概要
暴徒鎮圧や狩猟のために使われる特殊な銃で、ダーツ型の弾丸に麻酔針を仕込んだり注射器のようなものを撃ち出す事で標的の催眠をはかる。
実際には眠らせるというよりも麻薬や鎮静剤、筋弛緩剤等を用いて意識を混濁させたり無力化する形となる。
適正量を使わないと効果が薄いだけでなく対象を死に至らしめる事もあるため、使用には十分な注意が必要となる。
また、注射器を撃ち出すものは通常の銃弾のように高い初速で安定させて撃ち出すと壊れてしまったり薬品の注入がうまくいかない事から射程は非常に短く(10m程度)、服や毛皮等により防がれてしまうと不動化薬が体内へと入らない為に全く効果がない、不動化薬の効果が出るまで時間がかかり、効果が出てもその効果は長くなく短時間で効果がなくなる場合もある、単発式、と非常に使い勝手の悪い弾となっている。
ダーツ型は壊れにくいものの、同様の欠点を持っている。
勿論火薬や高圧ガス、圧縮空気等を使用して射出する以上、銃刀法には引っかかるので銃を扱う許可が必要で、加えて麻薬を使用するために許可が必要、麻薬も火薬を使わない吹き矢であったとしても薬品を使うために医療行為となるため、医師免許が必要となる。
また、使用できるものがいたとしても上記の欠点から難易度が高く、射撃の経験がどうしても少なくなる医師が扱うには非常にリスクの高い手段となる。
特に大型動物に対処する場合、暴れている状態ではそもそも効かないことが多く、安定した状態でも近距離で危害を加えることとなるため、運用とリスクの高さが問題となり通常の銃を使った殺処分となる事もある。
フィクションの世界では各作品最強クラスのキャラたちがこれによって不覚をとっている。ある意味核兵器以上の武器でもある。
また、殺人をタブーとする感覚を持ったキャラにとっては、殺害せず相手を無力化出来る性質から、そう言ったキャラのための武器としてもよく使われる。
なお、大抵の作品では撃たれた直後に即昏倒することが多いが、あくまでもフィクションの表現であり、現実であれが行える量となるとほぼ致死量である。
有名な被害者一覧
JBL(実在するプロレスラー)
格闘技で言えば睡眠状態はKO状態と同じだからいかなる攻撃でも加え放題・・・と思いきや、水分を失って動けなくなった黄金バットにいかなる攻撃を加えても結局倒せなかったように、寝ている彼らを攻撃したところで目を覚ますのが早くなるだけという説もある。
関連項目
化学兵器:軍事用ではこれに相当する
MGSシリーズ:作品によっては登場しない事もあるが、敵兵を無力化する武器の代表として登場する
アルファガン:麻酔銃機能付き。