概要
1983年にて発表されたスティーヴン・キング著のホラー小説。
生物の死体を埋めるとその生物を凶暴な屍者として蘇らせるという土地に作られたペット用の墓地のある街を舞台に、愛する者を失った人間がその呪いに縋って禁忌を犯したことで引き起こされた悲劇と恐怖を描いている。
一説には原稿自体はそれ以前に完成しており、かねてから「あまりの恐ろしさに発表を見合わせている」と噂されていた作品としても知られている。
小説発売からわずか6年後の1989年には実写映画化された。
後日談として『ペット・セメタリー2』も制作され、主役にターミネーター2に出演したエドワード・ファーロングを起用したものの興行成績は鳴かず飛ばずで、観客・批評家たちから酷評を受けた。
その30年後、2019年4月15日にてリブート版が制作、放映された。
原題の「Pet Sematary」は「ペット霊園」(もしくはペットの墓場)だが、正しい霊園のスペルはCemeteryである。しかしこれは誤植等ではなく、劇中の子供がスペルを間違えて書いたという設定による意図的なものである(要は『GANTZ』の「~くだちい」みたいなもの)。
しかし、映画版が日本で公開の際は「セメタリー」と正確な発音の方に直されてしまい、タイトルからこの点が伝わりにくくなってしまっている。
創作への影響
- 有名なホラーゲーム『バイオハザード』でもしばしばネタにされる。
- 2013年に発売されたアダルトゲーム『向日葵の教会と長い夏休み』にも同名の墓地があるがジャンルが異なるため、ゾンビ化して復活したりはしない。