曖昧さ回避
- 異なる分野の物事を組み合わせて新しい物事を作り出すこと。
- 自動車の車種→クロスオーバーSUV。
- 交差路、歩道橋、鉄道の渡り線。
本頁では【★】について説明する。
概要
ある作品の登場人物が「その作品の設定を保ったまま」別の作品に登場すること。
日本では一般的に、「異なる作品のキャラクター同士が出会い、一時的に行動を共にする」という形式の作品を指すことが多い。
英語で「Fictional crossover」と表記される。
一般的に広く知られているものでは、
- 日本に於ける嚆矢、「マジンガーZ対デビルマン」。
- 映画化もされた『ルパン三世VS名探偵コナン』
- 「スーパー○○大戦」の語源にもなっている『スーパーロボット大戦』
- 世界的に有名なゲームキャラクターが一堂に会する『大乱闘スマッシュブラザーズ』
- 歴代(当時)スーパー戦隊34組へ変身する『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- マーベルヒーロー大集合、後に様々な媒体で展開された『アベンジャーズ』
ほかの作品を含めた一覧については、版権クロスオーバーおよびWikipediaの「クロスオーバー作品」を参照のこと。
原作との関係
クロスオーバー作品は公式が明言しているか否かに関わらず、原作とは平行世界扱いするのが無難である。これに伴い、共演するキャラクターたちも見た目も性格も同じだが別人と考えるほかなくなる。
クロスオーバー作品に出演しても原作と同一人物扱いされるのは、とてつもなく珍しい。
混同されやすい言葉・微妙に違う事柄
コラボレーション / コラボ
共演、合作、共同作業、利的協力を指す言葉。
漫画やイラスト、小説などにおいて「コラボレーション」という言葉を使う場合は共同制作や合作のことを指す。クロスオーバーの要素も持つ場合もあるが少ない。
音ゲーにおける相互楽曲交換や、ソーシャルゲームの期間限定コラボイベント(シナリオ)はこれに該当する。
夢の共演という側面が強いのは
- 『艦隊これくしょん』と『蒼き鋼のアルペジオ』の「迎撃!霧の艦隊」
- 『グランブルーファンタジー』と『プリンセスコネクト!Re:Dive』の「蒼空の食卓をともに」
- 『太鼓の達人』に収録された『jubeat』のFLOWER、及びその逆のきたさいたま2000
また、「天下一音ゲ祭」という大規模な音楽ゲームの公式大会があったが、これもコラボと呼ぶのが相応しい。
ダブルパロディ
ある作品の場面を他の作品のキャラクターに置き換えて、あるいは別の作品の世界観・作風に当てはめて描いた二次創作。
クロスオーバーが「キャラA×キャラB」なのに対し、ダブルパロディはキャラBに当てはまるのが「作品Bの作風」や「キャラBの特徴(セリフなど)」なのが決定的な違い。
セクピスパロやハリポタパロなど事例が非常に多いため別項参照。
客演 / ゲスト出演
たった1話、あるいは数話のみの共演。アニメや漫画に詳しくない人にも分かりやすいものでは以下が挙げられる。
- 漫画『ドラゴンボール』で孫悟空が、同作者の漫画『Dr.スランプ』の舞台であるペンギン村を訪れ則巻アラレと出会う。
- 『銀河鉄道999』の劇場版などへの『キャプテンハーロック』や『クイーン・エメラルダス』、『トチロー』の登場。
- 『シュガー・ラッシュ』にカメオ出演するソニックやクッパなどの日本のゲームキャラたち。
同じ世界観な作品同士
一応オールスターや夢の共演ではあるものの、クロスオーバーの醍醐味は「本来出会うはずの無いキャラクターが出会う」という部分が大きいため、そういった観点でクロスオーバーとは似て非なるものになってしまう。
しかし『マクロス30銀河を繋ぐ歌声』や『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』の場合、キャラクターが一堂に会するには時代が開きすぎている課題もあるため一概には言えない。
疑似クロスオーバー・クロスオーバー風
かなり数は少ないが、まるで別の作品から参戦したかのように雰囲気の違うキャラクターたちが、疑似クロスオーバーをしているような世界観を持つ作品は該当しない。
たとえモチーフがバラバラでも、その作品のオリジナルキャラなことは揺るぎないからである。
理由は省くが、『Re:CREATORS』はこれに該当しつつも、クロスオーバーという言葉の扱い方が前例にない。
トレーディングカードゲームでの共演
- リーフファイトTCG
- スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー
- ヴァイスシュヴァルツ
これらは誤解を恐れずに書くと、紙にキャラクターの姿を印刷して並べているだけな事がほとんどで、一枚絵の中でちゃんと共演している事例は比較的かなり少ない。そのため後に挙げる「クロスオーバーを扱っている作品」とは全く毛色が違う。これらに関しては前述のコラボに近いだろうか。
ちなみにこんな企画もある。
クロスオーバーの注意点
- クロスオーバー作品を投稿する際には、極力クロスオーバータグを付けること。ただ単に「作品名A+作品名B」で検索してもログまとめや詰め合わせばかりがヒットしてしまうため、クロスオーバー作品を見つけやすくするためである(検索除けなどの役割も兼ねている)。
- バトルもの・RPGなどの場合、どうしても電子軍人将棋的な強弱の序列をつけたり、ユニットとして特性を丸くするなど、ゲームバランスに配慮した改変を行わざるを得ない。いわゆる「安易な戦闘力レベル的な表現」が行われやすく、それを極めて不快に思う制作者側やファンも多い。公式でコラボなどを全く行っていない作品の場合は特に顕著。
- クロス元ageクロス先sageをなるべくしないようにしよう。クロス先の方が好きな人にとっては不快な気分にさせる恐れがあるためである。
- クロスオーバーを扱っている作品は二次創作と言う位置づけだが、稀にオリジナルや一次創作のタグが付けられている。版権クロスオーバーであれば二次創作に該当する為、タグの間違いには注意が必要である。
- pixivファンタジアに代表されるテーマ企画では版権クロスオーバーに該当する作品(例として、ピクファンの舞台で版権作品のキャラが登場するケース)に関してはルールで禁止されている事が多い。これは閲覧数集計等の関係で検索妨害となってしまう為である。なお、同じテーマ企画同士でクロスオーバーをする際は問題ない。ピクファンの作品同士のクロスオーバーに関してはピクファンクロスオーバーと言うタグが用意されている。
- 『魔女の家』のように明確にクロスオーバー創作を禁止している作品もある。
なによりも原作への敬意を忘れずに。みんな楽しく書こう!ほがらかに見よう!
アメコミに関する余談
アメコミにおいては、日本の漫画と異なり、キャラクターの著作権のほとんどがクリエイターではなく、出版社に帰属するという契約で制作されるのが慣例となっている。(数少ない例外が、スポーン)つまり、出版社は別々のクリエイターが描いた作品同士を独断で混ぜてしまっても、誰も文句を言えないというのがアメリカン・クォリティなのである。(アメリカの小説業界では、日本同様、こういう契約はない。あくまでアメリカン・コミックの出版社だけの慣例である。)
出版社にそんな特権がある以上、(物語の展開的にも、コミックの売上的にも、)クロスオーバーをしない理由はないわけで、誌面の枠を超えた共演が日常茶飯事である。MARVELで例えると、「スパイダーマン」のコミックにハルクがゲスト出演したり、「キャプテンアメリカ」第○号の話が、「アイアンマン」第○号に続いたり、といった具合に頻繁に行われている。DCでも、スーパーマンとバットマンのクロスオーバーシリーズである「The World's Finest」などになると、独立した映画化が予定されるぐらいの一大タイトルになっている。
また、クロスオーバーがやりやすいように、アメコミ出版社は「自分達が出版している作品(=権利を持っている)のキャラクター達は同じ世界に住んでいる」という設定でクリエイターに作品を作らせることが多い。こういった出版社ごとの世界観のことは、「ユニバース」と(俗に)呼ばれている。具体的に言うと、マーベル・ユニバース、DCユニバースなどが挙げられる。(このシステムによって、)とても他の作品と同じ世界観でくっついているとは思えない独自性の強い作品であっても、平行世界やタイムパラドックスがどうこうといった感じで、(まるで理屈と膏薬はどこにでもくっつくと言っているかの如く、)同じユニバースであるとしてしまうのがアメコミ出版社のお家芸となっている。
アベンジャーズやジャスティス・リーグといった「同じ出版社の別作品のヒーロー同士のチーム」が生まれたのは、ユニバースという仕組みがあったからこそとは言える。もっとも、クロスオーバーが当然となってしまうと、同時に驚きもなくなるという弊害があるのか、年に1回は「大型クロスオーバーイベント」が行われるのもアメコミの慣例となっている。
この時は主なヒーロー達が一堂に集結した上で、読者の予想を超えるようなとにかく衝撃的なことをする(ある作品の主人公をクロスオーバーのお祭り作品で殺して、その作品の単独タイトル本編の方でもその設定を引きずらせるとか)。最近の例でいうと、「キャプテン・アメリカが、実はずっとヒドラの一員でした。」というイベントが行われた。(いつもいつもここまでインパクトがある訳ではないが、出版社がどれだけマンネリの打破を試みようとしているのかが分かってもらえたと思う。)
こういったアメコミでおなじみの手法が、MCUの成功をきっかけに現在はコミックの実写映画や、他のジャンルでも行われるようになっている。こういった映画におけるクロスオーバーは、ユニバースの項を参照されたい。
なお、同じ出版社内のみならず、異なる出版社同士でもクロスオーバーは行われている。
過去にDCとMARVELでも、「スーパーマンvsスパイダーマン」「バットマンvsハルク」といったタイトル同士でのクロスオーバーはもちろん、「DCvsMARVEL」といった、ユニバースそのものの対決クロスオーバーが行われていた(のちに、それぞれの世界とキャラが合体した「アマルガム」という一大イベントが行われた)。
近年でも、このような異なるユニバース同士でのクロスオーバーは行われている(MARVELがかつてコミック版を出していた(現在は別会社が版権を所有)「トランスフォーマー」とアベンジャーズのクロスなど)。
また、「エイリアンvsプレデター(AVP)」のような、映画およびキャラクターのクロスオーバーも頻繁に行われている。ゲームや映画が有名なAVPではあるが、同作はアメコミの出版社「ダークホース・コミック」社におけるクロスオーバーコミックが最初であり、現在では数多くの作品が刊行され、独自のユニバースを確立している。
なお、ダークホース・コミックでは、他にも「バットマンvsプレデター」「ロボコップvsターミネーター」といったクロスオーバータイトルが存在する。
外部リンク
クロスオーバー作品(Wikipedia)
Wiki:Fictional crossover
Category:トレーディングカードゲームのクロスオーバー作品
関連タグ
コラボレーション(関連タグまとめ有り)
版権クロスオーバー ダブルパロディ パラレル マルチバース
オールスター 夢の共演 / 夢の競演 合体攻撃 / 合体技 SRC
クロスオーバー作品
評価タグ
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