概要
CV:浪川大輔
メガロポリス「ヤマト」の人類戦士。
ムーピー殺処分令に反し、人間の女性に変化したムーピー「タマミ」(メイン画像左)を匿っていたことでヤマト戦士長ロックに叱責され、彼女をヤマトに引き渡すことを厭い地上へ決死の脱出を図る。
荒廃した地上で行き倒れた所を猿田博士に救助され、研究所で暮らすこととなったのだが、マザーコンピューター同士の行き違いで人類が核戦争を起こして死滅してしまい、火の鳥に「人類の歴史を再生させる使命を持つ者」として選ばれ、完全な不老不死となる(アニメでは火の鳥が自ら脚を突き血を呑ませている)。
猿田博士亡き後は人間の姿を保てなくなったタマミと二人で暮らしていたが、500年もの歳月にムーピーの寿命が尽きてしまい、ひとりぼっちとなる。
その後はタマミを模したロボットを作ったり、猿田博士の研究所跡で再び人造生物の精製を行ったりしようとして何とか無聊を慰めようとしたがすべて失敗に終わり、自殺することもできないまま何万年もの孤独に苛まれながら生き続けていた。
紆余曲折を経て、『人造生物ではなく、生身の生きた生物たちを再び蘇らせ、地球の歴史をもう一度作り直すこと』、それこそが自身が果たすべき真の使命であることを悟り、自らの体細胞をもとに生物の培養を始める。
30億年という長すぎる孤独を経て、ようやく地球は再生した。しかし、火の鳥の力をもってしてもその時間はあまりに長すぎた。マサトの身体は完全に朽ち果て、いつしか彼は霊魂だけの存在__創造物から神と称される存在となっていた。
相変わらず同じ過ちを繰り返す人間たちに嘆息しつつ、マサトは火の鳥と再会し、彼女(?)の身体に宇宙生命となったタマミがいることを知る。「造物主」としての役目を果たしたマサトは火の鳥の中に飛び込み、決して分かれぬ一つの魂となってタマミと結ばれるのだった。
手塚スターシステム
『ブラック・ジャック』では3回登場しているが、全部重病の患者役である。皮肉な…。
14話「後遺症」
プロ野球チーム「プロキオンズ」エースの「堀切」役。BJの恩人である本間丈太郎医師(猿田博士にそっくり)でも治せなかった大動脈瘤を発症し引退していたが、BJの手術を受け取り除かれる。
しかし…。
22話「血が止まらない」
上京したての青年「博」役で登場。タマミにそっくりな「由紀」と恋に落ちるが、彼女が血友病の保因者であることを聞かされ、BJの元に向かう。勿論BJでも遺伝病を治せるわけではないため、ニセ手術を行う約束を結ぶ。
しかし、子を産まない限り健康上に問題が無い(血友病は女性には発症しない)由紀とは異なり、博は不治の悪性貧血に蝕まれていた…。
121話「執念」
医師「田村」役。家族全員を癌で失っており、癌に苦しむ患者を一人でも救うことに命を賭けているが、手塚医師から田村本人も末期癌に犯されていることを宣告される。
『ヤング・ブラック・ジャック』でもまだ癌を発症していない頃の若い姿で登場。CVは松岡禎丞。