概要
全身真っ黒な身体が特徴で、学研の図鑑では那智黒飴の化身怪獣とされラーメンマンやカレクックと同じ「食べ物のなかま」として紹介されている。
キン肉マンに憧れて彼の家の居候となるが、原作とアニメでは扱いが異なる。
原作
当初はスキンヘッドで身長が60mもあり巨大化したキン肉マンより大柄だった。気が弱く怪獣の中では宇宙一弱いとも言われるほどの落ちこぼれだったためキン肉マンに説得され故郷に帰った。
再登場した際にはカツラをかぶったのか髪型が変わり、ミートより一回り大きい程度の小柄な体格になっていた。
その後キン肉マン達と行動を共にしていたが、キン肉マンがキン肉星に里帰りした際にキン肉マンの女性癖に愛想を尽かし「流れ者にゃあ女はいらねえ」と吐き捨ててて去ってしまった。
その後はレフェリーとして二度程登場したが、7人の悪魔超人編の決戦時に他の正義超人と共に観客席にてキン肉マンの試合を見守ったのを最後に登場しなくなった(この時も僅か一コマだけの登場で、カツラも外していた)。
続編の『キン肉マンⅡ世』でもエキストラ的に登場したため、辛うじて存在は忘れられていない。
アニメ
キン骨マンの部下ザンギャク星人(原作ではキン肉マンに倒された悪の宇宙人の息子と言う設定で別にキン骨マンとは関係ない)のお供として登場した。
しかし、元々悪事は嫌いでザンギャク星人が倒された事がきっかけで、ミートに次ぐキン肉マンのセコンド兼太鼓持ち役としてレギュラー化した。原作に比べるとやや子供っぽくなっており、コミカルな印象が増している。
体重が40tと重たい設定が生かされたのか、空を飛ぶのが苦手であり、真弓とミートの二人がかりで持ち上げてもらったシーンがあり、「自分でもどうしようもない」と発言したことがある。7人の悪魔超人編では、バラバラにされ人質になったミートの代わりにツッコミ役となっていた。
キン肉マンに心酔していることや、仲が良くなったミートとの関係もあって、しばしば彼等が危機に陥ると大泣きし、「キン肉マンさんが死んじゃう!」と嘆いている。
また、『夢の超人タッグ編』にて
『キン肉ハウスの鍵を任されている』という事が発覚しておりキン肉マンからミートと同等の信頼を受けている。
余談
名前の元ネタは黒飴のブランドの一つ『那智黒飴』。
弱気でヘッポコなナチグロンを圧倒し、生まれてはじめてバックドロップを決め大喜びしていたキン肉マンだったが、市民に虐げられるナチグロンを見てこれまでダメ超人として虐げられていた自分の姿を重ねて激怒、市民に対して「落ちこぼれのどこが悪い!?世の中ウルトラマンやゴジラばっかりじゃないわい!」と一喝する。
そしてその精神はネメシスとの闘いにおいて完璧超人の思想を根本から覆すこととなる。
アニメでのレギュラー化に関してはスタッフからの案もあったらしく、結果的にそれがナチグロンの人気に繋がったとゆでたまごは語っている。
そして、来たるべき完璧超人始祖編にてそこにナチグロンはいるのかと気にしているファンもいる。