概要
エイ目を構成する科の一つでもある。学名はRajidae。
ガンギエイ目ガンギエイ科に属する海産魚の総称。漢字で書くと「雁木鱝」。
別名:カスベ。
比較的原始的なエイで卵生。卵殻は長方形で大きく、プラスチックのように丈夫である。
エイの中ではもっとも種類数が多く、日本近海だけでも3属26種が知られている。アカエイ科が熱帯から温帯にかけて棲むのに対し、ガンギエイ科は温帯から寒帯にかけて分布し、エイの中ではもっとも冷水性である。
多くの種は大陸棚の海底にすむが、深海で生活するものもある。
尾には肥大したトゲ(雄には1列、雌には3列)があるが毒はない。
吻の突出した軟骨まで胸鰭が続き、全体のフォルムが菱形になっている。
ガンギエイは尾に小規模の発電組織を有し、ここからの数ボルトの放電を使って仲間や異性に合図する。(これはシビレエイを除く他の発電器官をもつ魚も同様)
食材用に加工したものはかすべと呼ばれ、唐揚げ(ザンギ)、フライ、焼魚、ぬた、煮つけ、干物などにするほか、練り製品の原料にもする。
ジェニー・ハニバー(「海の怪物の標本」とされるが作り物)の素材でもある。
ガンギエイの仲間
ガンギエイ属
- ガンギエイ(メイン画像)
- テングカスベ
コモンカスベ属
- コモンカスベ
メガネカスベ属
- メガネカスベ
オカメエイ属
- ツマリカスベ