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火の鳥

ひのとり

伝説の炎の鳥。またはそれをモデルにした鳥。
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火の鳥とは

  1. ロシアの民間伝承に登場する空想上の。焔で出来た羽毛を持つ。
  2. 手塚治虫漫画作品、或いは同シリーズに登場する架空の鳥。不死の存在で、この鳥を軸に時空を超えて様々な物語が紡がれる。本項で解説。
  3. アニメ科学忍者隊ガッチャマン』の必殺技の一つ、「科学忍法火の鳥」。
  4. ゲームロマンシングサガ』に登場する火の術法の一つ。敵に使われた場合全滅必至の威力を誇る。


概要

手塚治虫が漫画家として活動を始めた初期の頃から晩年まで手がけられており、手塚治虫のライフワークであると認識されている。中編連作でありながら大長編作品という構想で執筆されている。一つ一つの編は独立しているため、どのような順序で読んでも楽しめるが、全編を読むと永遠の命を持つ火の鳥の壮大な過去から未来までの長編として読める。

なお最初は1954年、学童社の『漫画少年』に「黎明編」が連載されたが、後の『COM』に連載された同名編とは別物であり、現在ではほとんど顧みられることはない。また続いて1956年に雑誌『少女クラブ』に連載され、エジプト編、ギリシャ編、ローマ編が執筆されたが、他の作品とはつながりがない。

上記の構想が確立され本作が大長編としての体裁を整えたのは、1967年、手塚が自分自身で創刊した漫画雑誌『COM』に掲載した「黎明編」からである。以降、1988年に完結する「太陽編」まで次々に執筆され、手塚の代表作の一つとして見られるようになった。

内容は古代から超未来まで、地球(主に日本)や宇宙を舞台に、生命の本質・人間の愚行・が、手塚治虫自身の思想を根底に壮大なスケールで描かれる。この作品に多くの漫画家が影響を受けた。何回か映像化も行われた。

「黎明編」(COM版)以降の連載作品では、最も過去が「黎明編」、最も未来が「未来編」である。時間軸で考えた場合の物語は「未来編」で物語の全てが完結するが、「未来編」は「黎明編」へと続くため永久に漫画の中で時間が繰り返されるようになっている。

しかし、「黎明編」(COM版)以降のすべてが上記の構成に沿った内容になっているわけではなく、「復活編」と「太陽編」は物語の中で複数の時間軸が交錯する変則的な構成である。


初めて読む人への手引き

『火の鳥』は「○○編」と題した多数の中・短編から成り立ち、また掲載紙の変遷や自主規制などによりリライトが重ねられたため、どれから読めばいいのか戸惑う人も少なくありません。
しかし、それぞれの編は基本的に独立した内容となっているため、どれを選んでも作品単品として楽しむことができます。どうか、気軽に手に取ってください。

気の向くままにすべての作品を読み終わったとき、作品の根底に共通する大きなテーマや、キャラクターの秘密などの様々な仕掛けに気付くことができます。

そして、そのときこそ、手塚の壮大な構想を発見し、驚きと新たな感動を覚えることでしょう。

その時は、ぜひ単行本の順番を入れ替えて、もう一度読んでください。


各編

  • 黎明編 - 古代の日本を舞台に神話の元となった内容の話
  • 未来編 - 数千年後の未来、世界大戦により荒廃した地球の再生を余儀なくされた男の孤独
  • ヤマト編 - 古墳時代、歴史を書き換えようとする者とそれをよしとしない者の対立
  • 宇宙編 - 数百年後の未来、流刑の星に流された牧村五郎、彼に下された罰
  • 鳳凰編 - 奈良時代我王と茜丸の物語
  • 復活編 - 事故死より蘇生したレオナ、自分を殺した犯人とは?ロビタの誕生が描かれ、「未来編」へと繋がる。
  • 羽衣編 - 平安時代、過去の時代へと舞い降りた天女と呼ばれる未来人の悲しい恋の物語
  • 望郷編 - 主人公ロミと恋人のジョージの物語。手塚本人によってなんども書き直されており、未完の『COM』版のバージョンもある。
  • 乱世編 - 源義経ら源平の世の背景に、火の鳥の争奪が関わっていた....という話。
  • 生命編 - 22世紀を舞台に、クローン人間の殺人をモチーフにした作品
  • 異形編 - 室町時代、男として育てられた女性、左近介に下された呪い
  • 太陽編 - 狼の顔を持つハリマ、近未来の破壊工作員スグルと飛鳥時代の剣士。二つの時代が交差する物語

バージョン違い

  • 黎明編(漫画少年版) - 火の鳥の初出。南の島が舞台
  • 羽衣編(COM版) - 子供が奇形
  • 望郷編(COM版) - 上記の羽衣編の続編
  • 乱世編(COM版) - 主人公のまきじと妹のおぶうが、兄妹なのに淫らな関係。
  • 乱世編(朝日ソノラマ版) - 猿と犬が義経と清盛の生まれ変わり。
  • 乱世編(角川書店版) - ラストシーンの大幅加筆。
  • 望郷編(マンガ少年版) - ラストシーンが現行版とぜんぜん違う。
  • 望郷編(朝日ソノラマ版) - ブラック・ジャックの亜種が登場するなど大幅加筆。
  • 望郷編(角川書店版) - ノルヴァはいらない子。
  • 生命編(マンガ少年版) - 主人公がテレビ番組内で殺される。
  • 生命編(朝日ソノラマ版) - 火の鳥の子供の顔が火の鳥じゃなくなった。
  • 太陽編(野性時代版) - お茶の水博士が登場する。

上記以外の編

  • エジプト編ギリシャ編ローマ編 - 『少女クラブ』に連載。他の編とは繋がりがない。
  • 火の鳥東洋編 - 「ブッダ」のこと。猿田もでるよ。
  • 大地編 - 日中戦争が舞台の話。主人公はロック・ホームとその弟。
  • 再生編(仮) - アトムが主人公の物語。本作の内容は「ASTRO BOY鉄腕アトム-アトムハートの秘密-」や「ブラック・ジャック・火の鳥編」や小説「火の鳥アトム編」などに一部のアイデアが活かされている。
  • 火の鳥2772 - 火の鳥の結末の1つが描かれている。
  • 火の鳥(第二部) - シナリオだけ残されているアニメ映画用の内容。手塚治虫が執筆。きっちり完結している。「手塚治虫絵コンテ大全⑥ 火の鳥2772」に収録。火の鳥の結末の1つが描かれている。
  • 舞台劇版火の鳥 - 手塚治虫が病院のベッドで執筆した舞台劇用のシナリオ。手塚治虫の死ぬ前日に講演された。幾つかの書籍に収録。火の鳥の結末の1つが描かれている。
  • 休憩 - 2種類存在するがCOM版の「休憩」は現代編の伏線が張られている。
  • 現代編 - 手塚治虫が臨終の際に1コマの『現代編』を描き、死と同時に完結するという構想があった。手塚が今際の際に描こうとしていたのはこれではないかという推測もある。


各編の繋がり

◯「未来編」の猿田博士とロビタの出会いが「復活編」で確認できる。
◯「宇宙編」の主役・牧村五郎、「望郷編」で彼の若き頃の姿がみられる。
◯「ヤマト編」に登場するクマソの長老は「黎明編」の最後に登場した崖を登り切った青年。
◯「太陽編」で妖怪の傷を癒やしたのは「異形編」の主役。
◯「未来編」のムーピーは「望郷編」にも登場。
◯「復活編」のチヒロも「望郷編」に登場。

文庫版にコメントを寄せた人物

赤川次郎
景山民夫
竹宮恵子
酒見賢一
荒俣宏
新井素子
中平まみ
眉村卓
池田理代子
関川夏生
吉本ばなな
村上知彦
宇都美奈子

登場キャラクター

CVは2004年のテレビアニメ版のもの


黎明編

復活編

異形編

太陽編

未来編

アニメ(2004年版)

2004年に「黎明編」・「復活編」・「異形編」・「太陽編」・「未来編」が放送された。

主題歌

オープニングテーマ
「火の鳥」
作曲 - 内池秀和 / 編曲 - 野見祐二 / 演奏 - チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、チェン・ミン、諫山実生

エンディングテーマ
「火の鳥」
作詞 - 湯川れい子 / 作曲 - 内池秀和 / 編曲 - 冨田恵一 / 歌 - 中島美嘉

各話リスト

話数サブタイトル
第1話黎明編 その一
第2話黎明編 その二
第3話黎明編 その三
第4話黎明編 その四
第5話復活編 その一
第6話復活編 その二
第7話異形編
第8話太陽編 その一
第9話太陽編 その二
第10話太陽編 その三
第11話太陽編 その四
第12話未来編 その一
第13話未来編 その二



関連タグ

不死鳥 フェニックス 鳳凰 朱雀
手塚治虫 NHKアニメ
沙耶の唄(復活編のオマージュ作品)
ビリーバット
ウタカタ永焔鳥
火の鳥・東方編(pixiv上の二次創作)

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