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範馬勇次郎

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はんまゆうじろう

板垣恵介の漫画作品『刃牙シリーズ』に登場する架空の人物。シリーズ中『地上最強の生物』。

決着の際の標高 海抜 頭の位置を より高きに置くもの── それが勝者!!

概要

刃牙』シリーズに登場するキャラクター。

地上最強の生物」「オーガ」「巨凶」など数々の称号を持つシリーズ最強の人物。主人公である範馬刃牙父親であり、同時に最も因縁深い敵でもある。

ライオンの鬣のような赤色の怒髪をオールバックにしている。

「オーガ」の肩書は背中の打撃用筋肉(ヒッティングマッスル)が打撃に特化した形状に変化しており、その形が鬼の貌に見えることに由来する。

基本的に軽装で黒のカンフー着、カンフーシューズを見つけている事が殆どである。

初期は普通の肌だったが最大トーナメント編の中盤から段々と肌の色が黒くなり、現在は常に肌が黒光りしている。

この作品を象徴する人物であり、その圧倒的強さと存在感たるや他の登場人物でも比肩しうる者はいない。

人物像

「地上最強」の異名の通り、何者も超える事が出来ない絶対的な強さを劇中で見せている。

その強さ故、性格は我儘で傍若無人なエゴイストだったが、物語が進むにつれ丸くなっていく。丸くなったと言っても、殺傷に及ぶより、生かして自分に畏怖や持論を力任せにわからせて、屈した姿を見る方向にシフトしたに近いので、勇次郎に最低限の抵抗も出来ない相手からしたら厄介さは特段、変わっていない。

一方、力無き者の希望の星であるマホメド・アライを尊敬していたり、仲間達とのチーム戦を楽しんだり、食事のマナーを熟知していたりするなど、様々な側面を見せるようになる。

興味ある話題には暴力を挟まない理性は持っているが、不遜な性格故に、流儀に従ってから否定したり、相手への嘲弄のため皮肉やスパイスの効いた切り返しは多く、恐怖や萎縮しているところをからかったりと、相手の心臓に悪いに悪いが会話の機知に富んでいる。(最たる例は、父に認められることに不慣れな息子を、親子喧嘩の最中に『褒めて頭を撫でよう』とし、挙げ句に力任せにやり遂げる場面。悪趣味極まりないドSぷりだったが、らしさ全開だった)

特定の格闘技術などは全て「弱者=自分以外の全てが使うもの」として基本的には使わず、自らの戦闘センスと常軌を逸したフィジカルのみを信じる。

古今東西のあらゆる格闘技の技術・知識・理論にも精通こそしているが、その上でそれらの技術は「弱者の小細工」「不純物」と一蹴する。

基本的に相手の攻撃を真っ向から叩き伏せるスタイルで、相手の攻撃を回避や防御するのは極稀であり、遊び以外では想定外の威力の攻撃や斬撃などの自らの生死に関わると判断した攻撃にのみ防御行動をとっている。

技自体も知識だけではなくしっかりと習得しており、琉球王家の秘伝「御殿手」も何故か知っていたり、ピクルに力負けした際にも咄嗟に合気などの技を使っている。鞭打や父・範馬勇一郎の「ドレス」は評価しており、特に後者は誇りたくなるとまで言っている。(前者については死刑囚編での刃牙は親父から「所詮、女子供の護身技。大の男が使う代物じゃねえ」と教えられたと言っているが...)

また鍛錬も時折行っており基礎トレや調整をしているようなシーンもしばしば描かれている。

その他、戦闘関係に限らずかなり博識で少なくとも英語中国語を会得しているほか、食事時の作法についても心得ている。

登場当初は「よりもよりも食事よりもSEXよりも戦いを好む野獣のような戦闘狂としての描かれ方が多く、一日として休まず道場破りや格闘家の蹂躙を行っていたが、次第にそういった野性はやや抑えられ、落ち着きが見られるようになった。

その強さ故に、他者と肩を並べる必要も機会もなかったに近く、物語が長期化につれて、勇次郎に勝てるとまではいかなくてもある程度対抗しうる相手が増え、弱い物イジメで憂さ晴らしする必要が減ったからかもしれない。

戦いに慈愛や友情を持ち込む事を「不純物」と称して嫌っており、否定的な態度を取っているが、一方で戦いの場以外では以前に対戦した独歩や武蔵と酒を飲み交わすなど、愛や友情そのものを嫌っている訳ではなく、単に戦いに持ち込みたがらないだけな模様。

また、戦いを仕掛けるにしても誰も彼も無闇矢鱈に暴力を振るうわけではなく、勇次郎なりの律があり、自分の目の前に立ちはだかって敵対行動を取ったと見做した者のみと戦っている。

私生活は基本的に謎だが高級ホテルのレストランをひいきにしているなど、かなりのグルメでもあることが描写されている。健啖家で何でも食べるが、牛や鶏の様な家畜の肉よりは鹿や猪の様な野性的な肉を好むという。好物はめふん(稚児と呼ばれる鮭の腸・腎臓の塩漬け)。

飲酒・喫煙も嗜んでおり、致死量の8倍の量のを一気飲みしてもシラフのままで、タバコは脅威の肺活量でひと吸いで全部吸い切ってしまう。

野性味に溢れた食生活の反面、添加物の含んだ食品も「体に良い物だけを食すのは不健全、毒も喰らう、栄養も喰らう(要約)」と食べてみせ、その持論を述べ食育した時には刃牙も(内心で心躍らせるほど)納得させている。

地上最強の生物としての実力

素手のみで軍隊を殲滅するほどの戦闘力を誇り、世界中の格闘家・政治家・軍隊から恐れられている。

パンチで分厚い金属製のドアを曲げ蝶番ごと破壊し、キックで壁や天井を切断して崩し廊下が大きくずれる程の衝撃を生み出す。

ライオンバイソンなど普通の動物はもちろん飛騨の山奥に住むUMA夜叉猿や約1tの白熊、戦車でも太刀打ちできない恐竜大のアフリカゾウを素手で屠っている。

日本刀を握って親指でへし折り、時速20kmで流れる殺人プールをバタフライで一時間泳ぎ、特殊強化アクリルをビニールのように顔面で押して割って、瓦割りは用意された40枚の瓦の上に手を添えてそのまま押しつぶす要領で破壊する。

ちゃぶ台を指だけで4つに引き裂き、機動隊のライオットシールドをぶち抜いてそのまま胸倉を掴み、地面を殴れば巨大なクレーターを生み出す。大地震が発生した際には地面を殴って止めた事もあり、こちらは実際に勇次郎のパンチの衝撃で地震が止まったのかは定かではないが、自分で止めたと信じ切り、周りにもそうかも知れないと思わせるほどの自尊心を見せた。

刃牙が想像力で超能力じみたことをしていることから、思い込みで実現させている可能性もあるが…。

※後の週刊少年チャンピオンに記載された範馬勇次郎の戦力分析によれば"「腕」 大地を揺るがす腕力

勇次郎の持つ恐ろしい腕力、刃さえも凌ぐ拳の鋭さはまさに地上最強。その強烈なパンチの威力は、地震さえも止めてしまう"と記載されていたことから勇次郎が地震を止めたという説が濃厚である。

遠くから双眼鏡やスコープで彼を捉えても気付いた時には背後に回り込まれ、高層ビルの最上階(推定150m)から落下しても自動車をクッションに無傷で平然と立ち上がり、バズーカ砲にも耐えるとされる装甲車を一撃で大破させる花山薫のパンチを顔面に受けても直立不動のまま僅かな鼻血を流すだけであり、落雷が直撃しても意に返さず散歩を続けていた。(周囲に7000人の一般人がいたが、勇次郎は森羅万象において「存在自体が最も尖っている」ため、は勇次郎1人のみを通して放電した。)

一度に四方の4人を倒せば、たとえ全世界の50億人(当時)とケンカしても負けないという持論を持っており、それを証明する為に頭から動物の血を被り、洞窟の蝙蝠の大群を相手にして全てを殺害し理論の正当性を実証して見せた事もある。

ある時には首相官邸に「今から1時間後に首相をぶっ殺しに行く」と電話を掛け、警護に当たった百人の機動隊を暇潰しの為に一蹴した。その上で予告通りに首相の執務室まで強引に押し入った。流石に殺害には至らなかったが、勇次郎を拘束できる権力・武力は存在しないため、一切無責問である。政府としては「国家権力が一個人の暴力に敗北した事実」としてこれを機密にしたとか。

アメリカ政府もまた勇次郎ただ一人に対して友好条約を結んでおり、大統領が代わる度に毎回必ず勇次郎に宣誓を行う儀式が行われる。…勇次郎何歳だよとかは突っ込んではいけない。

その強さゆえに社会的な影響も極めて大きく、戦場でも絶対者として畏れられており、戦火に苦しむ民衆からは救世主として崇められている。また全世界が勇次郎と手を組みたがっている為、勇次郎を狙撃核ミサイル等で殺そうとすると、他の国が激怒し戦争となる為それらを行う事は出来ない。

なお、現在は突如の落雷をも回避し得るとされるほどに常時警戒しているため、狙撃などが成功するかは怪しい。

オズマ大統領からの友好条約宣誓の席では「炭素に10万気圧の圧力を加えるとダイヤモンドに変化する為、石炭で実践してみて欲しい」とリクエストされる。そして勇次郎は石炭を握り込んだ拳の中指一本でダイヤモンドカッターのようにガラス製のテーブルを半分に切断して「あいにく人工ダイヤだがな」と語った。その時握った石炭は実際にはダイヤ化しておらず粉末状になっただけだが、後日その粉末が入っている瓶ごと握り潰した際には粉末の一部が光り輝いていた。これがダイヤ化した石炭なのかガラスの破片なのかは定かではない。後に刃牙は流石に『神話』すぎだが勇次郎なら出来てしまうかもしれない存在感があると語っている。

そして彼の最大の特徴である背中の鬼の貌を解放する事で更にその強さに拍車がかかる。傭兵時代に絶え間ない殺戮の日々を過ごすうちに背中の打撃用筋肉(ヒッティングマッスル)が異常発達して行き、やがて鬼の貌に見える様に変化した。以来、本気を出すと背中に鬼が浮かぶようになり、これが通名「オーガ(鬼)」の由来となっている。これは古くからあるピラミッドの壁画にも記録されており、またある者はその背中を見た事で衝撃波の様な物を感じて鬼の幻影を見たという話もある。

その状態で素振りのパンチやキックを放つと虚空に向けて圧が宙を飛びハッキリと視覚に捕らえられるレベルの実体を伴い、人間を殴れば数十メートル水平に吹き飛ばしコンクリの壁に大きくめり込ませる。更に人間をヌンチャクの様に残像が残る程の高速で振り回し(ドレス)、それをワンボックスカーに叩きつけて反回転させ、虎王でうつ伏せに押さえつけられればアスファルトの地面に拳を打ち込んで巨大なクレーターを作り、そのまま地面を殴り抜いて地下からパンチを放ち、背後の人間を殴り飛ばす。

そしてここから更に一層の力を振り絞って構えることで、鬼の貌がまるで哭(泣)いているように歪み、この状態から繰り出される打撃は人知を超えて悪魔の域に達する。(曰く、防ぎようが無い)

ストライダムによれば限りなく広大な宇宙が、光の速さでさらに膨張を続けるように成長しており、身体能力は未だそのピークに達していない。初期には刃牙からも「格闘技において彼は常に成長期にある」と言われている。かつては世界中の格闘家から「誰もがオーガに技をかけるのを夢見る」と称されるほど格闘家の最大の目標であったが、物語が進むにつれ勇次郎があまりにも強くなりすぎたため、現在では素手で戦車などの兵器に挑むのと同じ様なものと見なされ、誰も名乗りを上げるものはいなくなってしまった。

また身体が戦闘に特化しすぎた為、ある時から特殊能力として視界に入る者の全ての弱点が自然と見える様になった。本人の気付いていない微細な癌細胞から発見に至らぬ虫歯までどんな病気でも勇次郎の目線からは一眼で確認する事が出来る。

勇次郎のその強さの根源は、勇次郎が持つ圧倒的なエゴイズムとそこから生まれる「我が儘(意志)を突き通す力」である。自分以上の強者を断じて認めない、自分が地上最強の生物であることに微塵の疑いも持たない自己中心的思想の持ち主であり、その意志の強さは過去の偉大な指導者や英雄、宗教の教祖まで、歴史を動かしてきた人物に匹敵するとされ、彼等と異なり腕力一つで全てを手に入れてきた勇次郎は世界で唯一の「腕力家」に定義されている。

この様に正に作品内での「地上最強の生物」の呼び名に相応しい存在感を示しているが作者のライブ感によって強さが大幅に上下するのもまた事実。

上記エピソードはパワーアップを繰り返した結果であり、初期の頃は

  • 菩薩拳を習得していない愚地独歩の攻撃が避けられず冷や汗をびっしょりかく。
  • 鎬紅葉にドアノブを使った握力対決で押される。
  • 不意打ちの麻酔銃と網を使って捕獲される。(なお、シロサイ用の麻酔弾数発を受けるが数時間で目覚める)
  • 数人の軍人相手に地の理を利用して戦いを制するも、疲弊して息を乱す。

など作者が「最初の頃から一番強くなったキャラは勇次郎(笑)」と語っているように昔は度々弱さや後の描写とはかけ離れた姿を見せていた。

また中期以降でも度々驚いた表情を見せる事もあり、郭海皇宮本武蔵の攻撃を避けたり、ピクルには力負けしている。

作中での活躍

生い立ち

195X年4月早朝、アメリカに勝った男・範馬勇一郎の息子としてこの世に生を受ける。

誕生時には産婆に対して「俺を取り上げろ!」とテレパシーで命令し、その後も母乳が欲しい時にはテレパシーで母親に強要し、一本だけ生えてた歯で胸を傷付ける等母親を威圧していた。

母として計り知れない屈辱を受けた母親は後に出家して仏門に帰依していて「最初で最後の子でした」と述べている。

勇次郎の誕生時に各国の指導者達はただならぬ「兵器」が極東に産まれることを直感で察知し、核兵器の保有を密かに決意したという。

また勇次郎が誕生した際「世界の強さのランクが一つ下がった」らしい。つまり産まれた時から地上最強なのである。

幼少時代をどのように過ごしていたか不明だが、意外とテレビっ子でテレビで見た恐竜と戦いたいという願望を持っていた。

また勇一郎の「フフ……変わらん 我が子相手に…手こずる我が子…」という台詞から2人は拳を交えた事があると推測される。ちなみに勇一郎とは人生観・生き方・使う技全てが互いに対極に位置していたとの事。

青年期には傭兵として海外の様々な戦場に足を運び、素手で戦いに加わっていた。戦地では強者を求め戦い続けていた為、「強者に虐げられていた弱者」達からは勝手に神格化されており、現在も世界中に勇次郎の信者が存在する。

物語中では特にベトナム戦争でアメリカ軍相手にゲリラとして戦う勇次郎の姿が描かれている。

約17歳(正確には16歳300日)の時に戦場で出会った傭兵ジェーンの事を気に入り彼女と行動を共にするが、彼女がカナダ出身の軍人で国連の作戦の元で自らに接触を図ってきた事を見抜き、強姦している。その際、産まれたのが刃牙の腹違いの兄であるジャック・ハンマーである。

また現在は親友で小間使いでもあるストライダムともそこで出会っている。

19歳になると朱沢コンツェルン御曹司・朱沢鋭一江珠夫妻のハネムーン中に乱入。夫妻の部屋に侵入して鋭一を殺害し、江珠との間に刃牙をもうけた。

刃牙が成長すると自分を満足させる最強の戦士に育て上げるべく崖から突き落とす等、幼少期から過酷なトレーニングを課していた。ある程度刃牙が育つと以降は江珠に預け彼の教育を命じ、自身は各国の戦場を放浪していた。

グラップラー刃牙

  • 幼年編

刃牙が13歳の時、江珠が刃牙に科学的なトレーニングを課していた事に激怒。

自分なりのやり方で刃牙を教育すべく、刃牙vs花山薫戦の決着後にヘリコプターからのダイブで2人がいたビルに乱入。双方を徹底的に痛めつけ、特に花山には強大なトラウマを植え付けた。

その後、殺した夜叉猿の頭部を手土産に刃牙の前に現れ一か月後の対戦を約束した。

そして当日、刃牙が死闘の末に勝利したガイアを傷一つ残す事無く圧倒した上で、米軍横田基地にて修行を重ねた刃牙の前に立ちはだかった。

刃牙相手にも驚異的な力で圧勝し、最後には刃牙を殺そうとする。しかし地上最強の生物の妻ではなく息子を持つ母親としての生き方を選んだ江珠が刃牙を守ろうとした為、彼女を「なんていい女なんだ……」と認め、全力で抱擁して殺害。そのまま観戦していた花山達に暴行を加えた後、どこか寂しそうな顔を見せながらその場を去っていった。

最期に母親としての姿を見せた江珠の仇を討つべく刃牙は更なる修行に励むことになる。

範馬勇次郎と範馬刃牙による長きに渡る親子の因縁の始まりであった。

  • 地下闘技場編

ストライダムと地下闘技場の刃牙vsマウント斗羽戦を観戦し、自分なら10秒で倒す事が出来ると語っていた。単行本の巻数的には初登場となる話で、まだ設定が固まっていなかったのか一人称が「私」など物静かな口調だった。

愚地独歩本部以蔵など著名な格闘家達を度々襲っており恨みをかっている。夜の公園にて本部以蔵と再戦しまたしても勝利し、その後、地下闘技場にて愚地独歩と再戦。この時はまだ人間らしく苦戦も見せていたが、背中の鬼の貌を見せると逆転し、最終的には右目を奪い心臓を止め完全勝利した。

(なお、独歩はこの後に鎬紅葉の治療によって蘇生)

  • 最大トーナメント編

何故かハワイにいたが最大トーナメントを観戦する為に戦闘機で帰国。

トーナメント参加者のジャガッタ・シャーマンを粉砕し、自身が連れて来た天内悠を推薦する。その後は静かに観戦している様に見えたが、独歩vs天内戦で、戦いに慈愛を持ち込む天内に激怒し試合に乱入、天内を粉砕する。その後、既に敗退したトーナメント参加者達を次々と倒し大会をぶち壊そうとするが、最後は大型動物用の麻酔銃を何発も打ち込まれ昏睡した。

目覚めると鋼鉄製の扉を簡単にぶち破り、烈海王に「範馬の血」に対する警告を行うが、大人しく観戦するに留まる。決勝後に立ち会う約束をジャック・ハンマーから受け、それを受ける。大会終了後、満身創痍のジャックと闘い、圧倒的な力で退けた。

なお大会観戦早々「優勝者は決まっている」と宣言しており、決勝戦後のジャックを下した際に刃牙が自分の予想を覆したとつぶやき、優勝者はジャックと予想していたことが判明する。宣言後にジャック、刃牙と闘技場内で揉めた際に明かされるまではジャックが実子だとは気づいていなかった。

バキ

  • 最凶死刑囚編

自らの元を訪ねてきた死刑囚シコルスキーに刃牙の恋人・松本梢江を誘拐することを助言、シコルスキーに「子煩悩」と言わしめる。またここでアメリカ最強の男ビスケット・オリバとの交流が明らかになる。

その後も死刑囚そっちのけで色を知った刃牙に対し「強くなりたければ喰らえッッ」(我慢せずにセックスしろ)と自宅に無音で忍び込んだ上でアドバイスを与えている。

勇次郎の助言通り刃牙は梢江とセックスした事で童貞を卒業しパワーアップを遂げ、一度は敗北した柳龍光を圧倒する事に成功している。

終盤には本部以蔵vs柳龍光の場に立ち合い、本部に毒手である右手を落とされたにもかかわらず敗北したことを認めない柳を肯定するも「反論するなら敵」という理由で一撃で屠った。

  • 中国大擂台賽編

マホメド・アライ親子との交流が明らかとなり、成長したアライJr.を試そうとするがおちょくられて激怒する。その後、100年に一度、中国武術最高の称号「海皇」を決める大会である大擂台賽への招待を受け、中国に渡る。

一回戦では烈の師匠である劉海王に圧勝。その後試合は、郭海皇の提案で、中国vs日米連合の5対5対抗戦に変更され、その大将に抜擢された勇次郎は刃牙やオリバに対して大将らしい姿を見せ、自身の試合前に既に3敗している中国チームを称えるエンターテイナーぶりを見せた。

試合としては消力(シャオリー)を始めとした郭海皇の技の数々に驚いた表情を見せるが、背中の鬼の貌を見せると圧勝。そのまま勇次郎の勝利かと思われたが、その寸前で郭は老衰し無効試合となり、勇次郎は本気で悔しがっていた。

尚これは郭の死んだふりであり、試合終了後に郭と会話した際にはくそジジイと毒づきながらも100年後の再戦を約束されまんざらでもない表情を見せた。

続く神の子激突編ではあまり出番がなかったが刃牙vsアライJr.を観戦。自ら試合開始の宣言を行うというサービスを見せた。

試合後、刃牙から挑戦を表明され、これを受諾。続編『範馬刃牙』で決着をつける運びとなる。

範馬刃牙

  • 実戦シャドーファイティング編

恐竜以上の体躯のアフリカ象を素手で殺す、時速20キロの流れるプールで一時間近くバタフライ泳法をするなどその超人的な強さに拍車がかかった描写をされている。

ストライダムから刃牙が想像上の巨大カマキリに勝利した話を聞くと「エフッ エフッ エフッ」と特徴的な笑い方を披露した上で、所詮は空想上のものと一蹴した。

  • 超絶!!監獄バトル編

ビスケット・オリバや純・ゲバルと共にアメリカから偵察衛星で監視されていることが判明する。当の勇次郎には既知のことで、アメリカのボッシュ大統領とのドライブ中に乗車中のGPSの狂いから、残りの監視対象者であるゲバルとオリバの開戦を察知し、参戦し損ねたことを嘆いていた。その後、ボッシュを脅していたゲバルの部下と対峙し彼を育てたゲバルに興味を持つ。

その後ゲバルの前に現れ、地上最強の名をゲバルに譲るがこれはオリバに敗れたゲバルが見た夢であり、結局彼等がいるブラックペンタゴンまで勇次郎が来ることはなかった。

  • 野人戦争(ピクル・ウォーズ)編

他の格闘家達と同じくピクルに興味を示し彼がいる軍事基地に正面から入り込む。尚その場で勇次郎と出くわした傭兵達は勇次郎を静止させれば殺され、逆に逃げれば逆上させて屠られる事を予期して、同士討ちや自らを痛めつけ始め、勇次郎もその意図を読み取り彼等に手を出す事はなかった。

そこで最大トーナメント以来、久しぶりに格闘家達と顔を合わせ、大きな態度を取る愚地克巳に厳しい言葉を浴びせ彼が成長するきっかけを作った。

そしてピクルと一番に拳を合わせ、短い勝負ではあったが、力負けし普段は使わない合気を使わざるを得なかった。

克巳がピクルとの戦いを終えると独歩から酒の席に誘われ、息子の成長のきっかけになったと感謝の言葉を言われた。以降は強き息子を持つ同士で飲み友達となっている。

ピクルに二度敗れたジャックに関して、かつて最大トーナメントで優勝を予想していた頃と異なり「あれは血が薄い」と切り捨てた。

また勝敗が不鮮明な刃牙vsピクルの判定についてはオリバと議論し、ついでに力比べを行い圧倒的筋肉を強みとするオリバをも遥かに超越した筋力を見せつけた。

  • 地上最強の親子喧嘩編

刃牙がピクルとの戦いを終えてしばらく経った頃、度々刃牙の自宅に訪れる。

刃牙と夕飯を共にし食育を説き、食器洗いの係を決めるジャンケンをするなど、やや堅苦しくも親子らしいやり取りを垣間見せる。その後、返礼として刃牙を高級ホテルでのディナーに招待した。

普段着のままでホテルを訪れた刃牙を咎めるも、逆に「親らしい教育などしてもらったことがない、だからマナーもわからない」と言い返され、逆上するもそれを黙認し食事の席へ誘う。

しかし食事のあと刃牙に妻である江珠を手にかけたことの意味を執拗に問われ激昂、ついに史上最強の親子喧嘩に突入した。

最初は『些細な喧嘩からの我が子への躾』ということで急所を狙わず鞭打や頬つねりなどで刃牙を折檻するが、同レベルの反撃しかしない刃牙に痺れを切らし本気の攻撃を哀願。望みどおり繰り出された刃牙の必殺技「ゴキブリタックル」と「トリケラトプス拳」の手応えに歓喜し、自らも本気である背中の鬼を見せる。

2人の親子喧嘩は世界中が注目し各種メディアでも報道された。そして様々な技の応酬の果てにノーガードの殴り合いになるが、最後はこれまで見せた事が無いような優しそうな笑みを浮かべた勇次郎のベアハッグで刃牙は倒れた。くしくも江珠を葬った時と同じ技であった。

その後、刃牙の闘志がまだ自分を攻撃したことに気付いた勇次郎はリアルシャドーで味噌汁を作る。しかし勇次郎の作ったエア味噌汁は少ししょっぱかった様で、それを認められず嘘をついた事で刃牙にエアちゃぶ台返しを喰らう。

その行動で「我儘を通す力」「意思を通す力」という勇次郎の地上最強を表す持論は崩れ、逆に自身の我儘である「父に食事を作らせる」ことを貫いた刃牙に「地上最強を名乗れ」と告げる。一方で戦いの負傷で耳が聞こえていない刃牙はかつて勇次郎が唱えた「決着の際、見下ろしている者こそが勝利者」という別の言葉に倣い、自らの敗北を認めた。

こうして互いを讃えあった親子は和解し、長きに渡る因縁の幕は閉じたのであった。

刃牙道

親子喧嘩が全世界で放送された事で世界的な有名人となっており、子供にサインをねだられたりする為、街中を歩くときは常にサングラスをかけている。

この時、子供にサインを書いたか問われると「聞くなッッ」とはぐらかしたが、街中で実際に大人に声をかけられた際にはサイン色紙を指で十字型に切り裂くというファンサービスを見せた。

(花山曰く、「あれはサインより嬉しい」)

強者がいない事で欠伸が止まらない花山薫から戦いを挑まれた際は先に攻撃するという条件付きで戦いを許諾し、初めの一撃に満足した後はその後の攻撃を避け、ハンドポケットを使った居合拳で花山を一撃で倒した。

倒された花山は付近のコンビニへと吹っ飛ばされ、K.O.されるも、その顔は満足気な表情だった。

現代に復活した宮本武蔵の噂を聞き付けると興味を持つが、本部に「君らの身は俺が守護(まも)る」と止められる。その発言に怒りと"地上最強の生物"故初めて感じる人に守られる感情に困惑を覚えつつも、本部の忠告を無視し徳川邸に現れ、その庭で武蔵と相対する。

二天一流を振るう武蔵と互角に渡り合い、時には冷や汗も流したが、自身を庇おうとした本部の乱入で水入りとなってしまった。

その際、本部に対し再度激怒したが、その後武蔵と酒場へ行き、酒を飲みながら本部を「実戦屋」と例え、現代には存在しない本部が習得した技術の数々を本気でぶつけられる相手として武蔵が現れたことを喜び、武蔵から「優しいな あんた」と褒められた。

その後、アメリカへと飛び大統領がオズマからトラムプへと変わった為再度宣誓を受け、更にそれに納得がいかず自らも勝手に宣誓をしようとしたヒナリーに対し、勃起した自らの陰茎を見せ「勝手に誓ったら何度も犯す」と脅した。

なお、親子喧嘩以降刃牙との会話シーンはめっきり減ったものの、武蔵とのやりとりを刃牙に話していた事が語られるなど、交流自体は続いている模様。

バキ道

暫く出番がなかったがアメリカの大統領がトラムプからバイデムに変わった事に伴い登場。

実に4年ぶりの登場である。バイデムの不正を訴えるトラムプを前にして居眠りをしていたが、勇次郎の肌の感触に興味を持ち触ろうとしたトラムプを無意識に殴ってしまい、今回は宣誓は無しでバイデムに失神した彼を持ち帰らせた。

異種大相撲対決では刃牙の回想で、幼き頃の刃牙に四股の偉大さを教えていた事が語られる。

試合終了後、紅葉が知り合いの内科医に頼んで勇次郎の血液検査を行ったところ勇次郎の男性ホルモン値は常人の10倍以上であり測定不可である事が発覚。そして「ヒト科」のレベルどころか哺乳類という括りすら超える、その異常な雄としてのホルモン指数の影響で自分以外の人間が全て異性に見えている事が明かされた。紅葉からオーガの見ている景色を問いかけられた内科医は『我以外、皆異性也』と答えた。

勇次郎の目線では「お爺ちゃんもお婆ちゃんもラガーマンもお相撲さんも」全部が異性で全部が女盛りなのである。つまり勇次郎にとっては男も女に見えている為、女だけではなく男も性的欲求の対象内であり、連載30周年にして衝撃の事実が明かされた。その答えを聞いた紅葉は笑いながらさすがはオーガと納得し「ある意味幸せかもな」と語っている。

実際に今から16年前に勇次郎に強姦されたジョー・ウィリアム(48)という男性は勇次郎のキスから始まる一連の行為によって内なる女を目覚めさせられてしまい、以降は内なる「雄」を探すために冒険家になったのだという。

当の勇次郎本人は徳川を通じて現役力士陣との対決を終えた二代目野見宿禰に呼び出されたが、軽い気持ちで自らを呼び出した宿禰に対し「このデブ…」と怒りを見せ、宿禰が「古代相撲 野見宿禰」と名乗り出て握手を求めても太っている理由に納得するだけで、そのまま250キロ強ある宿禰の顔を指2本で掴み放り投げた。

起き上がり蹴りかかってきた宿禰に対しては、消力でそれを受け流しハンドポケットによる居合術で顔面にめり込む程のパンチを叩き込んだ。そのまま宿禰は立った状態で気絶したが、力士の意地として倒れなかった事を認め、徳川に目覚めたら「また遊んでやる」と伝言を残した。

そんな彼に徳川は「優しいのぉオーガ」と言葉をかけるが、逆に逆鱗に触れてしまい「それ以上喋ると犯すぞ爺い!!!」と脅した。長年の付き合いで、更に老体である自分をも手込めにする勇次郎の発言に徳川は顔を赤らめながら「そ、それはチョットォ…」と困惑するのであった。後日、徳川からその話を聞いた刃牙も父親の衝撃的な性癖(+満更でもなさそうな徳川)に困惑を隠せなかった。

それから数日後、ニュースで殺生岩が割れた事が報じられる。徳川はその犯人が第101代目当麻蹴速の仕業だと考え自宅に招くが、そこに勇次郎が現れる。

宿禰の時とは異なり、「蹴速」という名を持つ者の蹴りがどれだけ速いのか興味を持ち、自らに攻撃を仕掛ける様に仕向ける。しかし、やはり勇次郎の方が全て上手であり、蹴速の攻撃は悉く対処される。

蹴速が蹴りで勇次郎を天井裏まで打ち上げると、勇次郎は平然とした顔ですぐにドアから再び部屋に入ってきた。(本人曰く古い屋敷には抜け道が多いものらしい。)

そして今度は勇次郎が蹴速を天井裏まで蹴り飛ばすと、流石の蹴速もその実力差を痛感し、そのまま帰ってくる事なく逃亡した。後日、蹴速は敵前逃亡ではなく"仕切り直し"と言い訳をするが、徳川はその理屈を理解出来なかった。

その後、一連の流れで勇次郎も蹴速に興味をなくしたのか、独歩が蹴速と戦ってる裏で、とある漁港にてストライダムの力を借り捕鯨砲に自身を撃たせる遊びに興じていた。

当初砲手役の漁師は、シロナガスクジラですら即死させれる捕鯨砲を人間に撃つつもりなど無かったが、ストライダムの「マッコウクジラよりも手強い男を連れてくる」という言葉と、実際に勇次郎を見て、もし仕留めたら「マッコウクジラ10頭分」と感じ捕鯨砲を撃つことを決断した。

いつもの構えで捕鯨砲と対峙する勇次郎。そして自身に向けて弾丸が放たれると、人差し指一本で弾丸の軌道を地面へと変えて、それを防ぐのだった。

本人曰く「『直線』の力が強ければ強いほど太いほど、横からは無力」との事で、実際に目にした漁師は、その現実を信じられずも、ストライダムの「マッコウクジラより強い」という勇次郎への評価を納得せざるを得なかった。

刃牙らへん

勇次郎と同じく宿禰を倒し、次に鎬昂昇との試合を控えていたジャック・ハンマーの前に姿を見せた。

発想は安易なものだが、誰にでも出来る事ではない」と勇次郎なりにジャックの骨延長と「噛道」を褒め称え、生まれて初めて父親から褒められたジャックはを困惑しながら笑顔を見せた。そんなジャックの気持ちに大して刃牙は、かつての勝利だけを求めていたジャックと異なり、今の気持ちは「報われたい」「父・勇次郎から褒められたい」と察し、徳川はそんな彼等兄弟を似ていると評した。

昂昇との試合後、勇次郎はかつて刃牙と親子喧嘩を繰り広げた高級ホテルのレストランに今度はジャックを招待した。日頃、硬いものばかり食べているジャックに高級料理を奢り、舌を巻かせた。ジャックのナイフの使い方を刃牙以上と褒め、あまりの美味しさに手掴みで食べる姿も個室故に寛容し、見守った。

食後、ジャックに自身と勇次郎の親子としての関係を問われる。そんな中で勇次郎は今のジャックが一番求める「父親との戦い」を仕掛け、新たな「親子喧嘩」へと突入した。

外部出演

白猫プロジェクト

三大コラボイベントの第一弾として、【無属性の武闘家(拳)】として登場。

キャラ性能としては、もはやバフをかけて物理で殴ればいいようなもので、アクションスキル「力の解放」「鬼の貌」共に自身に攻撃力を上げるバフをかける効果であるが、それで十分トップクラスの性能を誇っている。

また、戦闘不能時には片膝をついて完全に倒れない、ステージクリア時には高笑いをするという特別なモーションも用意された。

ちなみに、コラボイベント第二弾で登場したのは、彼とは真逆のベクトルに極振りしたキャラクターであった。

余談

ネット上でよくネタ画像として出される「ウワァ刃牙だァッ」「チャンピオンじゃねえかッ」はあくまでモブの観客の台詞であり勇次郎のそれではない。

刃牙と勇次郎の親子喧嘩の勝敗については板垣先生自体が連載終了ギリギリまでどちらを勝たせるか悩んでおり、「範馬刃牙」最終回の一つ前の話の担当編集者の煽り分では「打ち合わせと全ッ然違うじゃないですか!!?」と記載されている。尚これと似た煽り文はジャックvsピクルの第二ラウンドが始まった時にも使われていた。

刃牙との親子喧嘩の決着で刃牙を抱き締めた際に、勇次郎の背中が鬼の貌から普通の背中に戻っている。

毎日人を殺傷しなければ気が済まない残虐非道の鬼から、我が子を愛する人間へと変われた……

勇次郎の人としての成長を暗示する、涙ぐましいシーンである。

天内悠を始めとして、作中で自身が認めたキャラがことごとくかませ犬で終わっていることから、読者からは「人を見る目が無い」と評されることも。

尚、天内に関しては、愛や友情といった動機や感情を闘争に持ち込む事を嫌いながらも愛を戦闘に利用する天内を面白がって推薦したことや刃牙への対応から考えるに、最初から天内は刃牙への反面教師&自分が乱入して闘争の手本を見せる為の口実にする為に連れて来られた可能性がある。

酷ぇ。

2016年に発表された読者による「刃牙シリーズ最強ランキング決定大投票」では、2位の範馬刃牙に圧倒的大差をつけ1位となっている。

上述の『我以外皆異性也』において、男でもイケるという性癖が判明した際は、それまで読者からのヘイトを集めていた宿禰が、一転してその読者達に「勇次郎に犯されるのでは?」と、ガチで心配されるという異例の事態となった。

初期設定では背中には鬼の貌ではなく大きな入れ墨が彫られており、戦闘の際は背中の龍が暴れているように見えるとされていたらしい。

麻酔銃の一件を黒歴史扱いされる事が多く、その一件以降「狙撃で殺せるのでは」という説が流れるが、そもそも当時の時点でも勇次郎は「弾丸もかわしかねない」と評される程素早く、戦場でも機銃を持った大勢の兵士を無双していた事から、ただまともに狙撃を狙っても成功しない可能性が高い。

また、総理大臣の上記の「狙撃で暗殺出来るのではないか」という発言も、勇次郎の事を知らないが故の素人意見であり、「そもそもアメリカが友好条約を結んでいるから不可能」という返答も勇次郎の戦闘力を理解し切っていない為、法的な視点で返答しただけと考えられる。

腕っこきのハンターが狙撃に成功したのは、勇次郎がしゃしゃり出て来た闘士にブチギレて完全に周囲を警戒していなかった為というのと、殺意を持たない麻酔銃を使用したから当てられたという可能性がある。

現在では、突如の落雷すら回避出来るらしく、眠っていても触れられれば無意識に攻撃出来る為、もう麻酔銃は通用しないかもしれない。

ドアノブ、麻酔銃、ピクルとの力比べ等、最強でありながら不覚をとる事が時々あり、一部の読者からは作中での評価と実力の差を揶揄される事がある。

だが、勇次郎が最強たる所以は桁外れの成長力にあり、どれだけ強いキャラが登場しても何時の間にかそれを上回る強さに成長するが故に最強の座に君臨し続けている。

ご都合主義の様にも思えるが、第1部の時点で勇次郎のその成長力は言及されており、勇次郎の成長力が圧倒的なエゴイズムによるものだとすれば、場面によって強さにブレがある事の辻褄が合う。

『相手よりも自分の方が強い』という自負心が成長力の根源としたならば、言い換えれば『相手の実力や正体が不明だと相手以上の強さが解らない』事になり、相手の実力次第で負ける事になる。

事実、作中で不覚をとったのも

・ドアノブ→相手の正体が不明で並外れた怪力の持ち主

・麻酔銃→場内での銃が完全に予想外だった上に不意打ちの狙撃

・攻めの消力→全く知らない謎の技

・ピクル→作中トップクラスのフィジカルで実力も未知数で初対面

・0.5秒の無意識→全く想像以上の成長だった

・本部の煙玉→完全に取り乱してる最中にまさかの爆発物

といった、想定外や想定以上のケースばかりであり、相手の正体や実力が判明してからは克服した様に成長している

刃牙の桁外れの意志力によるリアルシャドーや克巳のイメージによる超音速化といった例から見ても、勇次郎の意志力が数々の偉業を実現させている可能性は高いと言える。

刃牙に披露した『勇次郎拳』も意志力に由来するならば、あながち冗談とは思えない。

ちなみに、勇次郎は象形拳を「所詮は真似事」と嘲笑っており、更には「仮に『ゴジラの型』を完成させ、火を吐いて闘おうが模倣は模倣」とさえ言い放った挙句、勇次郎拳を披露して「これより強いものは知らない」と豪語している為、もしかしたらその気になったらゴジラよりも強いのかもしれない

パンチで地震を止めたり、ワープしたり、鬼の貌を解放して発光したり、雷を避けれるようになったり、癌細胞でさえ勝てなかったり、透視したり、哺乳類の範疇を越えていたり、遂には我が子に生物として普通じゃないと言われる始末。

勇次郎の自負心が天井知らずである限り、果てしなく成長するのだろうか……

その内地球を殴り割った手からエネルギーを出した生身で宇宙遊泳したりパンチで核爆発を起こしたりするのかもしれない。

刃牙「ないない、それはない」

ちなみに、勇次郎に使用された麻酔弾はシロサイ用の麻酔弾であり、主にエトルフィンが使用される。

エトルフィンはモルヒネの1000~3000倍の鎮痛活性を持つ極めて強力な麻酔であり、常人なら僅か3μgで致死量に達する代物である。

勇次郎はそれを、擬音から確認出来る範囲で5発打ち込まれており、これは常人なら最大1万3333人が死亡する量の麻酔となる。

そんなものを撃ち込まれても勇次郎はしばらく動き続け、ただ眠ってたったの数時間で目覚めている。

しかも、これ以降一層人間離れした強さに成長している。

人間じゃねェ……

作者の板垣氏はインタビューにて「他の漫画のキャラが勇次郎と戦ったら誰なら勝てるか?」という質問に対し、

『アグネス仮面』の『マーベラス・虎嶋』を挙げて「負ける姿が想像出来ない者同士で面白くなりそう」と答えている。

また『北斗の拳』のラオウを引き合いに出された際には「勇次郎なら勝てる」と回答している。

ちなみに、ゲームアプリの『北斗の拳LEGENDS ReVIVE』ではコラボで登場しており、コラボ当初はラオウやケンシロウ等北斗の拳キャラを差し置いて最強クラスの性能を誇り、猛威を振るっていた。

勇次郎は職業的には無職でありながらも高級な酒や料理を飲み食いしており、長らく金銭に関して不明であった。

だが、板垣氏がインタビューにて「勇次郎は財布を持ち歩いていない」と答えている。

恐らく、友好条約を結んでいるアメリカ及び米軍の援助か、友人兼パシリのストライダムがポケットマネーで購入しているのかもしれない。

独歩とバーに行く事もあるが、独歩の奢りと思われる。

勇次郎が飲んでいた酒である『ポートエレン』は元の製造所が閉鎖されたことで『幻のウイスキー』とも呼ばれており、特に勇次郎が飲んだ『10年物』は現在では年代的に絶滅しており、当時ですら超レア物の高級酒である。

有志の方の調査によれば、2009年頃でも『19万8千円』という値段で1本だけ売られていた。一気飲みとか勿体無ェ……

後に独歩と雑談しながら『バランタイン30年物』と思わしき酒を飲んでおり、こちらは『4万円強』で、高いものでは『12万円』もする。

また、本部と飲んでいたコニャックの『ハーディ・ドス・ノール』は『ハーディ・ノースドール』というモデルと思わしき酒が実在している。

デカンタタイプで、お値段ポッキリ『20万9千円』である。

勇次郎曰く、上記のコニャックには安物のキャンディーが良く合うとの事だが、それに疑問を持つ読者が続出した。

だが、ブランデーはチョコレートや飴などの甘いものがペアリングとして良く合うとされており、とある有志の方が現役のバーテンダーと共に、コニャックに合う安物のキャンディーを調査したところ、べっこう飴などの「香料や味の添加が無いシンプルな飴が良く合う」という結果となった。

尤も、勇次郎が飲んでいたのは20万とかする高級品である為、検証には比較的手頃なコニャックを使用しており、本当に合うかは板垣氏のみが知るところである。

そこらの凡酒では合わない事もあるので、試す際は注意しよう。

数々の超人エピソードの多い勇次郎だが、インタビューで「やり過ぎたと思うシーンはあるか?」という質問に対し、

板垣氏は「まだやり足りない」と答えている。

勇次郎はまだまだ人外化するのか……

勇次郎は喫煙シーンもあるが、ある有志の方の調査によると『ラッキーストライクのソフト』と推測された。

ちなみに、作者の板垣氏も同じタバコを吸っているとのこと。

ちなみにクラウドファイディングにて勇次郎のサインを一個限定で販売すると100万円で売れたのだとか。

でも、それただの4つに切った色紙……ゲフンゲフン

最強の…どんぎつね!?

日清食品どん兵衛の「どんぎつね」にとんでもない最強のどんぎつねが現れたッッ!!

「…どなたですか?」

「どんぎつねだッッ!!」

関連タグ

刃牙シリーズ 範馬刃牙 ジャック・ハンマー 餓狼伝(ゲーム版に登場)

浦安鉄筋家族 パロディキャラ「花園勇花」がいる。

モンスターペアレント物理的な意味で。

坂口松太郎…相撲漫画『のたり松太郎』の主人公であり、勇次郎の原型になったキャラクターでもある。

染谷勇次郎…『勇次郎』繋がり。度々ネタとして引き合いに出されやすい。

ジェンティルドンナ(ウマ娘)…鉄球を手で圧縮できる彼女は計算上は勇次郎以上のパワーを持っている

宮沢鬼龍…昔は勇次郎と比較されていたが現在では見る影もなく弱体化してしまった

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