概要
CV:阪脩
幼いころ事故に遭い瀕死となった少年間黒男を手術し命を救った天才外科医師。
ブラック・ジャックにとっては医師を志すきっかけとなった人物であり、彼にとっては絶対的な恩師だが、直接技術指導されたわけではなく、人生においての心の師のようなものである。
「本間血腫」と呼ばれる治療法が見つかっていない病気の治療に関して生体実験であると非難され、医学界を追放された(※)。この事件はブラック・ジャックの医学界に対する不信の原因ともなっている。
ブラック・ジャックにとっては掛け替えのない恩師であり尊敬の対象であり、半ば絶対的な存在であったが、本間もまた、決して完全無欠な存在ではなかった。
幼少時のブラック・ジャックの手術を執刀した際、体内にメスを置き忘れたまま手術を終えてしまうという重大な医療ミスを犯してしまったのだが、自身の名声に傷が付くことを恐れて言い出せず後悔と自責の念に苦しめられることとなったのだ。
その後、術後の経過の確認と称して再び手術を行い恐怖に駆られながらもカルシウムの殻に包まれたメスをBJの体内から発見し、懺悔と共に人体の神秘と医学の難しさを感じたことを、そのメスを彼に送った際に告白した。
その直後に容体が急変し、ブラック・ジャックが手術を担当、オペは完璧に終わるものの、手術の甲斐なく亡くなってしまう。
死の間際にブラック・ジャックに向けて、この言葉を投げかけている。
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」
※本間血腫は左心室に起こる血腫で何度血腫を除去しても血腫が起きる謎の病。後にブラック・ジャックは本間血腫を発症した患者の心臓を人工心臓に置き換える手術において、その患者が既に人工心臓に替えられていた事が判明。ブラック・ジャックは人工心臓の故障が本間血腫を起こすと判断したのか手術を中止してしまった。ただし、本間血腫の原因としては曖昧な終わりである。
ブラック・ジャック21では
他作品やOVAと同様にアニメ開始時で既に故人だが、本人は本間血腫で死亡している。遺書でブラック・ジャックに対して「如何に優れた外科医である君でも、これだけ(本間血腫)は治せない。絶対に触れてはならない」と釘を刺した。
しかしながらブラック・ジャックは自身が狙われた際に理由を知るべく本間医院を調査していた際に自身の父親と本間、他にも有名な医学会の著名人達が写っている写真を見つけたことで、暗殺されかけながらも本間血腫の真相に迫ることとなる。アニメを見た方は、本間がブラック・ジャックに残した言葉が違うニュアンスに聞こえてくるかもしれない。
メタな事を言ってしまうと、本間血腫の詳しい設定が追加されたアニメ。所々おかしい箇所はあるが、本間が学会を追放された理由など大筋は通っている。