概要
『ルパン三世』がこれまで作品上でコラボしてきた公式コラボ作品の解説。
『ルパン三世VS名探偵コナン』別記事のある場合は、発表年と該当作品だけ解説し、詳しくは、その作品の記事を参照。
また、マクドナルドコラボのような商品コラボは、キリがないので作品のみのコラボ(クロスオーバー)に留める。
元々が、『アルセーヌ・ルパンシリーズ』という他作者の作品の設定を、現代と地続きにさせた作品のため、コラボさせやすかった可能性もある。
原作者の漫画内のリンク
- 『パンドラ』:謎のパパラッチ集団「パンドラ」を描いた作品。原作漫画『ルパン三世』の最終話「さらば愛しきルパン」(単行本:「健在 ルパン帝国」)では、ルパン帝国の秘密が「パンドラ」に暴かれ、一時的に表舞台から姿を消している。
- 『ホームズ対ルパン ダイヤのビーナス』:ルパン三世の祖父のアルセーヌ・ルパンを描いた作品の漫画化。1973年の漫画のため、この頃には、既に『ルパン三世』『ルパン三世の新冒険』などを描いている。加納一朗著学研ジュニアチャンピオンコース『名探偵登場』所載。
- 『ルパン小僧』:1976年の漫画。ルパン三世の子供を主人公にした作品。『ルパン三世』側にも、ルパン小僧が登場している。
- 『時間エージェント』:1977年の漫画作品。銭形警部の祖先である銭形平次が登場。
アニメコラボ
下の一方的なコラボにあたる『ベルサイユのばら』などは、こちらに記載しない。
『名探偵コナン』
日本を代表する名探偵と怪盗ということで、コラボを何度か行っている。
2009年3月にテレビ『ルパン三世VS名探偵コナン』を放送。詳しくは、ルパンVSコナンを参照。
2013年12月には続編の映画『ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE』を上映。詳しくは、ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIEを参照。
『ルパン三世VS名探偵コナンTHEMOVIE』では、同じ怪盗作品である『まじっく快斗』のキャラも登場。「2020年『ルパン三世VS怪盗キッド』」という嘘予告も告知された嘘予告にあった『まじっく快斗』とのコラボは、ルパン三世VS怪盗キッドを参照。
この2作品のコラボ概要については、ルパン三世VS名探偵コナンを参照。
『キャッツ・アイ』
2023年1月27日から『キャッツ・アイ』とのコラボ作品『ルパン三世VSキャッツ・アイ』が配信された。詳しくはルパン三世VSキャッツ・アイを参照。
更に『シティーハンター』の劇場版作品『新宿PRIVATEEYES』『天使の涙』でも来生三姉妹がゲスト出演を果たした他、『天使の涙』ではルパンと次元がカメオ出演する等、双方の作品に強い結びつきが生まれている。
さらなる可能性
『ルパン三世』が、『名探偵コナン』とのコラボ作品『ルパン三世VS名探偵コナン』が制作された上、『キャッツ・アイ』とのコラボ作品『ルパン三世VSキャッツ・アイ』を制作し、『シティーハンター』には『キャッツ・アイ』が登場(『ルパン三世』キャラもカメオ出演)している。
その為、視聴者からは少なくとも『ルパン三世』の世界には『名探偵コナン』(および『まじっく快斗』)『シティーハンター』『キャッツ・アイ』が共存している事になっているのではないかと考察する者もいる。
これは元々アニメ版の『ルパン』が監督によって自由な作風で展開されている事や、他の三作品も基本は一話完結型の作品である為、四作ともコラボし易い作品だからである。
また、この考察に基づけば、現状直接のコラボこそしていないものの、『名探偵コナン』と北条司作品も『ルパン三世』という作品を通して共存しているということになる。
ちなみに、4作品を比較すると、
- 主要人物が常人よりも少し強い身体能力を持っている。
- 主要人物に女好きがいる。
- 舞台となるのは現代日本である。
- 巨大な犯罪組織が暗躍している。
- 4作品とも実写化した事がある。
といった様に、共通点も意外と多い。
ちなみに、『ルパン三世VS名探偵コナン』『名探偵コナンVSキャッツアイ』などと比べて実際にコラボのない『名探偵コナン』と『シティーハンター』の共通点に絞ると
- 連載時期
- 連載時期は、『シティーハンター』が1985年~1991年、『名探偵コナン』が1994年~現代と、連載期間こそかぶっていないが他の2作品として比較して近い期間となっている(正確には、『シティーハンター』と、『コナン』の前の連載作『YAIBA』の連載期間がかぶっている)。
- 主要人物には博士的ポジションの人物もいる。
- 物語の鍵となる薬が存在する。
- 毛利小五郎と冴羽獠の共通点
- 警視庁
- 『コナン』には目暮十三、高木渉、佐藤美和子、白鳥任三郎、千葉和伸が捜査一課強行犯捜査係、『シティーハンター』には野上冴子が特捜部に所属している。
- もし同じ世界観として捉えるならば、目暮達と冴子は顔見知りの可能性が高い。
- 野上冴子の階級は警部補なので、佐藤美和子と同じ階級である。
- また、佐藤美和子の年齢は28歳、野上冴子は20代後半から30代前半と思われ、それを踏まえると佐藤や白鳥(こちらも30代前半)は野上や警官だった頃の槇村秀幸とは同期か同僚の可能性がある。
- 警視総監
- 唯一の矛盾点としては、警視総監は1名しか任命されないにもかかわらず、『コナン』の警視総監は白馬探の父だが、『シティーハンター』では野上冴子の父。
- 一応、警視総監の在任期間は生涯現役ではなく交代制ではあり、『シティーハンター』のパラレルワールド的続編『エンジェルハート』では、野上の父は退任…また、『コナン』の前日談となる『警察学校編』では、百田陸朗である。
- また、公安部では『コナン』は風見裕也、『シティーハンター』には劇場版に登場した下山田誠が所属しており、こちらも両者が顔見知りの可能性がある。
- 階級は風見裕也は警部補だが、下山田誠は明らかになっていない。ただ、年齢は下山田の方が老けているのでキャリアは風見より上だと思われる。
- 因みに風見も下山田も、何かと振り回されがちで不憫な目に遭う事が多い。
また、コナンとルパンを手掛けたトムス・エンタテインメントは、『シティーハンター』のリブート作である『エンジェル・ハート』のアニメ版を手掛けてもおり、一応、コナン・ルパン・北条司作品のアニメ版の制作ノウハウを持っていることになり、これも4作品をコラボさせやすいとする説の補強材料の1つとなっている。
漫画コラボ
下の一方的なコラボにあたる『シャーロック・ホームズシリーズ』や『少年探偵団シリーズ』を除くと例は少ない。
『こち亀』
超こち亀にて、『ルパン三世』と『こち亀』のクロスオーバーが実現。
モンキー・パンチが描いた久々の『ルパン三世』漫画であり、モンキー・パンチが描いた『ルパン三世』の短編漫画としては遺作となった。
「超こち亀」では、他に『ドラゴンボール』や『ゴルゴ13』や『キン肉マン』やジャンプギャグ漫画と『こち亀』とのコラボ作品が掲載されたが、さすがに『ゴルゴ13』以外は世界観が大幅に異なるため上記のアニメでのコラボのようなさらなるコラボ予想に続くことはなかった(『こち亀』コラボという共通点から『ルパン三世』と『ゴルゴ13』との共演などはムリ無さそうではあるが)。
両津勘吉VSルパン三世および超こち亀を参照。
一方的なコラボ
双方で登場させたり、一緒に作品を作りあげたわけではなく、一方的に登場させた例。『ルパン三世』はパロディも多く、それを含めるとキリがないため、ある程度そのまま出していたりするものに留める。
『シャーロック・ホームズシリーズ』
『アルセーヌ・ルパンシリーズ』でシャーロック・ホームズ(エルロック・ショルメ)が登場していたことをふまえてか、
『ルパン三世』にショルメならぬホームズが登場した例がいくつか存在する。
第2シリーズでは、ホームズの孫とされるキャラクターが、第6シリーズでは、現代のホームズ(ホームズの後継者?)が登場した。
詳しくは、シャーロック・ホームズ(ルパン三世)を参照。
『少年探偵団シリーズ』
『少年探偵団シリーズ』(『怪人二十面相シリーズ』)のキャラクターの明智小五郎と二十面相は、それぞれルパン三世の原作漫画に登場したことがある。
明智小五郎は、ルパン三世を第1話で捕らえる老人として
二十面相は、ルパン三世の上の世代の怪盗であり(本来の設定に反して)自分に殺意を向ける者は殺す殺し屋ということになってる。
なお、明智小五郎は、『ルパン三世』第6シリーズにも登場した。
詳しくは、明智小五郎(ルパン三世)を参照。
ちなみに、『アルセーヌ・ルパンシリーズ』でのホームズ(ショルメ)同様、『少年探偵団シリーズ』にも黄金仮面(ルパン)が登場したことがあるため、ある種の系譜でもある。
『ベルサイユのばら』
『ルパン三世』第2シリーズ101話「ベルサイユは愛に燃えた」は、1979年9月17日に放映された作品。
タイトルからわかるように池田理代子原作の『ベルサイユのばら』とのコラボであり、
オスカル・アンドレなど『ベルサイユのばら』と同名のまま登場している。
ただし、「フランス革命前後を描いた『ベルサイユのばら』に対して、本コラボの舞台は『ルパン三世』と同じ現代(1979年)」「本来の『ベルサイユのばら』とは異なる性格と声優」など、裏事情を知らなければただのパロディと受け取られそうであるが、
実は、1979年10月10日から放送されるアニメ『ベルサイユのばら』の告知も兼ねた話であった。