曖昧さ回避
- フランス語の名前「クリスティーヌ」の英語読み。「クリスティーナ」ともいう。
- スティーブン・キングの長編作品。およびジョン・カーペンターによって映画化された邪悪な意思を持つ1958年型プリムス・フューリーが引き起こすホラー。※この項で説明
- オペラ座の怪人の登場人物クリスティーヌ・ダーエのこと。 →クリスティーヌ
映画『クリスティーン』
いじめられっこの高校生アーニーは、友人デニスとの帰り道に放置されていたボロボロの赤い1958年型プリムス・フューリー(実際に登場したのはベルベディアという兄弟車)をとても気に入り、元の持ち主より買い取り修理を始める。
しかし、クリスティーンと名付けられていたこの車が新品同様に修理されていくのと同時に、アーニーは徐々に粗暴な性格になっていく。
クリスティーンの呪われた過去を知ったデニスは、アーニーのガールフレンドのリーと、この呪われた自動車との対決を決意するが…
原作はキングによって発表された長編作品であるが、カーペンターの早撮りによりベストセラーとして売れている5週間の間に撮影、公開されている。
2時間映画にまとめるため、キングらしい濃厚な人物描写や、プリムス・フューリーが邪悪な存在になった理由については省略されている。
不良によって破壊されたクリスティーンが再生するシーンは必見である。
創作への影響
- 超常的な力由来の自動車が人を襲う創作の元祖は1977年のアメリカのホラー映画『ザ・カー』であると言われるが、本作とは物語の主題や構成は大きく違う。
- 上記の作品と本作が、同じくキング作の『地獄のデビル・トラック』とともに自動車の怪物化作品(MOTHERシリーズのデビルカー、マッドタクシーやJOJOのホウィール・オブ・フォーチュンなど)の原点であるといわれている。
- 古今東西の怪異が悪魔として登場する女神転生シリーズでは、映画ネタの悪魔が多数登場した『真・女神転生Ⅱ』で、ボンネットが歪んでどことなく牙のように見えるピンク色の外車“外道”クリス・ザ・カーとして登場。神の裁きである洪水によって一度は滅んだ東京の遺物発掘現場に出現し、もちろんナンバーは「足立ナンバー」である。
- PCで発売された『偽典・女神転生』では種族が変わり、“クグツ”クリスティーンというそのまんまの名で登場している。
- 大正時代が舞台の『葛葉ライドウ』では栗須坂(くりすざか)に出現する、タクシーの怪異雷電属オボログルマの元ネタにもなっている。