概要
声優:野沢那智
ブラック・ジャックのエピソード『座頭医師』『湯治場の二人』に登場する盲目の鍼師。病人に対し無料で治療を行う怪人である。食うには困っていないとの事だが、どういう手段で収入を得ているのかは不明。本人曰く、これまでに救って来た患者は約2000〜3000人だが、医者としては自慢出来る人数では無い。あくまで善意の治療であり腕前も非常に高いが、鍼治療以外の医療行為を否定したり、嫌がる患者にも無理やり治療を施したりするなど、少々独善的な面がある。『座頭医師』のエピソードでは、針に恐怖心を持つ子供の患者に鍼を打ったことでショック症状を引き起こしてしまい、駆け付けたBJに助けられたが、直後にBJの何回も手術で治療している胃腸虚弱を鍼で治して借りを返した。鍼の製作者はBJの使うメスも製作した鍛冶師・憑二斉。
設定上 鍼灸術は外科手術よりも優れている訳でもトンデモなわけでもない、普通の医療行為として出てくる関係上、ブラックジャックでは琵琶丸の鍼術も間黒男先生と仲良く「生き物の生き死にをどうこうしようというおこがましい」人間の行為である様を突きつけられている。無論、神がかった鍼術も”医療の壁”の前ではどうすることも出来ない。
琵琶法師(どろろ)
演:中村嘉葎雄
手塚スターシステムとしてブラック・ジャックより先に怪奇時代劇どろろに琵琶法師として登場している。役割は盲目の凄腕剣客とこちらでも盲目の設定はそのまま。作中の主人公である百鬼丸が挫けそうになったときに何度も現れて人生の先輩として叱咤激励を飛ばし、彼が生きるべき道を示唆するが、自分の幸福はあきらめている節がある。決して出番は多くないが、中々渋い脇役である。
平成アニメ版ではBJに合わせて「琵琶丸」と称されている。こちらでは妖(あやかし)を居合抜きでズタズタに斬り裂いて倒すなど、原作以上に強さが増している他、百鬼丸と同様に第六感で魂の色を知覚できる。
実写映画版では百鬼丸の腕の刀を与えた張本人ということになっている。
関連イラスト
どちらかというと単独イラストよりブラックジャックや百鬼丸と共演するイラストが多い。