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解説編集

演:テレンス・ハワード(『アイアンマン』)→ ドン・チードル(『アイアンマン2』以降)

吹替:高木渉目黒光祐


MARVELの実写作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」に登場するキャラクター。


コミックに登場するジェームズ・ルパート・ローズに相当するが、所属組織及び階級が空軍中佐になっている他、ジェームズ・ローディ・ローズになっている。


人物編集

破天荒なトニーを諫める職業軍人。

時には、彼の恋人のペッパー・ポッツや、ボディガードのハッピー・ホーガンでは止められないような「アイアンマンスーツを装着しての暴走」を止める役も担う。

性格はまるで違うが、トニーにとって、なくてはならない存在。


……のだが、

  • 『3』では、途中で「テン・リングス」にスーツ(この時点では、ウォーマシンではなく、アイアン・パトリオットに改装されている。)を奪われ、暫く生身の状態でいる羽目になる。
  • 終盤の決戦シーンでも、(トニーが製作した)たくさんのスーツが飛来し、トニーに一つ貸してもらえるよう頼むが、「全て私専用だ」とすげなく断られる。
  • 『エイジ・オブ・ウルトロン』でも、終盤のソコヴィアでの決戦に助太刀し、意気揚々とウルトロンの量産機型を撃破していくが、ヴィジョンに見せ場を奪われて呆気にとられる。

といった具合に、(『エイジ・オブ・ウルトロン』ではマシだったとはいえ、)『2』のラスト以来、あまりカッコよく活躍できておらず、若干コメディリリーフな役割を与えられているのが実情である。(まあ、キャップに対して似たポジションであるファルコンにも似たような所はあるが……)


なお役者が途中で交代しており、『2』で彼が最初に登場する際、トニーが言うセリフはそれを踏まえたものとなっている。

ちなみに理由はハワード本人が関与しない所でのトラブルによるもので、ハワードとチードルは友人同士。


活躍編集

アイアンマン編集

テン・リングスに誘拐され、命からがら脱出したトニーの元にいち早く駆け付ける。

が、アメリカに戻ってアイアンマンスーツを作成し、テン・リングスの下っ端をやっつけたトニーが空軍の監視網に引っ掛かり、それをごまかすのに冷や冷やしつつ、事情もそれとなく察する。

終盤、オバティアの裏切りにより自宅で昏倒しているトニーを助け、スーツを装着して出動する彼を見送る。

その際、ラボの壁に飾られた試作スーツを見て、「出番は次だな」とつぶやく。これが、次回作でのウォーマシン登場のフラグになった。


アイアンマン2編集

胸のリアクターの毒素に浸食され、自暴自棄になって暴走しかけていたトニーを、ラボにあったアイアンマン・マーク2を装着して制止。

このままトニーをヒーローとして活動させるわけにはいかないと、そのままマーク2を軍へ持って帰り、ジャスティン・ハマーに依頼してウォーマシン・マーク1へと改造させる。

が、ウィップラッシュが遠隔操作のプログラムを組んでいたせいで、トニーと戦闘になってしまう。

ナターシャ・ロマノフの活躍により、暴走が収まったあと、トニーと共にウィップラッシュおよびハマー・ドローン群と戦った。

ウィップラッシュ&ハマー・ドローン撃破後は「さっきの爆発で車がダメになったから暫く借りる」と言いウォーマシンで飛び去り、以降借りパクした状態にある。

  • なおアイアンマンスーツは本来、無断利用を防ぐためのセーフティー機能が備わっているが、ローディが持ち出した際は保管されている部屋の扉のロック(しかもわずか4桁)を解除するだけで装着・使用できた。またJ.A.R.V.I.S.も一切止めようとしなかったこと、トニーが口では「あげたつもりはない」と言ってはいるがその後返して貰おうともしないどころか相棒として頼りにしていることから、トニーは元からローディにマーク2(或いはローディの力となる何らかのアイアンマンスーツ)を譲り渡すつもりでいたとも考えられる。

アイアンマン3編集

空軍大佐となるとともに、ウォーマシンを元に新たに作られたアイアン・パトリオットを装着し、アルドリッチ・キリアンが陰から操るテン・リングスとエクストリミスへの対応に追われるが、隙を突かれて捕まり、スーツを奪われてしまう。

同じく捕まったトニーとともに、テン・リングスの首魁であるマンダリンが建前上のボスを演じていた役者であることを突き止める。

キリアンの狙いがエリス大統領であることを知り、トニーと共に彼を助けに行く。


アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン編集

序盤のソコヴィア戦には参戦しなかったが、ヒドラ鎮圧記念パーティーで、一般人を相手にウォーマシンの自慢話をして笑いを取っていた。

終盤のソコヴィア戦では、ウォーマシン・マーク2を装着して参戦。途中、ヴィジョンにお株を取られる場面もあったが、空中戦でウルトロン・セントリーを撃破する。

終結後、アベンジャーズに正式加入。


シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ編集

多くの国が賛同していることから、ソコヴィア協定に賛成の立場を取る。

その後の空港での戦いにおいても、ウォーマシン・マーク3を装着し、チーム・アイアンマンの一員として登場するのだが……












以下、『シビル・ウォー』のネタバレを含みます。未視聴の方は注意!!












空港での戦いの終盤、混戦を切り抜けてクインジェットに乗ったスティーブバッキーだったが、そのクインジェットをアイアンマントニー)とウォーマシン(ローディ)が追跡し、その二人をファルコンが空中で追撃する形になる。そこでローディは、地上にいるヴィジョンにファルコンの足止めを頼む。だが、図らずも対立することになったワンダの介抱に気をとられていたヴィジョンは、向きを上手く調整できないまま光線を放ってしまい、(ファルコンが光線を避けたこともあって、)誤ってウォーマシンのリアクターに直撃してしまう。そして、そのままウォーマシンは墜落し……


この墜落によってローディは脊髄を損傷してしまい、下半身不随の怪我を負ってしまう。ラストでは、トニーの手を借りながらリハビリする姿が描かれていた。


なお、『シビル・ウォー』後に公開された『スパイダーマン:ホームカミング』では、トニーが開発したスパイダーマンの新型スーツにパラシュートの機能がついていたが明らかになったため、MCUのファンからはよく、「なんでピーターのスーツにはパラシュートが付いていて、ウォーマシンには付いていないんだ」とネタにされている。(この新型スーツと『シビル・ウォー』に登場したウォーマシン・マーク3は、「登場したタイミングが一緒=同時期に開発された」と考えられるため。)

しかし、たとえパラシュートが搭載されていたとしても、ウォーマシンは撃墜された際に動力源であるリアクターを損傷してシステムダウン状態にあり、ローディ自身もパニックの末に気絶してしまったため、自動でも手動でも開かなかったとも考えられる。

また、ピーターのスーツには(未成年を戦わせる引け目からか)サポート機能が少々過剰とも言えるほどに搭載されている他、そもそもスーツの運用思想が異なる点も留意すべきだろう。


アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー編集

『シビル・ウォー』で負った下半身不随はトニーのサポート器具によって克服しており、シリーズ再登場早々に戦線に復帰。

同様にアベンジャーズに復帰したキャップやナターシャらと再会した時は、(ソコヴィア協定を無視して無許可のヴィジランテ活動を行ってきた彼らを逮捕するよう命令したロス将軍に表面上は従って無線を切りつつ)再会を喜んだ。


その後は彼らと共にワカンダに赴き、ウォーマシン・マーク4を装着して、ヴィジョン(の持つマインドストーン)を狙って襲来してきたサノスの軍勢と交戦する。

ワカンダにおけるサノス軍との戦いではサム・ウィルソンと共に上空からの支援を担当。持ち前の大火力によってアウトライダーズの大部隊に爆撃や砲撃を叩き込むが、カル・オブシディアンの攻撃を受けて墜落するなどここでも不遇ぶりを発揮していた。


サノスがマインド以外のストーンを携えてワカンダへ降り立った際には決死の突撃を敢行するものの、銃撃が効かないばかりかスペースストーンの能力によって行動不能にされて地面に転がされ、指パッチンが成し遂げられるまで何もできない状態にされてしまう。

指パッチン後には今作で戦友になったサム・ウィルソンを探していたが、サムはローディのすぐそばで、ローディに気付かれないまま消え去ってしまう。

そして生き残った他のアベンジャーズメンバーと共に途方に暮れるところで、今作における彼の出番は終了する。


キャプテン・マーベル編集

スティーブ、ナターシャとともに、ニック・フューリーが遺したポケベル型通信機の観察をしていた。

それはキャロル・ダンバースを呼ぶものであり、彼らの元へキャロルが現れる。






※今度は『エンドゲーム』のネタバレを含みます。閲覧注意。








アベンジャーズ/エンドゲーム編集

アベンジャーズの数少ない生き残りとして奔走することになる。

トニーがタイタンから帰還後はキャップに食ってかかる彼を抑えようとしたりなどしたが、新加入したキャロル・ダンバースを中心としたサノスからのストーン奪取作戦に参加。キャロルやハルクバスターを装着したブルースと共に(引退後の土いじりを満喫していた)サノスを押さえ付け、(装着していた腕ごとソーがぶった斬る形で)インフィニティ・ガントレットを奪うことに成功するが、肝心のストーンはサノスの手によって全て破壊されていた。

インフィニティストーンがなければ消された人々を復活させることはできず、アベンジャーズのこの行動は徒労に終わり、サノスもソーによってトドメを刺され、五年の月日が経つ。


五年後のローディは引き続きアベンジャーズとして、半数の生命が消された地球で平和維持に貢献していたが、家族が消えたことによりでローニンと化したクリントに哀れみともつかない言葉を示すなど、指パッチンの傷跡に苦しめられていた。

しかしスコット・ラングの帰還、および親友トニーの奮起によって事態は急変。『タイム泥棒作戦』に参加するため(スコットがびっくりしてタコスをぶちまけるくらいの勢いで着地しつつ)アベンジャーズ基地に集結し、生き残ったメンバーと共にタイムマシンで過去へと突入する。


彼はネビュラとペアを組み、パワー・ストーンを回収するべく2014年に来訪。ウォーマシン・マーク6を装着し、途中ヴォーミアへソウル・ストーンを取りに行くクリントおよびナターシャと別れつつ、同時刻にウォークマンで曲を聴きながらストーンを奪いに来たアホを横からワンパンKO。ネビュラの献身の甲斐もあってパワーストーンを無事回収する。

そしてストーンを持って現代へ帰還するものの、紆余曲折あってネビュラは「サノスに服従していた2014年のもう一人のネビュラ(過去ネビュラ)」にすり替えられ、(外見を同じくする偽装工作もあって)気付かないままアベンジャーズ基地に招き入れてしまう。


ナターシャの犠牲を惜しみつつも、ハルクが新しいガントレットによる指パッチンを行い、消された人々は無事に元どおりとなる。が、過去ネビュラによって現代に呼び出された過去サノス軍がアベンジャーズ基地を破壊。瓦礫に埋もれながら大量の湖水の流入に死を覚悟する。

しかし、偶然にも近くにあったアイアンパトリオットのスーツを装着し、アントマンやロケット、ハルクとともに戦線復帰。アベンジャーズの一員としてサノス軍と戦う。

その最後、ペッパーやピーター・パーカー、そして他のヒーローとともに、ナノ・ガントレットによるスナップでサノス軍を消し去り、代償として瀕死となったトニーを看取った。


2023年のあるシーンで、キャロルと顔を見合わせるシーンがあるが、これはコミックで二人がパートナーになったことがあることへのオマージュである。


ファルコン&ウィンター・ソルジャー編集

第1話にゲスト登場。

サム・ウィルソンが、スティーブ・ロジャースから受け継いだキャプテン・アメリカの盾をスミソニアン博物館に寄贈する際に立ち会った。

同じ黒人系ヒーローとして、何か思うことがある様子。


ホワット・イフ...?編集

第6話に登場。武器商人ユリシーズ・クロウからビブラニウムをもらいたいトニーに代わり、クロウのアジトに赴く。しかしトニーの部下となっていたキルモンガーの裏切りにより、取引を襲撃したティ・チャラともどもキルモンガーに殺される。その死は「ティ・チャラとの相打ち」と偽装され、アメリカとワカンダの対立を生むために利用された。

死の直前、キルモンガーから「なぜ(ローディやキルモンガーを含めた黒人にとっての)侵略者(であるアメリカ)の制服を着て戦う」と問われ、「社会を変えるには、組織の中に入る必要がある」と答えた。


シークレット・インベージョン編集

ニック・フューリーが主役のドラマシリーズ。

政府高官として、リットソン大統領の補佐を担当。モスクワで起きた爆破テロの現場にいたフューリーとも連絡を取り合う。




※今度は『シークレット・インベージョン』のネタバレを含みます。閲覧注意。













第4話にて、現在のローディはスクラル人が化けていたということが判明。

紆余曲折を経て、最終話で本物のローディは過激派スクラル組織のアジトから救出された。


なお考察界隈ではいつからすり替わっていたかが大きな話題となったが、下半身不随であること、捕らえられた彼の服が『シビル・ウォー』終盤の負傷後と同じであることから、この時から説が優勢となり、監督も最終話配信後のインタビューでそれを否定しなかった

つまり『インフィニティ・ウォー』以降の活躍、特に『エンドゲーム』におけるトニーとの別れが台無しになってしまうことになるため、物議をかもしている。

デッドプールとシーハルクの活躍に期待しよう。


ARMOR WARS編集

上記から直接つながる、初の主人公となる作品。

元々は配信ドラマだったが制作途中で映画に変更される、という業界全体から見ても珍しい経緯があったりする。


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