コミック版
2008年から半年以上にかけて描かれた一大クロスオーバー。
直訳で「秘密の侵略」の通り、変身能力を持つスクラル人による地球侵略と、それに苦戦しながらも対抗するヒーローたちが描かれる。
あらすじ
スクラル人とクリー人の星間戦争後、スクラルに対抗しようとトニー・スターク / アイアンマンの呼びかけで結成されたイルミナティだが、一度全員捕まってしまい、DNAを採取されてしまう。
一方スクラルの王女ヴェランケは追放されていたが、ギャラクタスによる母星の崩壊に伴って帰還し、女王に即位。イルミナティを研究してクローンのリードから得た超人の知識を武器に、地球侵略へと乗り出す。
スパイダーウーマンになり替わっていたヴェランケや各地に潜入したスクラル人の工作の結果シビルウォーなどの大規模イベントが発生しヒーローが分裂するなど混乱。
しかし、ニューアベンジャーズとの戦いで死亡したエレクトラがスクラル人の変装であったと判明したことをきっかけに、スクラル人が化けた者がヒーローの中にも紛れていることが判明。
誰が本物か偽物かわからない状況で、ヒーローおよび(地球が滅んではヤバいと思い)参戦した一部のヴィランとスクラル人との全面戦争が勃発する。
終盤、ファンタスティック・フォーのリーダーであるリード・リチャーズ / ミスター・ファンタスティックが異星人検出装置を開発。敵の判別に成功したヒーロー達は巻き返し、さらに捕らえられていた本物のヒーローたちも救出された。
またヴェランケ女王はサンダーボルツに参加していたノーマン・オズボーン / グリーンゴブリンが最終決戦の混戦の最中に殺害した。
だが、事前にエクストリミスを取り除く薬を打たれてしまったトニーは一時戦場を離れて旧式のアーマーを装着し参戦したが、第三者の目には敵前逃亡したと映りこれによってトニーは失脚。
英雄に祭り上げられたノーマンに大きな権力が与えられた結果、S.H.I.E.L.D.もノーマン改めアイアンパトリオットによって「H.A.M.M.E.R.」に再編され、彼が結成したダークアベンジャーズにアメリカは牛耳られていくことになる。
MCU版
2023年6月~7月配信。ディズニープラスのドラマとしては10作目(単発2作を含める)。
キャラクター
初の主人公。最初期から登場していた元S.H.I.E.L.D.長官。
フューリーの右腕。
「ウォーマシン」としての姿は見せず、リットソン大統領の側近として政治的な活躍が主。
お馴染みCIAの捜査官。
- ソニア・フォルスワース
MI6の捜査官。拷問など過激な手段にも躊躇がない。
- リック・メイソン
スクラル
- タロス
『キャプテン・マーベル』以降、フューリーと親交のある穏健派。
- ガイア
『キャプテン・マーベル』では少女だったタロスの娘。
母ソレンが死亡したこともあり、父に反発。地球の資源を奪おうとする過激派に回っている。
- グラヴィク / ???
過激派のリーダー。ガイアと同年代。
動画
評価
”初の本格スリラー”と銘打たれたシリアス偏重で、アメコミ作品のふりをして超人ヒーローが登場しない大胆な作風だったが、昨今の大作ハリウッド映画と同程度の約2億ドルという高額な製作費の割に評価が芳しくなく、この次にフューリーやスクラル人が登場する映画『マーベルズ』でも(製作時期の都合があるとはいえ)本作の出来事に全く触れられておらず、それどころか矛盾してしまう、さらにフューリーのキャラが別人のように違うなど、早くも黒歴史化しつつある。