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解説編集

MCU作中でのキーアイテム。原作コミックにおけるインフィニティ・ジェムに当たる。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でのコレクターおよび『インフィニティ・ウォー』でのウォンによると、

  • 宇宙の始まる前には6つの特異点が存在し、その特異点からビッグバンが起こって宇宙が誕生した。
  • その後、6つの特異点の残滓はエネルギーの結晶となった。
  • 1つでも容易に惑星を消滅させる力を持つそれらの結晶を、6つ全部揃えたものは宇宙を支配する力を得られる。

と説明されている。

また『エンドゲーム』でエンシェント・ワンが語ったところによると、ストーンは6つ健在の状態で世界の均衡を保っており、1つでも欠けるとバランスが崩れ、世界の分岐が生じる危険がある。


共通の特徴として、原作でブルース・バナーハルクに変えたガンマ線を常に放射している。

このように一般人にはとても扱えない代物なので、直接触れることができないよう、ほとんどのストーンがアイテムの中に納められている。


フェイズ1~3は巨大な力を持つこのストーンの存在と、それを狙う勢力との戦いが共通のテーマとなっているため、まとめて『インフィニティ・サーガ』と呼ばれている。


一覧と来歴編集

初登場した映画の公開順。各作品のネタバレを含むので注意。


スペース・ストーン編集

アイテムTesseract / 四次元キューブ
能力空間の操作
  • ワームホールの生成、自他問わない瞬間移動、空間固定による拘束等

来歴:

遥か昔オーディンが地球に隠したが、第二次大戦時にレッドスカルが発見。ヒドラの勢力拡大に利用するも、スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ達の奮闘によって阻止される。

その後、ハワード・スタークトニー・スターク / アイアンマンの父親)が回収。


「ペガサス計画」に基づき、当時の"S.H.I.E.L.D."がウェンディ・ローソンことクリー人の科学者マー・ベルに預け、新エネルギーの研究に利用されていた。

クリー人との争奪戦の末に猫(のような姿をした宇宙生物)のグースが飲み込んでその体内に収まることとなり、そのまま"S.H.I.E.L.D."に回収され、厳重に保管されることとなった。


エンディングで、"S.H.I.E.L.D."長官ニック・フューリーソーの友人エリック・セルヴィグに研究を依頼する。


全編通してのキーになるが、最終的にソーがロキとともにアスガルドへ持ち帰った。


終盤ロキがアスガルドの宝物庫で発見。意味深に見つめ…


案の定、ロキが回収していたことが分かった。冒頭サノスがロキを脅して奪い取り、キューブを破壊。中のストーンを取り出しガントレットに嵌め込んだ。


マインド・ストーン編集

アイテムScepter / (セプター)
能力対象者に対しての洗脳

来歴:

  • アベンジャーズ

四次元キューブ回収のためサノスからジ・アザーを介し、ロキに貸し与えられたが、ロキがアベンジャーズに敗北した結果、"S.H.I.E.L.D."が回収した。


"S.H.I.E.L.D."を乗っ取ったヒドラに奪われており、ある双子の人体実験に使われていた。


冒頭でアベンジャーズが確保。紆余曲折を経て、ストーンの状態でヴィジョンの額に収まることとなった。その下での能力は当該記事参照。


  • アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

サノスにストーンを狙われていることを知ったヴィジョンは破壊を進言するも、それだとヴィジョンも死亡するためワンダたち仲間は反対。そこでワカンダの超技術により、ヴィジョンを殺さずストーンを取り外しその後破壊する作戦を立てたが、その最中にサノス軍が襲来。終盤ヴィジョンの頼みでワンダが破壊したものの、サノスが手に入れたタイム・ストーンで時間を巻き戻し、爆散したヴィジョンごとストーンを蘇らせた上で、額からストーンをもぎ取った。


リアリティー・ストーン編集

別名Aether / エーテル
能力発生する雲状の物体による、現実の改変
  • 惑星1つの状態を丸ごと改変する、人体を細切れやリボン状にしてしまう等

来歴:

ダークエルフのリーダーであるマレキスがその能力を使い、宇宙を闇に染めようとしたが、その企みはソーの祖父であるボーによって防がれる。その後、人知れない場所に安置していたが、空間が不安定になった際に偶然迷い込んだジェーン・フォスターが体内に吸収してしまう。

最終的にアスガルドが回収するも、上記の四次元キューブが既に保管されていたので、透明な円柱状のケースに入れた状態でコレクターが預かることとなる。


  • インフィニティ・ウォー

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの面々がサノスに奪われる前に手に入れるべくノーウェアを訪れた際には、既にサノスがコレクターから強奪していた。


パワー・ストーン編集

アイテムOrb / オーブ
能力肉体強化エネルギーの放射や操作
  • ただし石を直接握ると、ごく一部の者以外はそのエネルギーに耐えられずに消滅してしまう

来歴:

惑星モラグの遺跡に安置されていたが、スター・ロードが盗み出す。その後全編を通しての争奪戦が行われ、最終的にはノバ軍が保管することとなった。


  • インフィニティ・ウォー

物語開始時点ですでにサノスの手に渡っていた。ノバ軍の拠点であるザンダー星はサノスに全滅させられたことが語られている。


タイム・ストーン編集

アイテムEye of Agamotto / アガモットの眼
能力時間操作
  • 無限ループの形成、様々なパターンの未来視等

来歴:

古くから魔術師達の聖地「カマー・タージ」で保管されてきたものをストレンジが使用し、最後の闘いでも重要な役割を果たす。最後には、再びカマー・タージで保管されることとなった。


  • インフィニティ・ウォー

ストレンジが持ち歩いている。サノスと戦う前にこの石の力で1400万605通りもの結末を見て、その中からたった一通りの勝利の道筋を見つけたが、サノスとの戦いの末、自らストーンを明け渡した。


ソウル・ストーン編集

別名・別形態なし
能力魂の操作
  • 偽りの魂を見抜く、死者との対話等

来歴:

  • インフィニティ・ウォー

長らく未登場だったが、ガモーラがサノスに捜索するよう命じられ、惑星ヴォーミアにあることを突き止めていたことが判明。ネビュラを人質にガモーラから在処を聞き出したサノスは、ガモーラとともにヴォーミアを訪れた。

ストーンを手に入れようとする者を監視するストーンキーパーから「愛する者を犠牲にしなければ手に入れられない」と言われたサノスは少しの逡巡の末、ガモーラを崖下に落として殺し、ストーンを手に入れた。

惑星タイタンでの闘いではストレンジの分身を見破っていた。











『エンドゲーム』編集

冒頭で、サノスが『インフィニティ・ウォー』での指パッチン後にストーンを全て破壊したことが発覚。

消えてしまった人々を戻す方法が見つからないまま5年が経過したが、『アントマン&ワスプ』のラストで量子世界に取り残されたスコット・ラング / アントマンが帰還したことで事態は動き出す。

量子世界と現実世界の流れが異なることを利用し、過去に戻ってストーンを集める「タイム泥棒」作戦が立てられた。

  • スペース・ストーンマインド・ストーン

『アベンジャーズ』終盤のニューヨークにタイムスリップしたスティーブ、トニー、スコットが回収、後は持ち帰るだけ… だったが、事故により連行中だったロキがスペース・ストーンを用いて逃亡

スコットは単身マインド・ストーンを持ち帰り、スティーブとトニーはさらに過去の1970年(『ファースト・アベンジャー』と『キャプテン・マーベル』の間)にタイムスリップ。途中それぞれのとニアミスしつつ回収した。


  • タイム・ストーン

上記と同時にタイムスリップしたブルースが当時所持していたエンシェント・ワンとの問答の末に、借り受ける形で回収。


  • リアリティー・ストーン

『ダーク・ワールド』中盤のアスガルドにタイムスリップしたソーとロケットラクーンが、ジェーンから回収。

ソーはついでに当時の自分から『バトルロイヤル』で破壊されたムジョルニアも借りた。


  • パワー・ストーン

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』冒頭でスターロードが盗んだ直後に、タイムスリップしてきたジェームズ・ローズ / ウォーマシンとネビュラが強奪。


  • ソウル・ストーン

上記と同時にタイムスリップしたクリント・バートン / ホークアイナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウがヴォーミアを訪れる。最終的にナターシャが犠牲となり、手に入れたクリントが持ち帰った。


集めたストーンを科学組が独自に作った「ナノ・ガントレット」に嵌め込み、ストーンが常に放射しているガンマ線に耐性を持つブルースが指パッチンを行った。


ナノ・ガントレットの記事も参照


そしてサノスとの決着後にスティーブがそれぞれ各時点に返却した


フェイズ4以降編集

『エンドゲーム』後のMCU本流の世界【アース199999】においてはサノスに破壊されたままであるため、登場はしていない。

ただし『エンドゲーム』においてエンシェント・ワンが語った「ストーンの欠落による時間の流れの分岐」などが起こっていないことを考えると、破壊された(粒子の状態になった)だけで、消滅はしていないと考えられる。


また、フェイズ4以降に取り上げられている「マルチバース」の概念においては、他の世界のストーンは健在である。


ロキ編集

時間軸を監視する組織・TVAにおいて特に珍しくもないものとして登場。

なんと「文鎮として使ってる奴もいる」というくらい、ありふれたものとして扱われている。

原理は不明だがTVA本部では無力化されてる模様


ホワット・イフ...?編集

第8話において描かれた、ウルトロンに支配された世界においては、ウルトロンがサノスをも瞬殺し、すべてのストーンを獲得して宇宙全体を支配している。

その後、他の世界を認識・侵攻を開始したウルトロンに対抗すべく「ガーディアンズ・オブ・マルチバース」が結成され、戦いの末、ウルトロンの肉体を奪ったアーニム・ゾラキルモンガーが意志によって吸い寄せられるストーンの特性をもって奪い合う状態で、ストレンジの結界に封印された。

つまり、ストーンは破壊されていないままになっている。


考察編集

ちなみにソウル・ストーンについての多くが明かされていなかった頃、各アイテムの原語版での名称の頭文字を並べ替えると"T?ANOS"になる事から、ファンからは「未公表のソウル・ストーンのアイテムはHから始まる名称になるのでは」と推測されていた。

だがソウル・ストーンはアイテムに納められていなかったので、この説は最終的に否定された。


元ネタとなったインフィニティ・ジェムの1つに「エゴ・ジェム」があることから、「エゴ・ストーン」もあるのではと推測するファンも多い。


関連タグ編集

MCU インフィニティ・ガントレット サノス

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