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キン肉マン

きんにくまん

ゆでたまごによる日本の漫画、及びその主人公キン肉スグルのリングネーム。
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登場人物としての『キン肉マン』編集

詳しくは「キン肉スグル」の記事を参照

なお、「キン」がカタカナなのは作者が小学生の頃描いていた漫画のキャラクターの流用で、「筋」の字が書けなかったのをそのままにしたかららしい。


作品としての『キン肉マン』編集

集英社週刊少年ジャンプにて1979年から1987年にかけ、後に2012年から週刊プレイボーイ系のメディアにて連載されているゆでたまごによる漫画作品。

主人公・キン肉マンをはじめとする「超人」たちの戦いを描いた作品で、プロレスを主軸とした試合展開や個性豊かなキャラクターと彼らが織りなす友情などで人気を博した。『リングにかけろ』が作ったジャンプバトル漫画を発展させ、ジャンプ黄金期の初期を支えた作品。


当初は『ウルトラマン』のような「正義の味方」のパロディとして、人々にまったく頼りにされないダメヒーロー・キン肉マンの奮闘を描いたギャグ漫画であったが、「超人オリンピック」の設定が登場したのを機に格闘バトル漫画へと転向、記録的なヒットを遂げる(ただし作者の趣味もあってか、キン肉マンとテリーマンが怪獣退治をやっていた頃も格闘漫画としての要素はかなり強かった)。

もっとも、それでも下ネタやくだらないギャグが乱れ飛ぶノリは最後まで変わらなかったが。


特徴として、作中に登場する超人達が読者からの投稿により採用されるといった手法がある。

これは忙しい週刊連載の中でファンレター一通一通への返事が難しい事に対する作者の解決策として考案され、作中に登場する殆どの超人は読者投稿のアイディアが元になっている。


なお、「ダウンした相手の口の中に蹴りをブチ込む」「関節技で相手の身体を引きちぎる」など、当時のジャンプとしてはかなりキツめの残虐描写が盛り込まれており(四肢が千切れ飛ぶのは日常茶飯事)、アニメ化に際してはカットされたり変更されたりするケースも多い。

この残虐描写は、青年誌掲載となったスピンオフ作品『キン肉マンⅡ世』や『闘将!!拉麺男』ではさらに加速している。


ジャンプ・コミックスは全36巻で完結となり、21世紀に入ってからは長年再販もなされていなかったが、後述の37巻や「続編」の連載開始により事実上の完結撤回・再販となり、2024年10月時点で86巻を発刊、現在はジャンプ・コミックスのカバーフォーマット(「JUMP COMICS(+ジャーニー<ジャンプパイレーツ>のマーク)」の配置等)が完全自由化されている中、完結時と同じ旧来フォーマット(表紙上の四本線や裏表紙の1/3の塗りつぶし等)で刊行されている。


あらすじ編集

※原作漫画版について解説。アニメ版の設定については『キン肉マン(アニメ)』と『キン肉星王位争奪編(アニメ)』の記事を参照


第1次怪獣退治編編集

牛丼が大好きな万年金欠ダメ超人・キン肉マンは、ニンニクを食べて巨大化し、悪の怪獣や侵略者をやっつけるスーパーヒーロー。しかし市民からの信頼はゼロに近く、敵にすらバカにされていた。

そんなある日、宇宙からミートと名乗る少年が現れ、キン肉マンはキン肉星の王子であることを知らされる。

なんやかんやあってキン肉星を救ったキン肉マンは、アメリカ最強の正義超人テリーマンとも友情を結び、キン骨マンを始めとする悪者たちに立ち向かう。


超人オリンピック編集

正義超人が4年に1度、最強の座を賭けて戦う「超人オリンピック」が開催されることを知ったキン肉マンは日本代表として出場。

キン骨マンの妨害も交えつつ、怪獣さえも恐れる三大残虐超人や前大会覇者・ロビンマスクと対決する。


アメリカ遠征編編集

第20回超人オリンピックを制したキン肉マンはハワイへと向かい、伝説超人プリンス・カメハメから48の殺人技を授かった。

前年にカメハメを破ったルーキー超人のジェシー・メイビアに勝利を収めたキン肉マンはアメリカ本土へと旅立ち、テリーマンとタッグチーム「ザ・マシンガンズ」を結成。悪の超人に支配されたアメリカ超人同盟を救うため奮闘する。


第2次怪獣退治編編集

紆余曲折あって超人オリンピック王者の座を剥奪されたキン肉マンは、再び怪獣退治の生活に戻る。

このシリーズでブロッケンJr.ホルモン・ビビンバが初登場。


超人オリンピック ザ・ビッグファイト編編集

再び開催された超人オリンピック。ソ連のファイティングコンピューター・ウォーズマンや、日本出身の相撲超人・ウルフマンなど様々な強敵相手に、キン肉マンがV2を目指し挑む。このあたりから、巨大化の設定が忘れられ始めた。


7人の悪魔超人編編集

第21回超人オリンピック終了から数日後、ファン感謝イベントでキン肉マンが太った女の子に宇宙空間まで胴上げされ、宇宙牢獄に激突したせいで封印されていた7人の悪魔超人が解き放たれた。

悪魔超人の雄・バッファローマンはミートくんをバラバラにし、「生き返らせてほしければ7人の悪魔超人全員に勝利し破片を取り返せ」と挑戦状を叩きつける。


黄金のマスク編編集

悪魔超人たちの頂点に立つ悪魔六騎士が、キン肉星の神殿に安置されていた黄金のマスクを盗み出した。それにより多くの正義超人たちが超人パワーを封印されてしまい、黄金のマスクと対になる銀のマスクに選ばれたキン肉マンは単独で六騎士と対決することに。

やがてアイドル超人たちもパワーを取り戻し、戦いの舞台はウォーズマンの体内に作られた5重リングに移っていく。

このあたりから正義超人が飛べることは完全に忘れ去られ、やたら地面やコーナーポストに叩きつける系統の技が増え始める。


夢の超人タッグ編編集

超人タッグの世界一を決する宇宙超人タッグトーナメントが1億4000万年ぶりに開催される。しかし、アシュラマンサンシャインの陰謀により正義超人たちは友情パワーを奪われ、キン肉マンと袂を分かつことに。

途方に暮れるキン肉マンだったが、思いがけない助っ人の登場によって友情を取り戻すために立ち上がる。

そして会場には、正義・残虐・悪魔に続く新たな超人勢力の影も見え隠れしていた……。


キン肉星王位争奪編編集

超人オリンピック2連覇、宇宙超人タッグトーナメント優勝の3冠を果たしすっかり超人界の顔役となったキン肉マンを見て、キン肉マンの父・キン肉真弓は王座を退くことを決意。キン肉マンもすっかりその気になり、次代キン肉大王に就任することを承諾する。

しかし、それを良く思わない5柱の邪悪な超人の神は、キン肉マンと同じ日に同じ病院で生まれた5人の超人のいずれかに「本物のキン肉スグル」がいるに違いないと邪推し、彼らに憑依。

継承式の日、邪神たちはキン肉マンの王位継承権を認めず「5人の候補者たちに勝てたなら認めてやる」と告げる。キン肉マンとミートくんは、たった2人で候補者たちに最後の戦いを挑む。


まさかの続編編集

前述の通り、2012年から24年ぶりに連載が再開。媒体は集英社でもジャンプ系ではなく、プレイボーイ系のWebサイト『週プレNEWS』での掲載となる。

ジャンプコミックスは38巻以降に割り振られている。

2020年8月からは週刊プレイボーイでの連載も再開した。

こちらもアニメ版の設定は『完璧超人始祖編(アニメ)』の記事を参照


完璧超人始祖編集

『キン肉星王位争奪編』から一年半後、王位を継承したキン肉マンは地球にミートくんを残してキン肉星へ帰還。正義・悪魔・完璧の各超人勢力の間には相互不可侵条約が結ばれ、平和な時が訪れた。

しかし、不可侵条約を快く思わないストロング・ザ・武道が率いる「完璧・無量大数軍」が地球に襲来。メディカルサスペンションで治療中のロビンマスクらに代わってテリーマンが彼らに戦いを挑み、激闘の末その1人であるマックス・ラジアルを撃破する。

が、残りの無量大数軍をなんとか倒そうとするテリーマンの前に黒装束姿の男たちが突如乱入!

それはなんとかつてのライバル、7人の悪魔超人たちだった!?


2017年5月をもって完結。


オメガ・ケンタウリの六鎗客編集

『完璧超人始祖編』から1か月後、悪魔超人の黒幕・大魔王サタンが復活。正義・悪魔・完璧の各超人勢力の拠点を結界に封じ込め、「真の悪魔になりうる一族」としてオメガマン・アリステラ率いる「オメガ・ケンタウリの六鎗客」を配下につける。

彼らはサグラダ・ファミリアの地下に眠る、サイコマン研究資料を狙いに襲来。これを阻止するべくウルフマンら超人オリンピックファイナリストが「正義の五本槍」として戦いに挑む。

ちょうど地球での買い物でキン肉星への帰還船に乗り遅れてしまったキン肉マンとミートくんも助けに向かうが・・・。


2020年7月をもって完結。


超神編集

そして正義、オメガ、5王子、完璧超人連携の下、今度こそ超人たちを粛清せんと動き出した調和の神率いる超神達との戦い。


時間超人編集


派生タイトル編集

キン肉マンⅡ世編集

週刊プレイボーイにて1997年から連載開始。

前作の時代から28年後の世界が舞台となり、地球上で再び活動を開始した悪行超人たちを止めるべく、かつて正義のために戦った伝説超人の意志を継ぎ立ち上がった「新世代超人」の活躍を描いた作品。


キン肉スグルの息子で本作の主人公であるキン肉万太郎を始め、前作の登場人物たちと縁深いキャラクターが数多く登場する。


また、アニメ版では神谷明(映画第1作のみ)、田中秀幸郷里大輔佐藤正治といった前作『キン肉マン』のTVアニメシリーズでの担当声優を、一部ではあるが当時の配役でキャスティングしていることがオールドファンの間で話題になった(ただし、ストーリー自体はオリジナルの結末で終了したアニメ版ではなく原作漫画から繋がる世界観になっている)。


キン肉マンⅡ世 オール超人大進撃編集

Vジャンプにて2001年から2004年まで連載されたもうひとつの『Ⅱ世』。

登場キャラクターの大まかな設定は同じだが、青年誌向けの本編とは異なるストーリーが展開されている。

また、「悪行超人が超人委員会主催の大会に公然と参戦できる」「男性の超人に混じり女性超人が戦闘に参加する」など独自の設定も存在する。


闘将!!拉麺男編集

『キン肉マン』連載当時にフレッシュジャンプにて隔月連載された漫画。

本編の主要登場人物の1人・ラーメンマンを主役に置いた作品。後に一部の設定が『キン肉マン』側に逆輸入された。


本作でのラーメンマンの活躍を受け、作者が「2つの作品に同じ顔のキャラクターが登場していると読者が混乱する」と判断し、『キン肉マン』の方のラーメンマンがストーリー上でマスクマンに転向することになったとか。


幻のエピソード『マッスル・リターンズ編集

1990年代、角川書店月刊少年エース』に発表された読切漫画。

『キン肉星王位争奪編』編の後に姿を消した“それからのキン肉マン”を描いた作品。


前述の『キン肉マンⅡ世』よりも先に発表された続編タイトルだが、初版ではミートくんなど一部のキャラが成長した姿で登場するなど『Ⅱ世』とは設定がだいぶ異なる。

一時単行本されたものの絶版。本作の一部設定は後の『Ⅱ世』に引き継がれた。

(例:ロビンマスクの息子・ケビンマスクや、本作オリジナルキャラクターのクァンなど)


そして2010年、単行本コミックス37巻に再録が決定。

こちらではミートくんがジェロニモに置き換えられたり、ケビンマスクのデザインが『Ⅱ世』準拠のものに変更されるなど大幅に修正が加えられている。

なお、時系列は後述の『完璧超人始祖編』『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』の後にあたる。


黒歴史編集

読切版である『オカマラスの巻』&『エラギネスの巻』、記念すべきデビュー作ではあるが設定が本編とは違い「光の国の巨人の異母兄弟」という設定が問題になった。

1999年、集英社より刊行された『キン肉マン 特盛』に収録。現在入手困難?


キン肉マンレディー編集

キン肉マン生誕29周年を記念して2008年から2013年まで連載された漫画作品。作者は小川雅史

原作者公認のパロディ作品で、キン肉マンを始めとする登場人物のほとんどが女体化されている。


いただき!!キン肉マン編集

キン肉マン生誕30周年を記念して出版された児童向け絵本。SD化された超人たちの活躍を描いており、バイクマンを操縦して出前を届けるラーメンマンなどのパロディネタも盛りだくさん。


劇場版編集

すべて東映まんがまつり内で公開された。



その他編集

ゆで理論編集

少年誌のバトル漫画ではしばしば奇妙な「理論」が登場するが、この作品(というか、ゆでたまごの漫画)は特に一線を画したレベルであり、一般的な物理法則に囚われていては楽しめない部分が多い。

また、頻繁に設定がなかったことにされたり、常識的に考えてありえない思考が「正しい」とされたりと、作品自体の矛盾や世界観崩壊も1話に1回くらいのペースで起こるので、これらもひっくるめて「だってゆでだから・・・」と一蹴されてしまう。


→詳しくは「ゆで理論」の記事を参照。


キン消し編集

正式名称は「キン肉マン消しゴム」。

名称に「消しゴム」と称してはいるものの、実際には文房具としての消しゴムの機能性はない。いわゆる小型の塩化ビニール人形であるが、ガシャポンやお菓子のオマケとして発売されキャラクターグッズとして爆発的な人気を博した。現在でいうキャラクターフィギュアの走りのような存在であった。


なお現在では上記のキン消しとは別に、フィギュアメーカーのSpiceSeedがリアルなキャラクターフィギュアとして、キン肉マンフィギュアシリーズを販売している。


キン肉マンの日編集

2008年、キン肉マン連載29周年にちなみ、日本記念日協会によって29(肉)日金(キン)曜日となる日は「キン肉マンの日」に認定された。

08年には各種イベントが行われたが、定着した現在は特に変わったイベントは行われていない。

皆も29日の金曜日は牛丼を食べよう。


登場キャラクター編集

正義超人編集

キン肉スグル テリーマン ロビンマスク ウルフマン モンゴルマン ジェロニモ キン肉マングレート キン肉アタル

カナディアンマン スペシャルマン スカイマン ペンタゴン プリンス・カメハメ ジェシー・メイビア カニベース ティーパックマン ソーニャ ソーメンマン

 

残虐超人編集

ラーメンマン ブロッケンマン ブロッケンJr. ウォーズマン

カレクック ベンキマン スカル・ボーズ デビルマジシャン


悪魔超人編集

7人の悪魔超人

バッファローマン スプリングマン アトランティス ザ・魔雲天 ミスターカーメン ブラックホール ステカセキング


悪魔六騎士

サンシャイン アシュラマン ザ・ニンジャ ジャンクマン プラネットマン スニゲーター


悪魔将軍


完璧超人編集

ネプチューンマン ビッグ・ザ・武道ネプチューンキング) スクリュー・キッド ケンダマン オメガマンオメガマン・ディクシア


運命の5王子とチームメイト編集

知性チーム

キン肉マンスーパーフェニックスフェニックスマン) マンモスマン オメガマン(オメガマン・ディクシア) プリズマン サタンクロスサムソンティーチャー&寄生虫サタンクロス


技巧チーム

キン肉マンゼブラパワフルマン) パルテノン バイクマン モーターマン ザ・マンリキ


飛翔チーム

キン肉マンマリポーサぬすっとジョージ) キング・ザ・100トン ミキサー大帝 ミスター・VTR ザ・ホークマン


強力チーム

キン肉マンビッグボディストロングマン) キャノンボーラー ゴーレムマン レオパルドン ペンチマン


残虐チーム

キン肉マンソルジャーソルジャーマン) ブルドーザーマン ウールマン ザ・ゴッド・シャーク ヘビー・メタル


新章から登場編集

完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)

ストロング・ザ・武道 マックス・ラジアル ピークア・ブー ターボメン クラッシュマン マーリンマン ダルメシマン

ネメシス ポーラマン グリムリパー ジャック・チー マーベラス


完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)

ゴールドマン(悪魔将軍) シルバーマン ミラージュマン アビスマン ペインマン

ジャスティスマン ガンマン シングマン カラスマン サイコマン

ザ・マン慈悲の神超人閻魔


オメガ・ケンタウリの六鎗客

オメガマン・アリステラ パイレートマン マリキータマン ヘイルマン ギヤマスター ルナイト


調和の神一派/超神

ザ・ワン調和の神) ランペイジマン戒律の神) バイコーン憤怒の神) ザ・ナチュラル安寧の神) コーカサスマン修練の神) イデアマン理性の神) ザ・ノトーリアス狂気の神) ジ・エクスキューショナー進化の神) リヴァイアサン禍福の神) オニキスマン維新の神) ザ・バーザーカー自制の神) マグニフィセント洞察の神


刻の神一派/時間超人

刻の神 ドミネーター エル・カイト


五大刻

ファナティック エクサベーター パピヨンマン ペシミマン エンデマン


その他(怪人・人間・ファイター以外の超人など)編集

アレキサンドリア・ミートミートくん

キン肉真弓 ハラボテ・マッスル

キン骨マン イワオ ナチグロン

二階堂マリ キン肉小百合 ホルモン・ビビンバ 翔野ナツコ アリサ・マッキントッシュ

吉貝アナ アデランスの中野さん 与作さん

シシカバ・ブー ビーンズマン ドクター・ボンベ

超人の神/邪悪五神 大魔王サタン


関連イラスト編集

肉あふれる友情パワーをありがとう!!

1129!キン肉マン絵まとめ


関連タグ編集


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