概要
『真・女神転生Ⅱ』に登場する種族”外道“の自動車をモチーフにした悪魔で、近未来の東京が舞台の伝奇RPGである本作には、出るべくして出た悪魔であるといえる。
外見はボンネットが歪んでどことなく牙のように見える、ピンクの外車という姿で、神の裁きである洪水によって一度は滅んだ東京の遺物発掘現場に出現し、もちろんナンバーは「足立ナンバー」である。
特殊攻撃は車体から繰り出す「たいあたり」「おしつぶし」、排気ガスなのか「どくガスブレス」を持っている。
その正体は、愛を得られずに死んだ女性の妄執が取り憑いた魔の自動車で、もし所有者に恋人ができたり、自らを手放そうとした場合には、非常に嫉妬深いために殺害しようと襲いかかってくるのだという。
機械仕掛けの身体であるのだが”マシン“ではなく、”外道“という分類不能な悪魔が所属する種族に含まれるのは、そのあたりの出自が影響しているのかもしれない。
そのため出現パターンは、地面からスライム状の物体が盛り上がって形成されるという、やはり魔の存在であることがわかる仕様である。
元ネタは上記の正体から思い当たった者もいるであろうが、スティーブン・キング原作のホラー小説および、映画化もされた魔の自動車が登場する『クリスティーン』と、悪魔の自動車が田舎町の人々を次々と轢き殺すホラー映画『ザ・カー』の合成である。
なお悪魔設定の鈴木一也氏が制作したPC用の『偽典・女神転生』では、操られた器物の”クグツ“クリスティーンという元ネタそのままの名で登場している。
参考
自動車をモチーフにした悪魔
『ソウルハッカーズ』
- 電霊ムーウィス:ネット世界に棲む電子的な存在で、現実世界で活動するためレオン自動車工場の設備とパーツを使用してロボットのようなアバターを造り上げた。
『葛葉ライドウ』
『RONDE~輪舞曲~』
- TTC-18式:自衛隊の戦闘車両。
『女神異聞録ペルソナ』
- 妖獣テッソ:黒い少女「あき」の持つ男の子のような感性で生まれた鼠型戦車。
『ペルソナ2』
- 呪いのタクシー/呪いの個人タクシー:噂によって廃工場に出現するルーフ部分に人面があるタクシー。
『ペルソナ3』
- チャリオッツ:旧日本軍が防空壕に隠していた戦車に寄生した大型シャドウ。
- 砲座:近代戦車を象ったシャドウ。
『ペルソナ4』
- パンツァー:レオナルド・ダ・ヴィンチが考案した戦車を象ったシャドウ。
『ペルソナ5』
- モルガナカー:モルガナが認知の力で変身する自動車。
『ペルソナ5ザ・ロイヤル』
- アグネス
- ジョゼ