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概要

飲食物を供する店、すなわち料理屋食堂の総称として18世紀中期以降にパリで使われるようになった言葉。

日本での用法

日本では西洋風の食堂を指す場合が多い。また、ファミリーレストランスタイルの各種料理店を「中華風レストラン」や「和風レストラン」などということもある。

各国での用法

フランス語圏以外にも英語、イタリア語などで幅広く使われる言葉である。

フランスでは「レストラン」と言えばドレスコード必須、敷居の高い高級な店のこと(中でもミシュラン三つ星レベルの超高級レストランをグランメゾンという)を言い、大衆食堂は「ビストロ」、居酒屋は「ブラッスリー」などと呼んで区別する。イタリアでも「リストランテ」と言えば格式の高い店で、大衆食堂は「トラットリア」、酒類含む軽食メインだと「タベルナ」(ギリシャ語由来でスペインでも使用される)となる。居酒屋は「オステリア」、ワインをメインにした店は「エノテカ」などと呼ばれる。また、「バル」(日本ではスペイン料理の軽食店という認識が強いが、実際はスタンドバーが一番近い)という言葉もあるが、これが指す対象は英語の「バー」よりも幅広く、実態は軽食屋やきちんとしたレストラン、カフェジェラートがメインの店など様々である。

日本ではそのうちレストラン、リストランテをそれぞれの高級店、ビストロ、トラットリア、バルなどがそれぞれの大衆店として汎用的に使われている傾向がある。

語源

フランス語の「restaurant」は、 ラテン語で「良好な状態にする」を意味する「instauro」、「再度」「良い状態にする」「回復 する」意味の「restauro」に由来する。

日本では

西洋に即してみるとレストラン、リストランテに該当する日本の飲食店スタイルは料亭(座敷で食事をするスタイル。客のドレスコードこそないが店の流儀に従う必要がある)や割烹(対面商売だが高級志向)となり、ビストロやトラットリアは大衆割烹(割烹スタイルを踏襲した庶民対象の料理店)、小料理屋大衆食堂となる。タベルナ、オステリアは酒類販売メインであり居酒屋に近い。

中国では

中国ではフランスのレストラン、日本の料亭にあたる店を餐庁といい、レストランや食堂のことを酒家という。対する酒店や、日本の町中華などでもよく見る飯店という名称はホテルのこと(飯店で飲食店の場合もある)である。

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