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沙耶の唄

さやのうた

沙耶の唄とは、2003年12月26日にニトロプラスから発売されたアダルトゲームである。
目次 [非表示]

どんなゲームですか?おしえてげっちゅせんせい!編集

ニトロプラスの名コンビが新たなジャンルに挑戦した意欲作!

突然現れた謎の少女沙耶。そして男女4人が繰り広げる恋愛ストーリー。


ニトロプラス・アクションシリーズでお馴染みの虚淵玄中央東口の両氏が、

今回は得意とするアクション活劇路線はあえてとらず、男女の恋愛物語、 そしてアダルトゲームとしてのHCGの充実など、新しい作風へとチャレンジした意欲作となっている。

ジャンルは(一応)サスペンスホラーアドベンチャーゲーム

内容はアドベンチャータイプのマルチエンディングを採用。

低価格設定の短編ものではあるが、両氏の作り出す新しい作品に触れてみてはいかがだろうか。


Getchu.com「沙耶の唄」内ページ「商品紹介」 のアーカイブより。(現在は別の説明文に差し替えられている。)


また、エロゲ雑誌「電撃姫」にて虚淵玄氏と中央東口氏の連名で、筆書きの直筆のコメントが発表された。


「このたび、シナリオライター虚淵玄および原画家中央東口は、

過去のワンパターンな作風(祭り、火薬弾薬祭り、日本刀カンフー祭りetc)を深く反省し、

ひとまず初心に立ち戻って、新たなる門出として新作を開発する運びとなりました。

つきましては自らに以下のような制約を課すことで、新しい芸風を開拓したいと考えております。

  1. 戦闘のプロとか出さない。二挺拳銃禁止。カンフー禁止。
  2. 野郎キャラよりも大勢のおなごキャラを出す。
  3. おなごハダカ絵だけでイベント絵の総量の30%を目指す。

まあ、嘘は言ってなかったよね!一応


購入者の反応編集

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ

         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

          |i i|    }! }} //|

         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは純愛ゲーをやっていたと思ったら

        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        開始2秒でわけ分からん肉塊が出てきた

        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |

       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人       な… 何を言ってるのか わからねーと思うが

     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…

    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉

     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…

    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ

   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    アリスソフトだとかリーフだとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }

_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいニトロプラスの片鱗を味わったぜ…


ストーリー編集

交通事故で生死の境をさまよった主人公匂坂郁紀

いつしか独り孤独に恐怖と嫌悪だけに振り込められた世界を生きるようになっていた

彼に親しい者たちが異変に気付き

救いの手を差し伸べようにも友人たちの声は決して郁紀に届かない

そんな郁紀の前に一人の謎の少女「沙耶」が表れた時

彼の狂気は次第に世界を侵食しはじめる。


~パッケージ裏面より(一部改訂)~


登場人物編集

ふ~みん

本作の主人公。greenriver医大生。

交通事故に遭って両親を亡くし、自分も生死の境を彷徨っていたが、最新医療による手術で奇跡的に回復した幸運な男。しかしその手術の後遺症で見えるもの全てが異常に、果ては五感全てが異常になってしまった不幸な男。

沙耶の唄

本作のヒロイン。つるぺた獣耳のような髪の毛が特徴。箱入り娘だったからか世間の常識に疎いところがある。

  • 津久葉瑶(つくば よう)

郁紀のサークル友達。郁紀に告白したが返事待ち。ルートによっては悲惨なことに。おっぱい

  • 高畠青海(たかはた おうみ)

耕司の彼女。気の強い性格が仇となり、一人だけどうあがいても絶望

  • 戸尾耕司(とのお こうじ)

郁紀の親友。友達思いが強く、まとめ役みたいなポジション。

別名:いどまじん

     , - ''" ̄    `ヽ、

    /  i ヽヽ ヽ ミ、ヽヽ\、

  ノ  ル ミ、、ミト、 トリリ} }  ミ、

  イ//ハ ヾトゝ   ヽノVVVレ! ミド

  彳ノ/バ::`  __,,-イ'  ンー-、_ トハ`

  イノノ彡:::.'",ィ;;・ユ  ( ゙ミ・ヽ:|

  レ^ヾ/::::::. !j  "  _ 〉 ゙  |

  {{::{:!;:j::;::: ;;;;  "__'__    }

   ト、ヾ;::::;;: . ;  /‐‐‐┤  /

    \、::;;;:;;.   /:::: ヾ;;;! :/

     \::;::  ヾ、:::::::;;i  /

       \:.   ゙ニニジ /

        \   __/

井戸に住み着く悪魔。街中の井戸を調べると出現するほか、普通にエンカウントもする。

攻撃力が高く、石つぶてによる全体攻撃もしてくる。最初に出現するのはグランマーズの館の井戸だが、ここに来るレベルではやや強い。井戸は調べないように。

上位種に「デスホール」「ホールファントム」がいる。

彼のことをこっちで呼んであげると非常に喜ぶので、たまにはこう呼んであげよう。

  • 丹保 凉子(たんぼ りょうこ)

郁紀の主治医。アダルティな美女。T大学付属病院の脳神経外科医で、週一の定期健診を担当している。

  • 奥涯 雅彦(おうがい まさひこ)

元T大学教授で、沙耶からは「父」と呼ばれている。病院内で不祥事を起こした事で辞職、その後失踪したが……。


関連イラスト編集

【相殺☆企画】肆枚目完了。沙耶唄パロ


ちょっと真面目に編集

開始2秒でグロ肉満載、人の声を真似たような冒涜的な雑音・・・

非常にグロ絵満載すぎて、開発に当ってはグロ肉専用ツールが用意されたほどである。

だが、このゲームはただグロさを追い求めたのではない。


この話には2つの有名なモチーフがある。火の鳥復活編とクトゥルフ神話である。

そしてこのゲームのテーマは純愛

それは、ただひたすらに美しい。その美しさは、世界の醜さとおぞましいまでの絶望によって輝く。


『それは、世界を侵す恋。』


開発者は、上記の素晴しいキャッチフレーズをこのゲームに与えている。

Pixivで沙耶をグロ肉、またはグロ肉を沙耶と表現する場合がある。

前者はその表現でもよいが、沙耶の唄と全く関係のないグロ肉やクトゥルフ神話系生物を沙耶とコメントするのは、作者の意図に反する可能性があり、迷惑になるかもしれないので注意が必要である。

なお、元となった生物は『宇宙からの色(異次元の色彩)』。


本作の(と言うか虚淵の)せい「ニトロプラスの言う純愛は当てにならない」とまで言われるようになってしまった。


音楽はニトロプラスの御馴染ZIZZ STUDIOが担当し、すべて「S」で始まるタイトルになっている。エンディングテーマ「ガラスのくつ」も英訳で「SHOES OF GLASS」となり、これにあてはまる。


格ゲーの沙耶編集

ニトロ+ロワイアル」とアーケード版「ニトロプラスブラスターズ」の二作品。

詳しくは沙耶の記事へ


オマージュ元作品編集

火の鳥 復活編より:主人公が交通事故に遭って世界を正常に認識出来無くなった後、唯一正常に認識出来たヒロインの存在に救いを求める。

グリーン・レクイエム:恋愛描写、ヒロインの正体のくだり。

クリスティーン:主人公が魔の存在と恋愛に陥って発狂した後は友人が話を進める。

ゴールデン・マン:ラストの展開。


小説版編集

2018年12月16日に星海社FICTIONSから大槻涼樹氏による小説版が発売される。

続編は2019年春頃に発売予定。

大槻涼樹氏のツイート


アメコミ編集

「Song of Saya」のタイトルで、2010年にアメコミとして発表。全3巻。

舞台はアメリカに移され、原作の郁紀に代わり、自動車事故で精神障害を負った青年・ジョッシュが主人公となる。特徴はケツアゴ。

ジョッシュの目に見える世界のグロ度は原作と比較すると控えめで、サヤの真の姿はグロ肉というよりも昆虫系エイリアンのように見える。エロ描写もさほどなく、サヤを捕らえようとする組織が登場する、サヤの性格がかなり大人びていてヒロインを殺さないようジョッシュを止めるなど、かなりオリジナルの要素が目立つ。

評価はお察しください。


関連タグ編集

ニトロプラス エロゲ クトゥルフ だいたいこいつのせい


魔法少女まどか☆マギカシナリオ担当が同じ虚淵玄である

また、初期の宣伝では純愛作品を謳っておきながら出来上がった物が上記のように一般的な「純愛もの」とは一線を画した物であったため、その辺も多少似通っているかもしれない。

どっちも宣伝の段階で嘘は決して言ってないのだが……

今作での前科があったせいで、「まどか」の時点では全く事前宣伝を信用しなかった者達ももちろん少ない数ではない(海外ヲタクにすらそのような声があった)。


バブル(2022年の映画)

同じく脚本家繋がりのアニメ映画。雰囲気は真逆ながら、本作の実質的精神的続編と言っていい。


さやかの唄(公式コミカライズ2巻のネタ)


ビリーバット:同じく『火の鳥』のオマージュ作品。ただし特定の編ではなく、構成をオマージュ対象としている。

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