概要
原義としては、「群衆」、「群れ」、「暴徒」、「十把一絡げ」など。
漫画や映像作品などでは通行人など人が沢山いる場面を「モブシーン」と呼び、メインとして描かれているキャラクター以外でその他大勢の一つとなったものを「モブキャラクター」と呼ぶ。
さらに2ちゃんねるやpixivでは上記の意味が転じて、役者で言えばエキストラにあたる端役キャラや、狂言回しの無名キャラのことを「モブ」と呼ぶ場合がある。
こちらの「モブキャラクター」については以下を参照。
漫画におけるモブシーン
手間がかかるので現在ではもっぱらアシスタントやデジタル作画等を用いて描くのが一般的だが
特に手塚治虫は見開きモブシーンに力を入れていたことで有名で、初期SF三作「メトロポリス」「ロストワールド」「来るべき世界」等は大学在籍中に(=ほぼ一人で)描かれた作品ながら、喧々諤々のパニック状況を表すのにモブシーンが頻繁に使われた。「火の鳥 乱世編」では火を中心に踊る村人の幻想的な光景などをアシスタントに一切任せなかったと言う逸話が有る。
ゲーム用語のMOB
MMORPGではプレイヤーキャラ以外のNPCやモンスターなどがモブ(MOB)と呼ばれる。
次から次へと現れるザコ敵は端役キャラとしての「モブ」にも通じるが、ゲーム用語としては動く物(Moving OBject, またはMobile OBject)を意味する。
他作品の「モブ」
「ファイナルファンタジー12」では上述の意味でこの言葉は使われておらず、「人に害を加える魔物の中でも、民間や国家から討伐依頼が要請されている存在」という賞金首のような扱いを受けているモンスターの事を指している。
PSVITA専用ゲーム「バレットガールズ」では、あらゆる部活にモブ役として部員の貸し出しを行っている、そのまま「も部」という名の部活が存在する。
漫画「モブサイコ100」の主人公は、あだ名がモブである。右記参照。→影山茂夫
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界ですの主人公が転生したキャラは乙女ゲームで登場しないキャラである為、モブ(脇役)と表現していた。実際はモブというか世界全体に厳しい世界だったりした。
モブ厳
特撮をはじめとする創作作品で用いられる用語。
『モブに厳しめ』を略したもので、読んで字の如くモブに厳しい……どころか無慈悲な不幸などが降りかかる描写に対して、そう言われたりコメントされる。
『モブキャラが、悪の組織に与する怪人やモンスター、あるいは怪獣などの怪物に襲われる等して死亡するシーン(描写)』がまさしくモブ厳である。
pixivにおける用例
pixivが始まった2007年当初から「モブ」のタグにはモブシーン以外のイラストが多く、一人でもモブ(モブキャラ)と呼ぶ慣習が広まっていたことが窺える。
「モブサイコ100」がアニメ化された2016年夏には同作の関連作品が急増。
関連項目
MOB(記事は某エアバンドの解説)
モブキャラ(無名の端役キャラクターのタグ一覧)