概要
体を麻痺させること。また、そのために用いる薬(麻酔薬)のこと。
意識そのものを奪う全身麻酔と、身体の一部だけを麻痺させ感覚を失わせる局所麻酔の二つがある。
麻酔を世界で初めて開発したのは東洋医学の本家、4千年の歴史を持つ中国……なのだろうが確証はない。
実際に記録が残っている中で最も古い全身麻酔は、なんと日本である。華岡青洲という江戸時代の医者は、1804年にチョウセンアサガオの成分を使った全身麻酔で乳癌除去手術に成功した。
それから遅れること40年の1842年、海をまたいだアメリカでクロウフォード・ロングがジエチルエーテルを用いた全身麻酔術を確立。1846年にウィリアム・T・G・モートンが全身麻酔を実演し、医学界に広く認められた。
ちなみに麻酔は適切な量の使用が絶対である為、特に手術における全身麻酔といったものでは専門である麻酔科医が手術に参加かつ監督下で麻酔を施す。これは麻酔が使い方を誤ると最悪は死亡事故になる為である。
主な利用方法
注射
注射器で麻酔薬を打ち込む。主に局所麻酔に使用される。
吸入薬
麻酔ガスを吸うことにより意識混濁を起こし、全身麻酔を行う。
麻酔銃
該当項目参照。