「このオイルと機械の焼ける匂いでウォーズマン、お前に深いダメージを与えた事を確信した。」
「この<完力>相手によく持った方だ!」
CV:松山鷹志
概要
完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)の一員で「完力」の異名を持つ完璧超人。笑い声は「バキャバキャ」。
ノルウェー出身のシロクマ型超人で、身長278㎝、体重325㎏の超ヘビー級。超人強度は始祖の大半を凌駕する7200万パワーであり、無量大数軍ではNo.1(なんと、登場当時は全超人合わせても堂々の6位で、新章に登場した8000万オーバー3人が加わってもギリギリ1桁台の9位)。本人曰く腕力においては右に出る者がいないらしい。ネメシスからも「一番の盟友」と言われるほどの実力者である。
無量大数軍の第二陣として参戦。階段ピラミッドリングの最終戦を飾り、第7段でウォーズマンと戦闘を開始。
ウォーズマンのベアクローをも粉砕するポーラネイルと、スクリュードライバーをもろに受けてもビクともしない巨体から繰り出される力技を駆使し一度はウォーズマンを機能停止させるものの、ウォーズマンは仲間や観客の声援を受けて超友情モードを発動し蘇ってしまう。
その後もウォーズマンのマスクを狩る所まで追い込んだが、最後はパロスペシャルジエンドで敗れてしまった。
戦いに敗れたポーラマンは完璧超人の掟に従い自害を試みるが、パロスペシャルジエンドで全身の骨がバラバラにされていたため体を動かせられる状態では無かった。
ウォーズマンはポーラマンの自害を止めようと説得を試みるものの、結局は介錯にやってきたネメシスにポーラネイルでの体を貫かれ、その後ロビンマスク同様、ピラミッドリングから回転をかけて投げられ鳥取砂丘の地下深くに埋葬された。
ネメシスとは長い付き合いだったようで、介錯する前に「お前と別れるのは残念だ…」と惜しまれていた。またネメシスは後に「最大の友」と独白しており、キン肉マンに敗れた際は同じく自害を阻止すべく説得する周囲に「敗北したポーラマンを介錯した自分が同じように負けた以上のうのうと生きることは許されない」と自害に固執したことからも、手にかけたことを気に病んでいる様子がうかがえた。
当初はウォーズマンを完全に格下として見下した上に「感情を持たない機械超人」となじっていたが、試合終了後には自害を止めようとした彼に対して感謝するような言葉も残していた。
プラネットマンVSサイコマン戦ではプラネットマンの人面瘡で召喚され、土星の部分に顔が出現。グリムリパーの正体が完璧超人始祖拾式・サイコマンであることに驚愕。また、無量大数軍の存在意義とサイコマンの活動の関連を推測したところで攻撃を受け、消滅。
余談
上記の通りウォーズマンを一度機能停止に至らしめたポーラマンだったが、この際委員長はカウントを取る事も試合終了のゴングも鳴らす事もしなかった。
その間に機能停止したウォーズマンへキン肉マンやラーメンマンの激励、観客のウォーズマンコールなどがあり、ウォーズマンが奇跡の復活をするという流れになっている。
これだけならキン肉マンではよくある話なのだが、ポーラマンはキン肉マンのキャラでは珍しく「機能停止にしたのだから早くゴングを鳴らせ」と尤もな要求をしている。
もちろん委員長はこの訴えを黙殺するのだが、このとき委員長が空気を読まず要求に沿ってゴングを鳴らしていたのならウォーズマンは負けていたであろう。
なお委員長が味方サイド(特にキン肉マン、2世では万太郎)に対して理不尽なジャッジを行うことはよくキン肉マン作中のツッコミの一つとして挙がるが、敵サイドに対してこのようなことを行ったのは実は珍しいことだったりする。
ちなみに、アニメ版の第20回超人オリンピックではソ連代表(この頃まだウォーズマンは下積み時代)としてホワイトベアマンというポーラマンにどことなく似たアニオリ超人がモブとして登場している。
また完璧超人始祖編のアニメの2話にて何と『サプライズで声優が公開される』という大役を得ていた。
必殺技
- バスターズ・ドッキング
ネメシスと一緒に行うツープラトン。お互いが左右の肩にそれぞれ相手の頭を乗っけてキン肉バスターを行う。
- ポーラネイル
熊の毛皮から生えている爪を伸ばし攻撃する技。ウォーズマンのスクリュードライバーをあっさりと止めた。ウォーズマンのクロー・ウォールで防がれた時痛がっていたので、ポーラネイルには痛覚がある模様。
- 審判の仮面狩り(マスクハント)ネイル
ポーラネイルで相手のマスクに刺し貫いて、そのまま相手の仮面を引き剥がす技。
- 熊嵐固め
相手を思いっきり蹴り上げた後ジャンプし、相手の両足を両膝で、相手の両腕を両腕で決めて、相手の背中にポーラネイルを突き刺して着地する固め技。
- マッキンリー颪
相手を左肩に担ぎ上げて大きくジャンプし、空中で相手と背中合わせとなり両腕で相手の首をクラッチ、両足で相手の両足をクラッチして落下する技。颪は「おろし」と読む。
ちなみにⅡ世のタッグトーナメント編にて、デーク・棟梁が両腕のクラッチの形が表裏逆・クラッチするのは相手の腕という点が異なるが、ほぼ同じ形での「獄門・吊燈籠」という技を披露している。
- <完力>マッキンリー颪
『完力』の名を冠する必殺技。上記のマッキンリー颪を食らわせた後、その姿勢を維持しながら更に飛び上がり、回転しつつ相手を押しつぶすような形で落下する技。ポーラマン曰く上記のマッキンリー颪は挨拶程度の技らしい。
関連項目
マンモスマン:超重量級・異様に高い超人強度・北国の大型猛獣がモデル・突き技が得意・ウォーズマンを一度は破った・キン肉マンっぽい超人が相方と共通点が多いためよく比較される