概要
あまりの強さ故に、全力で闘うことの少ない「オーガ」こと範馬勇次郎。
その勇次郎が、本気を出した際に背中で盛り上がった筋肉が、さしずめ「憤怒」の形相を浮かべた鬼のように見える事からついたモノ。
勇次郎がオーガと呼ばれるゆえんの一つと言える。
が、後に程度の差こそあれど、勇次郎限定ではなく、歴代の他の範馬一族の雄にも見られることが判明。ジャック・ハンマーのように、勇次郎が「薄い」と評する者達にも「鬼の貌」またはそれに類似や近縁な筋肉があるのかは不明。
彼の息子の範馬刃牙もジャック・ハンマー戦、オリバ戦、そして父親である範馬勇次郎戦にて発現している。但し、彼の場合は任意で発動するのではなく、どの戦闘の時も追い詰められた状態での発現のため、父親と違って完全には鬼の貌を制御しきているわけではない。勇次郎の父である範馬勇一郎も息子と同様に「鬼の貌」を発現させている。
打撃に特化した「戦闘用の筋肉」とされている。
古武道に伝わる特殊な鍛練法でも形成出来るとされているが、勇次郎の場合は先天的に保有しており筋肉の構造そのものが人類と異なるとされている。
そもそも骨格からして人類と違う為、骨格筋の配置や数、形状などからしてヒトのそれとは違うのだろう。
刃牙の場合は後天的に発現している為、数々の修羅場を潜って来た事により形作られ、緊急時にのみパンプアップして鬼の貌の形に隆起するものと思われる。
鬼の貌を発現した瞬間、腕力だけではなく耐久力も跳ね上がるらしく、鬼の貌が現れる前は郭海皇の消力による攻撃を警戒して回避したり、直接打撃を受けた時は仰け反った描写があった。だが、発現後はその消力の打撃さえも全て受け切り、それどころか一歩も動かずに無防備に受け続けても大した損傷を受けた様子はない。
息子の刃牙も圧倒的な力の差が存在するはずのオリバを相手にした時、鬼の貌が発現した後は正面からの殴り合いで勝つほどのパワーアップを果たしている。
更に反射神経や感知能力も向上し、勇次郎は独歩の研ぎ澄まされた突きの数々に反応が間に合わなかったにもかかわらず、鬼の貌を解放後は打ち込まれた正拳から易々と小指を捕らえてへし折り、完璧なフェイントから放たれた諸手貫きを反射神経及び瞬発力のみで攻撃が届くよりも速く鼓膜破りで打ち破った。刃牙もオリバ戦にて0.5秒の無意識を察知出来るようになり、親子喧嘩で勇次郎にドレスを受けて完全覚醒した際には、それまでほぼ一方的に刃牙を圧倒していた勇次郎の攻撃の数々を見切り、有効打を次々と打ち込んだ。
余談
モンスターハンターと刃牙シリーズのコラボではこの鬼の貌を模したハンマーが登場した事がある。
攻撃力の数値はぶっちぎりの最強なのだが、「切れ味」による補正がその攻撃力を押さえ込んでいて一般的なハンマーの攻撃力に収まっている。