ジル・カウル・ヴェスパランド
5
じるかうるゔぇすぱらんど
ヴェスパニア鉱石によって死亡した王位継承者
声優:福山潤
ヴェスパニア王国の女王のサクラ・アルディア・ヴェスパランドの長男でミラ・ジュリエッタ・ヴェスパランドの兄。
王家私有林で叔父のジラード・ムスカ・ヴェスパランドとともに狩猟をしていた時に桜の木の下で母親の遺体を発見した。キース・ダン・スティンガー達が駆け付けた時には片手に拳銃を持ったまま死亡していた。
ジラードの証言により、母親を間違って射殺してしまいそのショックにより自殺したと言う。
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逆行降谷は年齢詐称24
ヴェスパニア編(後編)。満を持してルパンと次元が登場です。 あと名前付きのモブがちらっと出てきます。ワンシーン限りの登場なので、分かりやすくモブっぽい名前にしてあります。 * * * グリーンアイズデビル。そう名付けられた石がある。 大きさは握り拳大。鮮やかな緑色をした人造エメラルドである。 本物と遜色ない見事な石であるが、今回の目的は宝石ではない。それに埋め込まれたデータチップの入手が彼らの任務だった。 「兄貴! 無事ですかい!?」 こちらに走りよってきたウォッカがジンの様子に焦った声をあげる。 ジンは煙草をくわえながら鷹揚に頷いた。体に二ヶ所穴が開いたが行動に支障はない。 それにしても次元大介、聞きしに勝る厄介な男だった。早撃ちの技術もさる事ながら危機回避能力がべらぼうに高い。脳幹をぶち抜いてやろうと思っていたのに殺し損ねてしまった。 石川五右衛門の足止めをしていたウォッカは、バーボンの計画通り無傷である。このご時世に剣術かぶれのあの男は「一対一でやりあってる彼らの決闘に水を差す気か」と言ってやっただけで納得してその場にどかりと座り込んだのであった。 「バーボンは上手くやってるでしょうかね」 いくらバーボンといえど、相手は世界的な大泥棒ルパン三世である。戦闘能力はともかくとして経験の差はいかんともしがたい。 「あれの事だ。首尾よくやるだろ」 色々やらかしてもいるが、その分結果も出しているのがバーボンだ。 果たして地下坑道の奥から駆けてくる足音。泥まみれでボロボロだが、元気よくバーボンが駆けてくる。 「ごめんなさい、しくじりました!」 威勢良く、バーボンが告げる。 「あ?」 悪びれた様子のないバーボンに、ジンは低い声で凄む。 「あのですね、わざとじゃないんですよ。ただあの猿顔、むちゃくちゃデキる奴で、僕もつい興奮しちゃってですね。このままじゃ石盗られると思ったら、ついつい手に力が入っちゃって……」 バーボンは早口で言い訳をし、ジンの目の前で握っていた拳を拡げてみせる。 その手のひらには緑色の破片が幾つか。 「うっかり握り潰しちゃいました」 バーボンはへらりと誤魔化し笑いを浮かべる。 「マジかよお前……」 ウォッカが呻くような声を上げる。 人工的に作られたとはいえ分子構造は本物と同じであり、硬さも本物と遜色ないのである。当然、人の手で握り潰せるようなものではないはずなのだが、ご覧の有り様である。 「それでチップは?」 「多分、これじゃあないかと」 バーボンが爪の先で指し示したそれは、へし折れ、ひしゃげていた。 ジンは煙草の煙を深く吸い込み、ゆっくりと吐き出す。 しばしの沈黙。 「……帰るぞ」 それだけを告げ、さっさと踵を返す。 さしものジンでも何と咎めたものか、言葉が見つからなかったのだろう。 「待ってくだせえ、兄貴!」 「ごめんなさぁい。お詫びに夕食ご馳走しますから!」 ジンとウォッカの背中を追いながら、バーボンこと降谷は心の中で舌を出す。 グリーンアイズデビルをルパンに奪われては任務失敗になってしまうが、あのデータを組織に渡すのはもっと不味い。どさくさに紛れて握り潰してしまうのが公安として最良の選択だったのだ。 その顛末を聞かされた風見は「だからといって物理的に潰せるのはアンタくらいのものでしょう」とすかさずツッコミを入れたのだった。28,798文字pixiv小説作品 - 逆行降谷は年齢詐称
逆行降谷は年齢詐称23
ヴェスパニア編(前編)です。前半と後半でちょっと趣向が変わりそうなので分ける事にしました。 いつもは原作で描写されている部分を端折って済ませているんですが、ヴェスパニアの話はオリジナル要素が多すぎて一々描写しなくちゃならなくて……。なので文章量が多いわりには話があまり進んでいません。 そして後編もまたオリジナル要素満載なので、やっぱり書き上げるのに時間がかかるかと思われます。気長に待ってやってくださいませ。17,342文字pixiv小説作品