概要
メキシコ合衆国の首都。本来は「メキシコ」だけでもこの都市を表すのだが、国名と都市名が同じになってしまう事から、都市名の方は「市」(シティ)を意味する語を付けて区別するのが一般的である。日本では英語のカナ表記が一般的だが、スペイン語では"Ciudad de México"と表記する。
熱帯に位置するが標高は2240mにもなり、周囲を山に囲まれた盆地に位置する。高山気候の為、比較的温暖ではあるが昼夜で寒暖の差が激しい。気候は5月からの雨季、11月からの乾季に分かれる。
14世紀にアステカの首都として湖を干拓して建設された都市で、当時は「テノチティトラン」と呼ばれていた。
その後、エルナン・コルテスが率いるスペインからのコンキスタドールによりアステカが征服された後は、テノチティトランの廃墟を埋めその上に上書きするように新たな都市が築かれ、同時に別称であった「メーシコ」(アステカ守護神メシトリの地、の意味)の方が都市名として用いられるようになったという。
現在の人口は921万人(2020)、周囲地域を含めれば2000万人の大都市圏を形成する。海外企業の現地法人が多く拠点とし、メキシコ各地にある工場を運営している。日本企業も進出しており、日本人子女向けの日本の教育課程準拠の学校や日本語の通じる医療機関もある。治安状況についてはメキシコの他地域と同様、十分な注意をしての行動を必要とする。