1995年、X-MEN関連誌全体で展開された大型クロスオーバー企画。『A.O.A.』と略される。
内容
ある事件で、プロフェッサーXの息子であるリージョン(デビッド・チャールズ・ハラー)は、ミスティークに狙われるが、それが元で正気に戻り、父の宿敵・マグニートーを抹殺すべく過去の世界にタイムスリップする。それを知ったX-MENもチームを過去に送り込み、リージョンを阻止しようとする。
紆余曲折あってリージョンとX-MENチームは戦闘に突入する。その最中、リージョンはついにエリックを追い詰める。しかし、リージョンに狙われたエリック・レーンシャーを身を挺して庇い死亡したのが、よりにもよってリージョンの父であり、エリックの親友のチャールズ・エグゼビアだったため、大規模なタイムパラドックスが発生する。
当然、チャールズ・エグゼビアによってX-MENが結成されることはなくなり、彼等の活躍による影響も無くなり、歴史は大幅に変化。
タイムスリップしてきた未来の人間は消滅してしまった。ただ1人のX-MENを残して…。
そして、正史世界より30年早く行動を開始したアポカリプスにより、世界はあっさり支配されてしまった。
その世界では、各地で大虐殺が行われ、ミュータントが優遇。非ミュータントの人類(「フラットスキャン」という蔑称で呼ばれる)と、アポカリプスに従わないミュータントは迫害される、ディストピアとなっている。
エリックこと磁界王マグニートーはミュータントの戦士たちを募り、亡き親友の名を冠するレジスタンスチーム・X-MENを率いて人類解放のために戦っている。
X-MEN関係のキャラクターは立場や性格が大きく変化している。中には、正史ではヴィランだった者がヒーロー側に、あるいはヒーロー側がヴィランにという、立ち位置が大幅に変化している者も存在する。
ミュータント以外のヒーローたちも、キャプテンアメリカは復活していない他、ヒーローと化した機会がアポカリプスの侵略により失われてしまったため、ほぼ常人のままである。
ゆえに、多くが死亡、または常人のままでアポカリプス軍へと対抗している。
スパイダーマンは一般人のまま死亡、パニッシャーは修道士としてその身を捧げ、ファンタスティックフォーはリードとジョニーが戦死するも、スーとベンは常人のままでレジスタンス活動に従事している。
アベンジャーズも存在しない。しかし、正史ではアベンジャーズのメンバーだった者たちは、常人のままで人類の生き残りを救おうと尽力している。
最終的に歴史が復元されこの世界は消滅するが、ここに属していた4人(ネイト・グレイ、ダークビースト、シュガーマン、ホロコースト)が正史世界に転移、オンスロート事件の引き金を引くことになる。
※なお、後にこの世界もまたマーベルの並行世界の一つとして認知され、続編が刊行された。
pixivでの扱い
立場や性格の変化に伴い、服装や容姿も『A.O.A.』限定のものが多数デザインされている。
pixivではこれらを描いた作品に『エイジ・オブ・アポカリプス』のタグが付与されている。