火の鳥・東方編
ひのとりとうほうへん
タグの名称は手塚治虫原作『火の鳥』シリーズにおける『火の鳥東洋編』(同氏原作による『ブッダ』の企画段階での名称)に語感と表記が近いが、本タグの意味するところの「火の鳥・東方編」は『火の鳥』と東方Projectのコラボレーションである。
pixivでは、『火の鳥』での場面を元にしたシーンに東方Projectのキャラクターが登場したり、『火の鳥』そのものとのコラボレーションが描かれるなどの作品が見られる。
あらゆる世界と時間とを渡る火の鳥がもし幻想郷を訪れたなら、という想像もできることだろう。
『火の鳥』は「黎明編」や「鳳凰編」、「未来編」他多数のストーリーにおいて古代や未来の日本、あるいは地球が舞台の一つとなっており、東方Projectの主舞台である幻想郷をはじめとする世界観(他、月世界など)もまた、『火の鳥』とクロスオーバーし得るものでもある。
個別のキャラクターとしては、炎を操り自身も不老不死で、さらにそのことから不死鳥にまつわるスペルカードなどを持つなどの多数の共通点をもつ藤原妹紅が描かれることが多い。
その不老不死性の過程において一度死を通してからの再誕(リザレクション)であることも共通する(こちらは両者が設定的に実際の伝説であるところのフェニックスをその共通の由来としていることに基づく)。
また『火の鳥』作中登場する「火の鳥」はその血液に他者を不老不死にする効能があるとされる。
『東方永夜抄』において(東方Projectの設定としての真偽は定かではないが)「蓬莱人の生き肝」に他者を不老不死にする効能があるとされるなど、その体に他者に永遠性を与える要素を持つとされる点にも共通点がある。
ただし『火の鳥』において不老不死をもたらす「火の鳥」の血液(またはそれに類する「火の鳥」の何か)を複数のストーリーで様々な登場人物たちが求めているのに対し、東方Projectでは「蓬莱人の生き肝」について他者同士の会話中で摂取の提案こそされたが渇望はされておらず、提案された側もそれを断っている。
共に他者の輪廻を見守り、時に深く関わりながら永遠の元に身を置く存在である「火の鳥」と妹紅とは、キャラクター背景などにおいて親和性の非常に高いコラボレーションであると言える。
また『火の鳥』乱世編には藤原氏に連なる人物である藤原成親(ふじわら の なりちか)が登場しており、藤原家という日本史における巨大な系譜を通しても『火の鳥』の世界観と妹紅は共通点を持つ。
※ただし成親は1138年生1177年没の人物で、設定的に妹紅の父と目される藤原不比等は659年生720年没。