概要
双葉社『週刊少年アクション』の1976年1月26日号から1976年9月20日号(最終号)にかけて連載された、モンキー・パンチの漫画作品。単行本は2巻発売され、現在は中公文庫で読める(全1巻)。
ルパン三世の隠し子である「ルパン小僧」が行方不明の父であるルパン三世を探す旅に出る物語。雑誌の廃刊に伴い打ち切りとなった。
後に『新ルパン三世』にもゲスト出演した。
そもそも当時の双葉社(もともと『ルパン三世』を連載していた雑誌の発行元)が、新たに少年向け漫画雑誌を刊行する際、モンキー・パンチに雑誌のキラータイトルとして「少年版ルパン三世を」と依頼したのが執筆のきっかけとされている。
ただし当時のモンキー・パンチ自身は「ルパン三世は青年誌だからこそ活きた作品になるのであり『少年(子ども)向けのルパン』はありえない(アニメのルパン三世はアニメのルパンとしてはアリだが、当時はまだ新人で断りきれず、自分の考える本当のルパン三世ではない)」と考えていたため、嫌々ながらの執筆となり、シナリオもルパンネタのパワーダウン版的な要素が目立った。
この顛末は、のちに『トリビアの泉』に取り上げられ作者がルパン小僧をルパン四世と認めた上で
「ルパン四世は望まれた子ではなかった」とオチがつけられてしまう。
本作の主人公「ルパン小僧」は、ルパンと峰不二子の隠し子とされていて、ルパンの少年時代と顔も似ており、頭脳も明晰。ただし、劇中では本当にルパンと不二子の間に生まれたのか明かされておらず、TVスペシャル『霧のエリューシヴ』では二人の子孫が付き合っていた為、真相は不明(ただし、かなり未来での話あり、ルパン小僧の子孫がルパンの血を色濃く継いだ者と不二子の血を色濃く継いだ者とに分かれた可能性や、別の子孫がいたという可能性もあるため、否定材料とも言い切れない)下記のルパン八世にも言えるが、結局不二子にはフラれ、子を成すことを拒否されたとしたら何ともアレな顛末である
- 違う女性を選んだが、その子孫までが フラれた不二子の子孫を相変わらず好きになるとしたら大した一途である。(さすがにコレは無茶な仮定だが、さもなくば
- ルパンの称号を名乗ってるだけの別人ということになってしまうか、もしくは
- 身内ということにもなりかねず、それはそれで問題はある。従兄弟くらい離れれば、血縁上問題は無いが)
『新~』では小僧が不二子と出会うエピソードがあるが、小僧曰く「母ちゃんの名は峰不二子」だそうだが「あんたは母ちゃんじゃない、似てるけど別人」、不二子曰く「身に覚えがない」とのこと。謎は深まるばかりである(なお、原作漫画には秘密警察の峰不二子やルパンと同級生の峰不二子など複数の峰不二子が登場している)。
相棒は合気 マリリン(あいき まりりん)で、ライバルはシャーロック・JR。
関連タグ
ルパン8世:彼の玄孫(たぶん)。こちらにも峰不二子(の子孫)が登場している。
ルパンの娘 峰・理子・リュパン4世・・・・こちらも同じく怪盗アルセーヌ・リュパンの子孫で4代目である。