ウナギのゼリー寄せ
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うなぎのぜりーよせ
イギリス料理の一つ。「イギリス風ウナギの煮こごり」と表現したほうが伝わりやすい。
イギリスはロンドン、テムズ川の下流流域のイーストエンドの名物にて、18世紀に編み出されて19世紀頃まで親しまれた郷土料理。
とは言え、今やロンドン中でも、この料理を出す店は数える程しか無い。もちろん、理由が何かは言うまでも無い。
一般的な調理法としては水とレモン汁、ローリエでウナギを煮込み、その後冷やすことで溶け出したゼラチン質を凝固させて完成する。
賞味する際はこれに酢やチリソース、胡椒、あるいはそれらを混合して調味したソースをかける。これを失した場合は、調理工程において全く臭み消しが行われないため、口から鼻腔に向かって泥臭さと生臭さが殺到し、阿鼻叫喚の様を呈する。
正しい手順を踏まずに食べてしまう人が多く、ゲロマズ料理として有名になってしまった。
なお、ドイツやフランスなどでも同様の料理があり、ドイツでは乾物にしたウナギを用いてゼリーにはコンソメベースなどを用いて作ることもある。