CV:高塚正也
概要
身長188㎝、体重89㎏。かなりの優男で、愚地独歩からは「オカマヤロー」と陰口を叩かれていた。
珍しく勇次郎が推薦した格闘家の一人で、元はアメリカ大統領のボディーガードだった。地下トーナメントに勝手に表れた勇次郎が、自分が出れないのならという極めて身勝手なワガママのために本来の参加選手のジャガッタ・シャーマンを物理的に潰した上で天内の出場を推薦させた。
礼儀正しく心優しいが、少し狡猾な一面もある。何にせよバキ世界ではかなり珍しい人物と言える。
戦闘スタイル
勇次郎直々に推薦するだけあってその実力はかなりのもので、武神と称された愚地独歩と渡り合う程。
床を踏み抜くほど脚力に優れており、膝を曲げたりする準備動作なしにかなりの高度までジャンプをすることが可能。
また、非常に優れたバランス感覚を有しており、不安定な足場からでも問題なくジャンプしたり、空中で難なく体勢を変える、通常の人間が同じ高さを跳ぶよりも長く滞空する、着地時の衝撃をコントロールする、などと言った芸当もやってのける。
これらを活かし、高空からの長いリーチを生かした空中殺法を得意とする。
主な攻撃は頭上からの連続ストンピングであり、相手の身体を足場代わりにすることで、地面に着地することなく空中から一方的に蹴り続け、捕まりそうになると再び高空へジャンプする。
また、地上戦においても侮れない力を持ち、脚力を活かした蹴りはむしろ大地に立った状態では威力が格段に増し、長い手足を活かした関節技も空中殺法に劣らない切り札となっている。
ただし、TVアニメ版では最大トーナメント編に突入してから作画が安定しておらず、彼のノーモーションジャンプも舞空術の様な不自然な描写になってしまっていた。
活躍
1回戦ではシュートレスラー山本稔を一方的にボコボコにし難なく勝利。
2回戦では武神・愚地独歩との一戦になり、得意の空中殺法を封殺されるも、地上戦においても関節技で優位に立ち回り、独歩に反撃を許そうとしなかったが、独歩が実戦用の技(試合では到底使えない殺人技)に切り替えた事で形成逆転され、足の爪を剥がされた上に虎口拳、風摩殺、六破返しの殺人コンボを諸に受けてしまう。
しかし、天内はそれでも倒れず、勝利を確信していた独歩の隙を突いて再び関節技に捕らえて独歩の片膝をへし折った。
しかし、どれだけ膝を破壊されてもなお一行にダウンしない独歩のタフネスと諦めの悪さに精神面で徐々に追い詰められ、「これ以上戦っても無駄だから降参してくれ」と懇願したことで勇次郎の怒りを買い、客席から上がり込んできた彼のチョップで鎖骨が凹み、髪を頭皮ごと引っ剥がされながら投げ飛ばされて倒された。
勇次郎からはその行為や思想を「敵に勝利を哀願するとはなんという軟弱ッッッ」、「上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき思想!!!」と吐き捨てられ唾棄された。
原作ではその後再登場する事は無く生死不明だが、TVアニメ版では最終回にて重症を負いながらも飛行機でアメリカへ帰るシーンが描かれ生存が確定している。
ちなみに、その時は「来るんじゃなかった」とでも言いたげな苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた。無理もないが・・・
また、TVアニメ版では原作以上に芝居掛かった言動を見せていた。
余談
トーナメントリザーバー選手の中では白星を挙げた唯一のキャラである。
(ガーレンもアナコンダに勝利しているが、そもそもそれはデモンストレーションマッチで正式な試合ではない。)
自分から推薦したにも拘らず、癪に触ったら速攻で天内を切り捨てた勇次郎の行為に対し、読者からは「じゃあ何で推薦したんだよ?」とよく突っ込まれている。
あくまで推測だが、天内をぶちのめした際の勇次郎が刃牙に向けて放った台詞から推察すると、最初から刃牙に対する反面教師役に使われた可能性が高い。
(勇次郎の性格や思考を鑑みて要約すると「外で友人や恋人を作るのは勝手だが、それを戦いに持ち込むな!そんな事してたら勝てる戦いにも勝てなくなるぞ!」といった感じ)
そもそも戦いに愛や友情を持ち込む事を嫌う勇次郎が常日頃から『愛』を説き、「戦いにも愛が必要」などと語る天内を推薦する事自体矛盾しており、勇次郎自身優勝者はジャックと予想していた辺り、天内を当て馬にしようと考えていても不思議ではない。
関連項目
天海祐希…天内のモデル。