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概要編集

アース製薬が発売しているゴキブリ駆除用品のこと。


1973年の発売開始以来40年の歴史を誇っており、今ではゴキブリ駆除用品のことをごきぶりホイホイと呼ぶことも多い。


香料でゴキブリを誘引し、内部の粘着性のあるシートでゴキブリを捕獲するアース製薬の大ヒット商品である。


1970年に会社更生法が適用されたアース製薬を大塚製薬が買収した。再建にあたって大塚製薬の社長・大塚正士の弟・大塚正富がアース製薬の社長となり、経営再建に取り組んだ。アース製薬で除虫菊を研究していた西村昭が誘引剤の開発に成功。ネズミ捕りをヒントにゴキブリの習性を研究した上で試作。1972年に「ゴキブラー」と名前が決まった。

しかし大塚製薬の正士社長は「非常に面白い商品だ。しかし今市場に出すべきではない。もう1年待って、その間にもっと練り上げなさい」とストップをかけた。西村はさらに細部を改良し、他社の捕獲器との比較テストを行った。正士社長が「「ゴキブラー」は恐ろしすぎる」という理由から「ごきぶりホイホイ」の名称を提案し、アースの正富社長が筆をとって描き、完成した。

1973年に発売。製品価格は250円の予定だったが、正士社長は「お客様にとって価値のある商品だから450円にしなさい」と命じた。「ごきぶりホイホイ」は大ヒットし、アース製薬は再建に成功した。


設置式の罠であるため不快感に歯を食いしばりながら直接ゴキブリに立ち向かう必要が無い上、薬品を使っていないことから安全性においても優れている点が特長である(誘引剤は食品から作られた毒性の無い香料であり、子どもやペットが誤食しても無害)。

さらに粘着シートでゴキブリを捕獲した後はそのままケースごと燃えるゴミに出して処分することができるため、通常のスプレー式殺虫剤や毒餌式のように死骸を目にしながら片付けたりする手間と不快感を省くことができる。


一方でホコリや水分、油分などで粘着シートが汚れてしまうと捕獲力も低下すると言う、ある意味当たり前な弱点があるため、長間仕掛けっぱなしというのも禁物。下手すると仲間の骸の上をのしのしと歩き回り、そのままリアルゴキブリハウスと化してしまうこともある。

また「誘引剤があまりにも優秀過ぎて他所からゴキブリを外から呼び込んでしまう可能性がある」と言う意見もあるが、アース製薬は「そもそも誘因効果は半径2m程度」と否定している)。


ゆえに使用する際はゴキブリの予防策的に使うのではなく、直接姿を見かけた場所や逃げ込まれた場所の付近に仕掛けていぶり出すという攻撃的な使用方法が最も効果的である。


応用した使い方としては、ゴキブリの潜伏場所を純粋に割り出すためわざと誘引剤を外したうえで、家中に大量に仕掛け、引っかかった区域を標的にホウ酸団子を徹底的に仕掛ける、という使い道も。


アースはほかにネズミホイホイも作っていた。


なお、競合製品には現在は金鳥こと大日本除虫菊による『コンバット』がある。また、かつては大正製薬(後に白元が商標貸与により製造販売)による『ゴキブリゾロゾロ』があったが、後に白元がアースの子会社になったときに統合された。


また、このゴキブリホイホイは色々なパロディに用いられている。中でもドラえもんのひみつ道具である人食いハウスこと『ドロボウホイホイ』は出色のパロディ商品といえる。

その意味ではIT的に昭和レトロのゲーム漫画アニメを懐かしさでクリックさせるおっさんホイホイも忘れてはならないだろう。共通点は吸引力である(笑)。



有明のごきぶりホイホイ編集

一種の俗称ではあるが、コミケの会場としてお馴染みである東京ビッグサイトの東西ホールを結ぶ連絡通路が「幅広で天井が非常に低い」、「側面の窓が傾斜している」といった特徴を持つため、一部のコミケ関係者及び参加者からは「ごきぶりホイホイ」と呼ばれている。


この場所はコミケ開催時における「渋滞の名所」として知られ(時間帯にもよるが、通過に30分以上かかることもザラ)、時として満員電車と同等の閉鎖空間となり、さらに天井の低さから空調の効きも極めて悪い上にほとんど空気も流れない。そのため夏コミでは酸欠状態のサウナ」のような環境に陥るため、耐え切れずに気分を悪くする者もいる。

耐性に個人差はあるものの、まさに人間がゴキブリのようにホイホイされ、地獄を味わう空間なのである。

いっぽう、冬コミはだいぶマシではあるが、熱気がこもる場所であるため、厚着のまま足を踏み入れると一気に汗だくになったりするためこちらもある程度の注意が必要である。


どうしてこうなったかにはもちろん理由があり、「付近を通るゆりかもめの引き込み線が、立地的にこの連絡通路と干渉してしまう」ためである。

ビッグサイトの建築当時、ビッグサイトよりもこの引き込み線が先に完成してしまったため、ビッグサイト側は引き込み線の高架に干渉せずに連絡通路を通す必要にせまられ、そのための苦肉の策としてあのような天井の低い、のっぺりとした通路になった、というわけである。


のちに、一応の対策として外周の歩道を通って東西ホールを連絡する「ごきぶりホイホイを通らずに済む歩き方」が確立されたため、気になる人は事前に調べてみるのも良いだろう。


意味は違うけど編集

三國無双のゴキブリを誘う意味合いで貂蝉が描かれたイラストに付けられる場合も。

センシティブな作品


関連タグ編集

ゴキブリ G アース製薬

ホイホイ  粘着 ネバネバ

ホイホイさん 呂布 リグル・ナイトバグ

おっさんホイホイ おばさんホイホイ

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