アーニム・ゾラ
あーにむぞら
腹部に自身の顔を映す画面を搭載したロボットの体を持つヴィラン。
歴史上最初の遺伝子工学者で、天才的頭脳によって兵器や人体実験を行ってきた。
ナチスに組みし、兵器開発の過程で、己の精神を機械の体へ移す方法を発見。
インベーダーズとの戦いで負傷し、精神をロボットボディへ移した。
そのため、倒されても別のロボットに乗り移って生き延びるという、疑似的に不滅な存在となった。
ヒトラーもまた、その技術を使い、己のクローンへと移した「ヘイトモンガー」になった。
後にバロン・ストラッカー率いるヒドラに参加し、レッドスカルに協力するようになる。
地球より早く時間が過ぎる次元「ディメンションZ」では、地球制服のための軍隊を作っていたが、キャプテンアメリカたちに阻止された。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で初登場。
スイス人で、レッドスカル率いるヒドラの研究者として、彼に命じられて四次元キューブを研究。
傲慢なレッドスカルに対し、いつもオドオドとしているが、人間を実験材料にしても厭わないマッドサイエンティストでもある。
ザ・ファースト・アベンジャー
ヒドラ総統レッドスカルの配下として、彼の命令で四次元キューブを動力とした光線兵器などを開発。
またヒドラに敗北したアメリカ軍部隊のバッキー・バーンズに謎の手術を施した。
その後、ヒドラの列車で移動中にスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカたちに逮捕され、スティーブの上官であるチェスター・フィリップス大佐の尋問を受け、ヒドラの内部情報を提供させられる。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
S.H.I.E.L.D.内部に潜むヒドラに追われるスティーブとナターシャ・ロマノフが辿り着いたキャンプ・リーハイの地下施設に、大量の磁気テープに保存されたデータからなるデータ生命体として登場。
コミックのロボットボディの腹部のように、パソコンのブラウン管ディスプレイに緑色の顔が浮かび上がる。
二人に、S.H.I.E.L.D.内でのヒドラの成り立ちや、インサイト計画のアルゴリズム(ヒドラに敵対しうる人間を選出するプログラム)を自分が作ったことなどを明かすと同時、S.H.I.E.L.D.内のヒドラメンバーに対して二人の居場所を教える。それによってキャンプごとミサイル攻撃を受け、自身も滅び去る。
ホワット・イフ...?
MCUのIFの世界を描いたアニメシリーズでは、複数のエピソードに登場する。
第1話では『ザ・ファースト・アベンジャー』同様レッドスカルに従っていたが、映画と違い、車で四次元キューブを運んでいたところを、ペギー・カーター / キャプテン・カーターに捕まる。これにより、ハワード・スタークが強化スーツ「ヒドラ・ストンパー」を開発、超人兵士になれなかったスティーブの戦力となった。
第8・9話では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で登場した、シベリアのウィンター・ソルジャー実験施設にて、『ウィンター・ソルジャー』同様データ生命体として登場。
施設に訪れたナターシャとクリント・バートンに、初めて会ったように接したが、この宇宙のナターシャは『ウィンター・ソルジャー』と同じ経験をしているため「もう知ってる」とつっこまれた。このことから、それぞれの施設のゾラは連携していない、独立した存在であることがわかる。
ゾラのデータを、この宇宙を支配するウルトロンに打ち込むコンピュータウイルスにしようとする二人によって、クリントのメモリアロー(矢じりがメモリ端末になっており、機械に打ち込むことでデータを与えたり奪ったりできる)にデータをコピーされる。
その後、ウルトロンの兵隊の一体に打ち込まれるが、ウルトロン本体は別の宇宙に行っており、直接本体へ打ち込まないといけないことが判明。ウルトロンの兵士のボディに乗り移った状態で8話は終わる。
9話ではウルトロン兵士に入ったゾラは登場しない。他の宇宙から来たヒーローたち「ガーディアンズ・オブ・マルチバース」とウルトロンが戦う中、ナターシャが矢のことを思い出し、ペギーと連携してウルトロンに打ち込まれる。
結果、ゾラはウルトロンのデータを飲み込み、彼が支配していたヴィジョンのボディを獲得。そのまま世界を支配しようとするが、ガーディアンズの一人であるキルモンガーとインフィニティ・ストーンの奪い合いで膠着したところを、ウォッチャーとドクター・ストレンジによって封印される。
なお、ゾラが支配したウルトロン(ヴィジョン)のボディ腹部にはゾラの顔が浮かび上がっており、コミックでの姿が再現されている。