温帯とは、ケッペンの気候区分では熱帯と亜寒帯の間、最も寒い月の平均気温が18℃以下かつ-3℃以上の気候帯と定義される。ただし、乾燥帯は一般に含まない。
亜熱帯と亜寒帯に挟まれた緯度30〜50度の中緯度地方を指す事もある。白夜・極夜がなく、太陽が天頂に昇ることもない地域である。ただし気候は海洋や地形に大きく左右されるので、緯度による定義と気候区分は必ずしも一致しない。
植物生態学では、シイ、カシ、ツバキなどの照葉樹林帯すなわち暖帯とクリ、ケヤキ、ブナなどの夏緑林帯すなわち冷帯を合わせて温帯と呼ぶ事もある。
温帯は季節が比較的明瞭な穏やかな気候であり、農業をはじめ多くの産業に適す。食料生産力も高く世界人口の多くが集住している。
ケッペンの気候区分では、温帯はさらに以下の4区分に細分される。