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ジャック・ハンマー

じゃっくはんまー

「グラップラー刃牙」に登場するカナダ出身のピットファイター。
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日に30時間の鍛錬という矛盾のみを条件に存在する肉体
10数年その拷問に耐え…
───俺は今ステロイドを超えた!勇次郎の前に立つ!

プロフィール

国籍:カナダ
ファイトスタイル:ピット・ファイティング
身長:193cm→213cm(骨延長手術後)→243cm(刃牙道で更に骨延長)
体重:116kg→推定160kg前後(骨延長手術後)→201kg(刃牙道で更に骨延長)
Cv:坂口候一(2001年TVアニメ版) / 三宅健太(2018年TVアニメ版) /

概要

ジャック・ハンマーは板垣恵介の漫画作品『グラップラー刃牙』シリーズに登場する架空の人物である。名前の由来は削岩機意味する「ジャック・ハマー」または同名のプロレス技からだろうか。

最大トーナメント編にて初登場、他の多くの出場者とは異なり特定の格闘技の流派だけに拘らない、噛み付きさえも使う野性的な戦法や、常軌を逸したドーピングで得た強靭な肉体を武器に正体不明の実力者として勝ち上がる。刃牙との決勝戦では「JACK範馬」の名を背負ったガウンを纏って入場し、自らを範馬勇次郎の長男、主人公範馬刃牙の腹違いの兄だと明かした。

弟の刃牙に比べ勇次郎に近い顔つき、体格を持つ。勇次郎には「ヤツ(ジャック)は範馬の血が薄い」と言われ軽く見られているが、作中では勇次郎、刃牙、ピクル、実戦での本部以蔵以外に敗戦は無く、女を知って成長を遂げる前の刃牙等多くの格闘家を苦戦させたシコルスキーには実質圧勝しているなどほぼ最強クラスに入る実力の持ち主である。

弟同様(父への想いは弟とは別のものだが)父、範馬勇次郎を超える事を目標としており、食事、呼吸、さらには思考に至る生命維持活動の全てを「強さの獲得」に費やしている。
純粋に強さのみの獲得を目指しており、若い頃は過剰なトレーニングに筋肉や体がついていけずまるで幽霊の如く痩せ細っていたが、マッドサイエンティストのジョン博士との出会いにより、そのオーバートレーニングを維持できるだけの(常人なら致死量を軽く凌駕する分量の)薬物を投与されることとなる。これ以降ジャックはビーカーに山盛りにされた錠剤やなみなみに充填された液薬をまるでファーストフードでも食べているかように摂取し、その結果常識を逸脱した量のステロイドを常用するようになり、1日30時間分とさえ言われる明らかなオーバートレーニングを薬物の力で維持していた。
これだけの負担を自身の肉体に課しながら薬物投与による副作用は過去に1回しか無く、食欲も極めて旺盛(具体的にはステーキを10秒足らずで完食している。)
むしろ薬物投与を開始する以前の方がよっぽど不健康そうに見える程である。

ちなみにジョン博士は自分の薬物が作り出してしまった怪物(=ジャック)への恐怖と後悔から自らの命を絶った。フランケンシュタインが理想像だと語る彼は、後に(元マッドドクターの)鎬紅葉による骨延長手術を受け、更なる戦闘力を手に入れる。
刃牙道では更なる骨延長手術を行い、身長が243cmになった。

人物像

格闘家としては「強さの追求」という点について言えば、ある意味、本作中最も純粋でストイックな男であり、マホメド・アライJr.には『完全主義者』と評された。
普段はまるでサイボーグのようなシャープで無機的な顔つきで、感情の起伏は全く読み取れないが、戦闘中に薬物の効果が発現すると表情筋までもがパンプアップし、まさに悪鬼の如き形相を見せる。

しかし、後述する禍々しくえげつないファイティングスタイルと、ストイックを通り越して狂気とすら呼べる「強さ」への執念から冷酷な人物と思われがちだが、寡黙ではあるものの戦い抜きの場では意外と人当たりは良くフランクな性格だったりする(単に鍛錬にかまけて他のキャラと絡む機会が少ないだけ)。
特に血を分けた弟である刃牙に対しては屈折しつつも純粋に兄弟愛のようなものを抱いており、刃牙と血みどろの死闘を繰り広げた最大トーナメント決勝戦でもそこに殺意や憎悪といった悪感情は存在しておらず、決着後は自らの敗北を素直に認め、チャンピオンベルトを持てない程の負傷で困憊した刃牙に手を差し伸べている。
また、医者としての見地から自分に忠告を行ったり骨延長手術を担当した鎬紅葉とは最大トーナメント以後はプライベートで一緒に語らいながら食事するほど仲良くなっており、これ以降も何度となく世話になることになる(奇しくもお兄ちゃんコンビである)。

モラルを無視したファイティングスタイルについても、基本的に精神的にも肉体的にも常軌を逸した連中がゴロゴロしている本作の登場人物の間では目立って残虐というわけでもない。
向かってきた相手を徹底的に叩き潰すスタイルも、ジャックなりの相手への敬意の示し方である。逆に、相手の強さや心意気が自分と勝負するに値しないと判断した場合は早々に興味を失って戦いを切り上げてしまうこともある。

肩書のピットファイターとは作中の表現を借りれば「賞金目当ての喧嘩屋」だが、実際にそういう勝負をする姿が描かれたことは無い。ドーピングゆえ参加できない正規の格闘技の代わりの実戦経験の場とする見方や最大トーナメントに出場するための嘘の来歴とする考察もなど読者の間でも説が分かれている。
少なくとも最大トーナメント後は日本滞在を続けており、父である勇次郎と同じく定職が無い事実上のニートである(複数のトレーニングジムに通っていたり、高そうなステーキを皿が山積みになるほど食べたりしていたのは、最凶死刑囚の公開処刑の際の手際などから猪狩完至がパトロンについているからだと推測される)。

なお浜岡賢二の漫画浦安鉄筋家族には彼をパロディした花園垣というキャラクターが存在する。ちなみに垣の母親の花園勇花は範馬勇次郎のパロディである。

能力

致死量を遥かに超えた量のドーピングと狂気的なまでのオーバートレーニングで積み重ねた強靭な五体を活かした我流のパワーファイトを得意とし、世界最強の柔術と言われるブラジリアン柔術のチャンピオンセルジオ・シルバが全体重をかけてもピクリとも動かせず、それどころか片手でタックルを切ってぶん投げてしまうほどの人外級の怪力を有する。かつて勇次郎が倒したそれをも上回る、天突く巨体のホッキョクグマをも難なく素手で殺害している。
極限まで鍛え上げられた筋肉は極めて強靭で、シコルスキーに先端が尖った杖で腹を突かれても全く動じず「本物の槍じゃなきゃ俺の腹筋は通らねェ」と言い放った(槍術の構えを見せたシコルスキーに対し、「やめておけ」と事前に忠告していた)。

戦法もルールやモラルに囚われず「噛み付き(バイティング)」を得意とし、アレクサンダー・ガーレンの薬指と小指、渋川剛気のアキレス腱、刃牙の上腕二等筋、ピクルの左耳などを喰いちぎっている。
その咬筋力は意図して鍛えているらしく、ヤシの実を喰いちぎったり、釘を口の中でひん曲げたり、Tボーンステーキの骨を「サクサク」食べるなどの芸当ができるほど。

一方、ボクシングレスリングといった一通りの格闘技ジムを掛け持ちしていたこともあるが、自己流の間違った鍛錬方法で迷惑をかけ続けたせいか厄介者扱いされていたため、正当な格闘技術は殆ど有していない。
ただ、最大トーナメント準決勝戦での渋川との対戦では『合気』の極意を見抜いて瞬時に模倣し、合気の達人である渋川に合気を返して勝利するなど、範馬一族特有の天才的なラーニングセンスの高さを垣間見せているので、技の類を使わないのは勇次郎や花山薫と同じく単にジャックの個人的信条によるものとも考えられる。

弱点としては技を持たずに身体能力極振りであるがゆえに、勇次郎やピクルといった同系統の格闘スタイルで上位互換のスペックを誇る相手には歯が立たないことだろう。

自慢の咬筋力による噛み付きについても、戦場を渡り歩いてきた勇次郎には「噛み付きは戦場では普通の事」だったため、かわされて反撃を受けた上に「狙うならば服の上からではなく首だ」と忠告されてしまう。
『範馬刃牙』にて、ピクルの左耳を食い千切った事によって、本来の戦闘スタイルを見せたピクルの数発の強打により、顎の骨を粉砕され、歯も多くの部分が欠損させられた。挙句、モズの早贄のように高層ビル屋上に吊り下げられた。これは彼をも餌――『保存食』として認識している事の証明であり、それでもなお敗北を認めず満身創痍の体をひきずりピクルの元へ向かおうとするジャックの前に現れた刃牙から告げられた真実が遂に彼の心を挫き、歯のない口を大きく開けて慟哭する。
ピクルとの戦いで顎の骨を砕かれた事が原因なのか、それまで流暢だった日本語がカタコトになっている。(漫画のふきだしにて、ひらがなの部分がカタカナになっている。)

更にその後の刃牙道では、本部以蔵と対峙した際、ジャックが噛み付きをしてくる事を読んでいた本部が服の下に強化アラミド繊維の防具を着込んで居たため、通用しないどころか噛みつかせた状態で一気に肩を引き抜かれて歯を根こそぎ持っていかれてしまった(このとき歯の根元にボルト等が見られることからピクル戦で欠損した多くの歯は人工物に置き換えた様子。もっとも、本作の登場人物はサメの如く何度でも生え変わるように歯の欠損程度すぐ治るようなので深く考えてはいけない)。

そのほか、この戦いでは何でもありの本部流に自身の力に任せて向かっていった結果(本人が最初本部を侮っていたこともあるが)、最終的に以蔵の実戦技術に翻弄されるような形で敗北している。
その後は治療のため松葉杖を使用しつつ、地下闘技場にて宮本武蔵と闘う選手を観戦している。

関連項目

グラップラー刃牙 坊主 巨漢
地球防衛軍フェンサーが装備できる強力なパンチ装備が「ジャックハンマー」と言う。

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