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概要

CV:堀絢子鉄腕アトム

  冨永みーなマリンエクスプレス

  水谷優子(OVA,TVアニメ)

  宇多田ヒカル(配信版)


ブラック・ジャックを公私ともにサポートしている助手の女の子。

名前の由来はピノキオから。


双子として生まれるはずだった姉の体のこぶ畸形嚢腫の中に手足内臓等がバラバラに収まった状態で登場。姉はあちこちの病院で摘出手術を受けようとしたのだが、摘出後に処分されることを恐れて念力で手術道具を破壊したり、テレパシー医師等を狂わせるといった超能力で手術を妨害するため手がつけられず、最終的にブラック・ジャックの元にやってきた。ブラック・ジャックも当初は妨害を受けたものの、「摘出しても培養液に入れて殺さない」と説得をして麻酔をかけ摘出。その後、「姉」側からの処分してほしいと言う依頼をブラック・ジャックは突っぱね、合成樹脂製の部品と組み合わせて一人の女児として組み立てピノコが誕生した。この超能力は畸形嚢腫の時だけ発揮されており、その後は全く使う描写はない(摘出後もBJを救うために一度だけ使ったらしい描写はあるが、まだピノコの姿になる前である)。

従って顔面や胴体などは完全な作り物であるため、腹部や頭部のパーツをプラモのように外すことができる。そのような人工の体ゆえに誕生直後は全く体が動かせず、ブラック・ジャック同様に厳しいリハビリを乗り越えて体の自由を獲得している。それは、動けない彼女から離れた場所に食べ物を置き、一切手を貸さずに放置するという過酷なものだった。


ピノコの顔はブラック・ジャックが過去に読んだ本に載っていた、公害病患者の女児・ロミが元となっている。双子であるからには正常な形で誕生していたら「姉」(超美人)と同じ姿であった可能性はある。

後に白血病を患ったピノコに手術が必要になった際は、BJの依頼により姉が(嫌々だが)血液等の提供に来たが、妹とは認知しない立場で一貫している。ピノコの方も自分の存在を認めず、あまつさえ殺そうとした相手を姉と認めたくはないようだ。そのため、大怪我を負って記憶喪失になった「姉」がブラック・ジャックのもとを訪れた時には、患者の正体を知ったブラック・ジャックが「もし二人が素性を知ってしまったら地獄でしかない」と苦悩し、実際「姉」が主治医の顔を見て記憶を取り戻した際には脱兎のごとくブラック・ジャックの元から逃げ出している。


OVA『ブラック・ジャック FINAL』の「おとずれた思い出」では西園寺グループの令嬢である西園寺ゆりえ(CV:坂本真綾)の妹という設定。

西園寺家は天女伝説の元となった高貴な身分の姫から成る上流階級であり、双子が生まれやすい家系である一方で、片方は数年も経たぬうちに死ぬという宿命を背負っていた(ブラック・ジャックの見立てではキメラによるものではないかと推察されている)。しかし、ゆりえの中に奇形腫として存在していたピノコのおかげで病から守られており、ピノコはゆりえの中にいる「声」として語りかけていたが、奇形腫が大きくなるにつれて切除を余儀無くされてしまう。

再生する腫瘍の発生は奇しくも故郷を訪れていたピノコの肝移植によって抑えられ、彼女との約束である「白鷺天昇」を大成させ、襖越しに再会する事が出来たという原作とは大幅に異なる救いのある結末となっている

また、本作では二人の間に柵はなく、ゆりえは離れ離れになってからもピノコを気にかけていた様子。


人物像

ブラック・ジャックとともに生活するただひとりの家族であると同時に、ブラック・ジャックが全幅の信頼を寄せる忠実な助手でもある。戸籍上の年齢は実質0歳(最終回時点で5歳)だが、姉の体内で18年以上生きてきたことを理由に自分は18~20歳の「としごろのレレイ(レディ)」だと言い張っている。医療道具の扱い方などの基礎的な知識についてはブラック・ジャックから教わっているようだが、性格や行動は見た目どおりな幼稚園児程度で、特に話し方は呂律が回っておらず、独特なしゃべり方となっている(尤も呂律が回らないのは人工的に作られた体というのも関係していると思われるが)

ブラック・ジャックの「おくたん(奥さん)」と自称しているが、ブラック・ジャック自身は娘のように扱っている(一度ブラック・ジャックがお土産に「わがむすめぴのこへ」と彫ってもらった時には逆上している)。嫉妬深い一面も持っており、ブラック・ジャックが若い女性と関わることを極端に嫌う。


その出自ゆえに社会性や協調性に欠ける節があり、幼稚園に入園した際には他の園児と大ゲンカを起こして即座に退園させられている。

自分が決して成長できない肉体であることも合わせ、多大なコンプレックスを抱えているが、

明るさを決して絶やさない芯の強さと優しさを持知合わせている。精神年齢は実年齢相応であるため、大人びた視点や包容力を見せることもしばしば。


また結構なミーハーでもあり、テレビアニメ見たさに飛び入りで入った仕事に文句を言ったり、イケメンなお客さんや美少女アイドルに熱狂したり、昼ドラに夢中になって水道を止め忘れたり、初めて見た打ち上げ花火に興奮しておもらししちゃったりといった、実年齢相応なんだかそれ以下なんだかわからないチョロい一面も見せる。


誕生当初はまだ常識をおしえられていなかったせいもあって消し炭と化した料理を無理やりBJに食べさせようとしたり、紅茶大根をぶち込んだりとクレイジーな一面が描かれていたが、その後いろいろと学んでいったようで、中盤以降は割と普通に家事全般をこなしている。(それでもカレーライスだけはうまく作れない、味噌汁にソースを入れる癖が直らないとぼやかれているが)


助手としてもBJを支えており、手術中の補助(器具の手渡しや心電図のチェックなどの簡単なもの程度)から患者に飲ませる薬の手配などもこなせる。機転も利き、内臓のすべてが左右反転した患者の手術に難儀していたBJを見て、鏡を持ってきて通常通りの配置に見えるようにしてサポートした際にはBJから素晴らしい助手だと認められている。

一方で、やはり大掛かりな医療の知識や経験には欠けているため、専門的な技術や知識を有する事柄を任されることはなく、BJが不在の時に患者が運び込まれてきた際には不安から気が動転してとんでもない行動をとってしまったりする。



手塚スターシステムというか客演

キャラが強烈すぎるためか、ピノコがほかの手塚作品にその作品内の登場人物(スターシステムの役者)としてゲスト出演することはなく、「ブラック・ジャックの助手」としてのスタンスで登板することが多い。『鉄腕アトム』第2期第27話「ブラックジャックの大作戦」でもほぼそのままの役回りで登場した。

来るべき世界』のアニメ化作品である『フウムーン』にケン一の妹ピーチとして出演。


オマージュ

火の鳥望郷編』主人公の間ロミは、苗字はブラック・ジャックから、名前は先述したピノコのモデルとなったロミから取られている。また、同作終盤で登場するブラック・ジャックそっくりな暴走族「フォックス」の相棒「ガラガラヘビのサリー」もおそらくピノコが元ネタ。


カサハラテツローの漫画『アトムザ・ビギニング』ではベトナム在住の医療技師ピンクの幼少期の姿として出演している。成長後も呂律の回らないしゃべり方や髪型などがピノコによく似ている。



余談

  • 『ブラック・ジャック』は、作者が以前連載していた『どろろ』と非常によく似た設定であることがよくファンから指摘されている。ピノコ自体、「主人公の相方の三枚目」という設定がどろろによく似ているが、「生まれながらにして肉体のほとんどを欠損し、天才医師によって人間の姿を取り戻した」という出自も『どろろ』の主人公百鬼丸に酷似している。
  • 手塚治虫の娘で手塚プロダクション取締役の手塚るみ子は、その面差しがピノコに似ていると評判であり、るみ子本人も自覚している。→ 外部リンク若いころは自由奔放な性格から父をやきもきさせ、「いう事を聞かない!」とため息をつかせたこともあったようで、ピノコのきかんきな性格と、それを心配するブラックジャックという構図には、そんな親子事情が反映されているのかもしれない。


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