年のコミックでも再び長髪になっている。

アクアマン
2018年に公開の実写映画(日本では2019年)。
アクアマン役は引き続きジェイソン・モモア。妻のメラ役はアンバー・ハード、母のアトランナ女王役はニコール・キッドマン、参謀のヴォルコ役はウィレム・デフォー。

本作に登場した(サメ・甲殻類・頭足類のキメラのような姿)怪獣カラゼンを担当したデザイナーには「パシフィック・リム」シリーズの中国人デザイナーもいるが、「アクアマン」の脚本担当には「タイタンの戦い」シリーズを担当したライターもいる。そのためか、カラゼンとタイタンの戦いのクラーケンのデザインがかなり似ている。



ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット
「ジャスティスリーグ」の再編集版。
単独作と展開が矛盾している?

DCユニバース (DCスタジオ)

Aquaman and the Lost Kingdom
リブート後のユニバースの時系列に変更された。
制作が難航?

ドラマ

ヤングスーパーマン

演じたのはアラン・リッチソン。
オリバー・クイーンクラーク・ケントと共にチームを結成する。

ピースメイカー

アマンダ・ウォラーの招集に応じて出動。
また、彼の陰口が頻繁に登場する。

アニメ

DCアニメイテッド・ユニバース
『スーパーマン』での声優はミゲル・フェラー、日本語吹き替えは大川透
『ジャスティスリーグ』での声優はスコット・ランメル、日本語吹き替えは廣田行生

バットマン:ブレイブ&ボールド
声優はジョン・ディマジオ、吹き替えは江原正士
番宣ではバットマンから性格などが暑苦しいと評されているが、日本語吹き替えではバットマン役が玄田哲章、アクアマン役を江原正士が担当しているため、暑苦しさが増している。
左がブレイブ&ボールド版。右がジャスティスリーグ版。

ダブル陛下



ヤングジャスティス
声優はフィル・ラマール、日本語吹き替えは杉村憲司

ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃
声優はマット・ランター。
翻訳もされている同名タイトルのアニメ化作品。

DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団
声優は中井和哉

ゲーム

インジャスティスシリーズ
DCコミックスのキャラクターで戦う対戦型格闘ゲーム。
アクアマン、ブラックマンタがプレイアブルキャラクターとして登場している。



DCアンチェインド
2018年から配信されているDCコミックスのキャラクターで戦うアプリゲーム。

関連イラスト

AQUAMAN
アクアマン


Mera
センシティブな作品


Aquaman(Mera)海王 媚拉
アクアマン


センシティブな作品
ハグされたい男No,1



関連タグ

DC / DCコミック / ジャスティスリーグ
ヤングジャスティス / アクアラッド

Aquaman / Mera / Aqualad / Garth / Kaldur'ahm
水行侠

ネイモア・ザ・サブマリナー:DCのライバル出版社MARVELの海底人ヒーロー。クロスオーバー作品で対決し、勝利した。
海のトリトン:漫画の神様手塚治虫御大原作の漫画並びにアニメ。主人公並びに敵が海底人であり、主人公のキャラクター設定等がポストクライシス期のアクアマンと類似している。

DC Extended Universe

ジャスティスリーグアクアマンシャザム!

備考

DCコミックスのビッグ3(スーパーマンバットマンワンダーウーマン)以外のタイトルでは唯一、戦後のヒーローコミックの人気の凋落を生き残った。しかし、その一方で「ゴールデンエイジを生き残ったが、シルバーエイジを生き残れなかった」と評される事もあり、何度かタイトルがリニューアル創刊されては、短命に終わってしまう等の憂き目も。

長らく「ジャスティスリーグメンバー1の不人気キャラ」としてネタにされていたが、「New 52」シリーズ以降は名ライターのジェフ・ジョンズが脚本を担当し、その甲斐あってか以前より人気が上昇、『ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃』として主演でアニメ化された。「Rebirth」シリーズではステファン・セジックによる美麗なアートで懐かしくありながらも現代的にデザインされ、メラやドルフィンといった女性キャラも引き立てられ、アクアマンファミリーの活躍を盛り上げた。

キャラ設定の変遷

長い歴史のあるアメコミヒーローにはよくある事ではあるが、出自に関するキャラクター設定が何度も変更されている。
例えば、上記のプロフィールに記載されている『アトランティスの女王と地上の灯台守との混血』という設定は元々、1960年代のいわゆるシルバーエイジ期に作られたもの。
1941年(いわゆるゴールデンエイジ期)に初登場した際の設定は、『アトランティス文明を発見した科学者の息子で、遺跡に残されたアトランティスの遺産によって『後天的に』水陸両生となった』というもので、日本の作品で例えると008仮面ライダーXに近いものだったのだ。
更に1986年の『クライシス・オブ・インフィニット・アースズ』後の設定変更(いわゆるポストクライシス期)では、『古代アトランティスの英雄『アトラン』の霊によって神聖受胎したアトランナ女王の子供であり、純粋な海底人。アトランティスでは不吉とされる金髪だったために忌み子として捨てられた後にポームというイルカに育てられて、地上の灯台守『アーサー・カリー』の養子となり、成長後に養父の名をそのままもらって『アーサー・カリー』と名乗るようになった』という海のトリトンみたいな設定になった
そして、2011年の『NEW52』展開によって、再び『アトランティスの女王と地上の灯台守との混血』という映画版でもお馴染みの設定となったのである。

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