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ギャラクタス

ぎゃらくたす

ギャラクタスとは、「マーベル・コミック」が出版する複数のアメリカン・コミックに登場するキャラクターである。
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概要編集

初出は1966年3月『ファンタスティック・フォー』から。


ギャラクタス(Galactus)は、惑星を崩壊させ、そのときに解放されるエネルギーを食べる巨人で、宇宙の法則を司る神とも呼べる存在「コズミック・ビーイング」の1人である。「宇宙魔神」「コズミック・ディバウラー」「プラネット・イーター」等の異名を持っている。

ヘラルドと呼ばれる従者を従えており、何度が変遷があるがシルバーサーファーはその中で最も有名な者である。

ギャラクタスはヘラルドに、自身が食するに値する惑星を探させている。


オリジン編集

元々はビッグクランチによって滅びた母星を再生させる方法を求めて宇宙を旅するギャランという名の探検家だった。

やがて宇宙の源「コズミック・エッグ」と接触したギャランはその凄まじいエネルギーに飲み込まれ、ギャラクタスとして生まれ変わり、ビッグバンを生き延び、現在の宇宙において最も古い生命体の一体となった。


ギャラクタスは惑星をそこに住む知的生命体もろとも喰らう存在であるが、ヴィランであるかと言われれば微妙であり、一概に悪と言い切れない存在。

ギャラクタスにとって惑星のエネルギーを摂取することは単なる食事であり(文明が高度に発達した惑星ほどエネルギーに満ち溢れ熟成して美味いらしい)、またそれにより得たエネルギーにより多元宇宙の崩壊を防いでいる。現在の宇宙が誕生して以来続いている宇宙のルールの一つと化している。

他のコズミック・ビーイングからも、ギャラクタスは生命のバランスを保つ重要な存在と目され、宇宙的視点(星一つという小を殺して全宇宙という大を生かしている)で見ればギャラクタスの存在はむしろ有益とされる。

その為後述のシルバーサーファーの健闘で地球の捕食が妨害され他の惑星が彼の食事の対象に変わってしまった際には、Mr.ファンタスティックは銀河規模の裁判所に赴くハメになっている。

ただ、惑星の知的生命体ごと捕食する行為に一時期嫌気が差し別の食料を模索したり、Mr.ファンタスティックとヒューマントーチの作戦で身体からコズミックパワーが剥がされた際にはギャラクタスに戻るのを嫌がって別次元に逃げようとしていたりしている(結局元のギャラクタスに戻ったが)。


ギャラクタスが地球を目標に定めるも、シルバーサーファーがファンタスティック・フォーと出会った事で地球人類に親しみを持ち、絶対的な主であるギャラクタスに反抗。自身を犠牲にして彼を撃退するというエピソードは、ファンタスティック・フォーの中でも人気の高いエピソードであり、媒体を問わず何度もリファインされている。


通常は宇宙的災害として扱われるが、インフィニティガントレットを手にしたサノスの様な宇宙全体を脅かすような巨大な敵が現れた時、ギャラクタスはヒーローと同じ立場で脅威に立ち向かうこともある。


最近はマーベルコミックの中でもパワーインフレが起こり、決して打倒出来ないと言う訳でもなくなっている。マヴカプ3ではこれを受けラスボスに採用された。


能力編集

絶大なコズミック・パワーの使い手であり、これにより物体の構成分子の再構築および元素転換、銀河間の距離を越える物体のテレポート、時空間の操作、自らの大きさの変化(コミックでは数十mクラスの巨人~惑星大など登場時の状況によって大きさがかなり異なる)、破壊力線の放射、不可壊に近い強度のフォース・フィールドの構築、次元間移動ポータルの作成、テレパシー、テレキネシス、宇宙的な知覚力などを発揮することができる。


ギャラクタスは、彼のヘラルドの1人であるモーグを死から復活させたように、知的生命体を創造する能力を持っている。また同時に自分自身あるいは他者の物理的な損壊状態を再構築することができる。さらに記憶、感情、魂を自在に操作することができ、この能力はヘラルドを生み出す際によく用いられる。死んだ惑星をそこにかつて住んでいた知的生命ごと復活させたこともある。


よく、「ゴーストライダーは「ペナンスステア(贖罪の目)」でギャラクタスを倒した」と言われる。

ペナンスステアは魂を持つ存在に対して、罪の重さに応じた苦しみを与える効力を持つ能力で、確かに90年台のアニメで一度だけギャラクタスはペナンスステアを受けて倒されたことはある。

一方で、本来なら廃人化させる威力があるペナンスステアはギャラクタスを気絶させるに留まり、致命傷を与えることは出来なかった。

ギャラクタスは魂を持たないとされることもあり、現行の設定でも通用するかはファンの間で議論が絶えない。


アルティメット・ヌリファー編集

「アルティメット・ヌリファイヤー」など日本語での翻訳・読み方は諸説ある。

ギャラクタスが所持していることで有名な、地球人が片手で持てるサイズでありながら、狙った対象を確実に破壊(消滅)させる、『死』の概念が具現化したデスすらも殺す事ができる兵器。

かつて地球を狙ったギャラクタスに彼の母船から盗み出したこれを突き付けて交渉、諦めさせたエピソードも有名。

当初はギャラクタスの一部ともされたがウォッチャーの一人が過去に作成したものらしい。またいつしか設定が盛られていき、銀河を破壊できるくらいの兵器から、上記のようにコズミック・ビーイングすら殺せる、それどころか多元宇宙を破壊しリセットすることすら可能となっていった。

一応、威力は使用者の力(知識や精神力)に由来するともされていて、相手次第では役に立たなかったエピソードもある。ただ初登場の際に突き付けられて慌てたギャラクタスの台詞から、誰が使ってもギャラクタスを殺せる威力は出せるともとれ、トンデモ兵器であることには変わりない。

ちなみにマルチバースの別世界などにも存在しているため、いつの間にかニック・フューリーが隠れ家に保管していたり、平行世界のリード・リチャーズ(複数名)が所持していたりと、地球には複数存在している様子。


映像作品編集

宇宙忍者ゴームズ編集

- コロムビア・トップ


テッカーメンと言う名前で登場。

おそらく鉄仮面っぽいものを被っているからこの名前になったと思われる。


次のご飯として地球に目をつけ、先にシルバーサーフィンを送り込んだうえで地球へ飛来する。

しかし、スージー(スーザン)の説得を受けて寝返ったシルバーサーフィンと、デッカチー(ウォッチャー)の入れ知恵を受けた宇宙忍者ゴームズ達の抵抗により、地球捕食を断念し去っていった。


原作に比べるとかなり小さく描かれている(それでも生身の人間と比べると倍以上の身長がある)。

どこか歌舞伎がかった威厳たっぷりの話し方で、負けを認めたときにはゴームズの勇気と知恵を称える騎士道精神も持つなど、悪魔博士と比べると、かなりカリスマ性のある、ヴィランらしいヴィラン。


……が、狼狽するとやっぱり訛る。


おおおい!やめろよせ!

そらどっから取って来たぁ?

どぉこで手に入れてきたの!?

そんな危険な物を振り回すのはやめろ!ッオイ(裏声)!

それは銀河系を破壊できるぐらいの力があるんだ、そんな危ない物は早く下に置け!


LEGO編集

LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』の冒頭で声のみの登場。

原作通り色んな惑星を喰らい、もっとエネルギーのある惑星を探すようにシルバーサーファーに命令していた。

そしてストーリー後半、ロキに操られてラスボスとして登場。地球を喰らう為、ヘリポートでヒーロー&ヴィランとギャラクタスの最終決戦が始まる。

彼の攻撃は、基本的にどれも当たれば一発アウト(即死)。特に吸い込みは、食べられるとギャラクタスが食べ終わるまで一切操作不能で時間のロスになる。

ギャラクタスに直接ダメージを与える術は存在しないので、ひたすら彼の攻撃を耐え凌ぎながらヘリポートに散らばったギミックを少しずつ解いて行く事となる。

激しい攻防の末、ハルクソーの「ハルク・ソー・スマッシュ」によって地球から追い出され、口直しとしてロキを食べようとしていた。


クリア後は標準サイズとなったギャラクタスがアンロックされる。

飛行、熱線、念力と使える特技が豊富だが、中でも彼とシルバーサーファーのみが持つコズミックパワーが使えるのが大きい。コズミックパワーがないと入手出来ないミニキットも存在するため、各ステージをフリープレイで遊ぶ時は是非ともギャラクタスかシルバーサーファーを連れて行きたい所。因みにほぼ何でもアリな特技モリモリのスタン・リーでも流石にコズミックパワーは扱えない。


MCU編集

演:ラルフ・アイネソン


2024年開催のサンディエゴ・コミコンの中で、2025年7月25日公開予定のリブート版『ファンタスティック・フォー』で登場することが発表された。実写作品に本格的に登場するのはこれが初(一応、2007年公開の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』のラストシーンでそれと思しき存在が出てきてはいるのだが、興行不振に伴い続編が制作されなかったため、残念ながら登場は叶わなかった)。


同日にはロバート・ダウニー・Jr.演じるドクター・ドゥームの登場も発表されており、マルチバースサーガでこれら2つの大物ヴィランがどのような動向を見せるかが注目される。


ヘラルド編集

ヘラルド(herald):王の使者、伝令官の意味を指す。シルバーサーファーを始め何人か代わっていった。

初代:シルバーサーファー

二代目:エアウォーカー - その名の通り空を浮いて歩く。

三代目:ファイアロード - その名の通り火の使い手。炎のロッドで宇宙を移動する。

四代目:テララックス - 元は宇宙犯罪者、斧を武器に隕石に乗って飛行。

五代目:デストロイヤー - アスカルドのロボット。魔神ロキに悪用されてしまった。

六代目:ノヴァ - 初の女性キャラ。シルバーサーファーとは一時恋仲に?

…などがいた。現在も新しいヘラルドが何人かいる。


余談編集

  • ギャラクタというが存在している(正史扱いかは不明)。母親は?という件に関してはギャラクタの登場した短編内で示唆されている。
  • マーベルゾンビーズ」ではゾンビと化したアベンジャーズに、いつもと異なり、逆に喰われたりした。
  • プロフェッサーXが事故死にし、歴史改変されたユニバース「エイジ・オブ・アポカリプス」の続編にも登場。マグニートーが率いるX-MENと対決した。
  • フォートナイトにも、チャプター2シーズン4に登場した。

関連イラスト編集

今度こそ地球ヤバいセンシティブな作品


関連タグ編集

マーベル・コミック ギャラクタス ファンタスティック・フォー ヘラルド ヴィラン 必要悪


破壊神(ドラゴンボール):やはり宇宙の法則の一部にして、惑星を破壊する者たち。性格や一部の者たちの修行をしてやるなど、ヴィランとは一概に呼べない点もある。

ユニクロン別の世界での似たような存在。こちらも惑星を食らう。ただしそのかわりに何かを守っているような描写はほぼ無い完璧にヴィラン側。


ホーガスD5マジンガーZに登場した機械獣。モチーフにしたのか、原案デザインがギャラクタスそっくりである(決定稿もちょっと似ている)。


セレスティアルズMCUでは「知的生命体の居る星を滅ぼして誕生する代りに、新しい世界を創造する」という設定になっており、コミック版のギャラクタスと一部役割が被っている。

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