概要
『ルパン三世VS名探偵コナン』のタイトルで2009年3月に日本テレビ系列で初放送された。
pixivでは、番組に関係なくルパンとコナンが一緒に書かれているイラストにも付けられる。
2013年12月にはコラボレーション第2弾となる『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』が劇場公開された。これは、日本テレビの開局60周年と読売テレビの開局55周年を記念した特別企画で、ストーリーも完全オリジナルの新作となる。
公開記念として、2013年9月24日発売の少年サンデーS(小学館)10月1日増刊号から阿部ゆたか/丸伝次郎によるコミカライズ版が3号連続で掲載され、単行本は同年11月18日に発売された。
なお、コラボ作品ではあるものの本作はどちらかというと『ルパン三世の世界観にコナンが介入する』と言った形なのでストーリーの舞台の大半がヴェスパニア王国中心に進む。この関係からコナン側のキャラクターはあまり登場せず、全編通して出番があるのは江戸川コナン、毛利蘭、毛利小五郎の3人だけである。
あらすじ
ヴェスパニア王国のサクラ女王とジル王子が、猟銃事故で死亡した。そのニュースは世界的に報道され、ルパン三世や江戸川コナンの耳にも入る。
サクラ女王の遺児であるミラ王女が王位を継承することになったが、国内では彼女の即位に反対するデモが相次ぎ、ミラ自身も母と兄の突然の死を受け入れられず次期女王への即位を拒絶していた。
母が企画していた東京のホテルのレセプションに出席するために来日するが、会場で危うく毒殺されかけたところを鈴木園子の招待でレセプションに参加していたコナンと毛利小五郎の活躍によって命を救われ、犯人も逮捕された。
しかし、自分の命が狙われたことにショックを受けたミラは、警備の目をすり抜けてホテルから逃げ出してしまう。街で自分と瓜二つの少女・毛利蘭と出会ったミラは、彼女と服を交換して入れ替わることで、追跡から逃れようと目論む。
その後、峰不二子に助けられながら暗殺者一味の襲撃やコナンの追跡をも振り切ったミラは、身分に縛られない自由を満喫するが、自分にしかできない事を一緒に見つけに行こうと不二子に諭されて帰国を決意。
一方、事情を説明しようとホテルへ戻った蘭は、ミラの身代わりとしてヴェスパニア王国へ連れ去られてしまう。
その頃、ルパンはヴェスパニア王国に伝わる秘宝「クイーンクラウン」を狙い、既に王国内へ潜入していた。先行していた次元大介と合流したルパンは、王宮の宝物庫ではなく、世界的にも希少な鉱物「ヴェスパニア鉱石」の鉱山に潜入する。また、蘭を追うコナンもヴェスパニア王国の特別航空機に密航し、王国へ向かう。さらに、小五郎も娘の蘭を救うべくルパンの宿敵銭形警部と共に王国へ向かう。
こうして、ルパン一味とコナン一行を巻き込んだ事件が幕を開ける。果たしてルパンは「クイーンクラウン」を盗み出せるのか、またコナンはサクラ女王とジル王子の死の真相を暴くことができるのか。
スタッフ
監督 - 亀垣一
脚本 - 前川淳
キャラクターデザイン/総作画監督 - 平山智/須藤昌朋
メカデザイン/メカ作画監督 - 水村良男/亀垣一
デザインワークス/作画監督 - 山中純子
色彩設計 - 海鋒重信
美術監督 - 高須賀真二
美術設定 - 松本浩樹
撮影監督 - 野口龍生
音響監督 - 浦上靖夫
音楽監督 - 鈴木清司、浦上靖夫
音楽 - 大野雄二/大野克夫
音響効果 - 倉橋静男/西佐知子(サウンドボックス)
録音制作 - AUDIO PLANNING U
編集 - 岡田輝満
制作担当 - 綿引圭/吉賀絵美
プロデューサー - 中谷敏夫(NTV)/諏訪道彦(ytv)/小島哲(TMS)
企画制作 - 日テレ/ytv
アニメーション制作協力 - APPP/動画工房/XEBEC/ハルフィルムメーカー
アニメーション制作 - 東京ムービー
製作 - ルパン三世VS名探偵コナン製作委員会(日本テレビ/読売テレビ/トムス・エンタテインメント/小学館)
余談
栗田貫一にとっては、なんと本作がルパンを演じるうえで心境が変わった(栗田貫一というタレントの肩書を意識せず演じられた)ターニングポイントとなった作品であると語っている。
さらにコナン役の高山みなみはルパン三世DEAD OR ALIVEでヒロイン役で一度共演しており、収録にあたって当時のことを振り返りつつ栗田に挨拶をした。しかし当の栗田は自虐するレベルでアニメ業界のことについてはかなり疎く、高山の挨拶に対して「今日はどの役ですか?」と返してしまったくらい、高山がコナン役で有名なことすら知らなかったらしい。
関連イラスト
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日本テレビ / 金曜ロードショー / トムス・エンタテインメント / 東京ムービー