概要
マタラ(cod)・ツノガレイ(plaice)・メバル・タイセイヨウオヒョウ(halibut)・ガンギエイ(skate)・ニシトラザメ(huss)などの白身魚のフリッターもしくはフライに、ジャガイモを拍子木切りにして揚げたチップス(日本で言うフライドポテト)を添えた料理。グリーンピースを茹でたものや、小指ほどの大きさのニンジンを茹でたものなども一緒に添えられる場合もある。
モルトビネガー(麦芽酢)のソースを掛けて食べるのが一般的だが、好みで塩・胡椒・レモン果汁などを掛けたりもする。
要するにあちら版「魚の天ぷら」である。
本場イギリスでは、安くてうまい庶民のグルメとして、古くから愛されてきたファストフード。
白身魚は半身の鯵ぐらいのサイズ(50cmぐらい)のものもあり、しっかりと腹を満たしてくれる。
欧米人より胃袋が華奢な日本人にはSサイズでも十分。まかり間違ってLサイズなんか注文した日には、量と油による胃もたれで胃薬必須である。
ただしこの場合のビールとは、日本やアメリカで好まれる低温(6~15℃)発酵のラガービールではなく、高温(20~25℃)発酵で作られるエールビールである。
エールの持ち味は華やかな香りとフルーティな味わい。いわゆる「キンキン(5℃以下)」に冷やしてしまっては、そのどちらもが感じにくくなり、美味しさが半減してしまうということは知っておきたい。土地で長く愛されてきたものにはそれにふさわしい味わい方があり、そこにはきちんとした理由があるものなのだ。
なお、イギリスでは「フィッシュアンドチップスを食べる時はタブロイド紙(日本のスポーツ新聞のようなもの)で包むといつまでも冷めない」という迷信がある。
関連タグ
トバイアス・グレグソン:大逆転裁判の登場キャラ。倫敦の刑事で始終フィッシュアンドチップスを嗜む愛好家。
さくらの雲*スカアレットの恋:CGありで、この料理が登場する。