概要
悪魔が実体化しそこねた姿。スライムとなった悪魔は二度と元の姿に戻ることはできず、持っていた力も失われるとされる。この概念は原作小説から存在している。
初代『女神転生』では種族は今作のみの「物怪」で、独特な顔の雑魚モンスターとして特殊能力も持たない緑色のグリーンスライムと赤いスライムヘドロが登場。
続く『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』で種族「外道」となり、『真・女神転生シリーズ』のものにデザインが近くなったグリーンスライム、青い汚染物質を含むクラップスライム、金属粉を含むゴールドスライムが登場。
また合体によってそれぞれ対応する種族の仲魔を1ランクUPすることが出来る、デザインも異なる種族「精霊」のアーシースライム、エアリースライム、アクアンスライム、フレイミスライムが登場し、『真・女神転生シリーズ』ではスライムではない精霊に変更された。
『真・女神転生Ⅱ』では「ようまのたま(溶魔の玉)」を使う事で敵対する悪魔をスライムに変化させられる。
スライムが登場する作品はたいてい作中最弱の悪魔として登場している。
色違い悪魔として黒い外道ブラックウーズと赤紫の外道ブロブが登場しているが、3DCG化された『真・女神転生Ⅲ』では、眼の形状やアニメーションなどで差別化されている。
外見
代表的な姿は2種類あり、「他のゲームなどでも見られるドロドロとした姿」と、「スライムのまとわりついた悪魔の骸骨の姿」がある。
余談
『真・女神転生Ⅲ』ではご立派な悪魔・マーラ様が不完全な状態で召喚され、本来の威厳に満ちた姿とは違いスライムのようになっていた。それでも強さは本体とあまり変わらず強敵。
また、真Ⅱ・ifではDARK悪魔を用いた合体の結果(合体前と同一の悪魔が完成するとスライムになる)として選出される。
これだけだと単に合体のハズレ枠と捉えられるが、このスライムを造るDARK悪魔合体の真骨頂は「魔法の継承」。スライムとDARK悪魔ではない悪魔との合体の場合HP・MPが一時的に上限値以上になるだけでなく、スライムの技能も少ない為に元となった悪魔達の魔法を確実に継承していく。これを用いてタルカジャ・ラクカジャと言った超・有用な補助魔法や回復魔法を技能4つ以下の仲魔に覚えさせる事が最大の目的。
それでも魔法の継承優先順は補助魔法はかなり低く、他に回復魔法や攻撃魔法を持っているDARK悪魔だとそっちを優先して継承してしまうので難易度はかなり高い。