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───俺は今ステロイドを超えた!勇次郎の前に立つ!


プロフィール

国籍:カナダ

ファイトスタイル:ピット・ファイティング→嚙道

年齢:推定19歳→20歳(作中での回想から推定)

身長:193cm→213cm(骨延長手術後)→243cm(刃牙道で更に骨延長)

体重:116kg→推定160kg前後(骨延長手術後)→201kg(刃牙道で更に骨延長)→211kg(バキ道で筋肉量増加)

Cv:坂口候一(2001年TVアニメ版) / 三宅健太(2018年以降TVアニメ版) /


年齢は明言されていないが、勇次郎と母・ジェーンに関する回想から逆算すれば、刃牙より2歳程上と思われる。

(つまり最大トーナメント編時点で19歳花山薫と同い年という事になる)


概要

ジャック・ハンマーは板垣恵介の漫画作品『刃牙シリーズ』に登場する架空の人物である。第一部のラストボスである。名前の由来は削岩機を意味する「ジャック・ハマー」または同名のプロレス技からだろうか。ちなみにショットガンにも同名の物が存在している(生産者が特許を取得したのは1987年)。

第六部では、主役となった。


最大トーナメント編にて初登場、他の多くの出場者とは異なり特定の格闘技の流派だけに拘らない、噛み付きさえも使う野性的な戦法や、常軌を逸したドーピングで得た強靭な肉体を武器に正体不明の実力者として勝ち上がる。刃牙との決勝戦では「JACK範馬」の名を背負ったガウンを纏って入場し、自らを範馬勇次郎の長男、主人公範馬刃牙の腹違いの兄だと明かした。


弟の刃牙に比べ勇次郎に近い顔つき、体格を持つ。勇次郎には「ヤツ(ジャック)は範馬の血が薄い」と言われ軽く見られているが、作中では格闘戦での勇次郎、刃牙、ピクル、実戦での本部以蔵以外に敗戦は無く、薬が効いていない状態でもシコルスキーやマホメド・アライJrを一方的に痛めつけるなど、ほぼ最強クラスに入る実力の持ち主である。


勇次郎が約17歳の頃に戦場で出会った女傭兵・ジェーンを強姦した事でこの世に生を受け、戦士としての使命を全う出来なかった無念を晴らすべく、弟同様(父への想いは弟とは別のものだが)父、範馬勇次郎を超える事を目標としており、食事、呼吸、さらには思考に至る生命維持活動の全てを「強さの獲得」に費やしている。

純粋に強さのみの獲得を目指しており、若い頃は過剰なトレーニングに筋肉や体がついていけずまるで幽鬼の如く痩せ細っていた。

ところがジョン博士(過去に勇次郎が北極熊を蹂躙する姿を見て、彼のような強さを持つ存在を作ることが願望のマッドサイエンティスト)と出会い、そのオーバートレーニングを維持できるだけの(常人の致死量を遥かに上回る)薬物やステロイドを提供を受ける。

投薬後ほどなくして100m走で9秒37を記録したり、ウェイトリフティングのワールドレコードを顔色一つ変えずに放り投げるなど超人的な力を手に入れた。

その後、博士が引き止めるほどのさらなる薬物摂取と1日30時間とさえ言われる常軌を逸したトレーニングを日常的に続けた結果、マックシング(薬物の過剰摂取により生じる身体の臨界状態を意味する作者の造語。その説得力ある描写から、当時は実在の用語だと信じる者も一定数存在した)を克服しステロイドを超えた存在となる。


ちなみにジョン博士は自分の薬物が、思い描いた理想を遥かに超越した怪物(=ジャック)を生み出してしまったことへの恐怖と後悔から自ら命を絶った。

フランケンシュタインの怪物が理想像だと語る彼は、後に(元マッドドクターの)鎬紅葉による骨延長手術を受け、更なる戦闘力を手に入れる。

刃牙道では更なる骨延長手術を行い、身長が243cmになった。

尚、ジャック当人の弁によれば現在の体格が運動能力をキープ出来るギリギリのサイズらしく、体格に関してはこれで完成したという事が示唆されている。


しかし、あらゆる環境で闘争・戦闘を渡り歩いてきた勇次郎には「噛みつきなど戦場闘争では基本の一つに過ぎん」とあしらわれ、噛みつきをかわされた上に逆にノドを食いちぎられてしまった。

ピクルに敗れた際『保存食』として高層ビル屋上に一時的に吊り下げられ、そのことを目覚めた病院で刃牙から聞かされたことでファイターとしての心が崩壊し、慟哭した。

死刑囚編までは流暢だったがアライJr戦から日本語がカタコトになっている(漫画のふきだしにて、ひらがなの部分がカタカナになっている)。ただし、これについては最大トーナメント編と死刑囚編でのジャックの台詞だけ横文字になっているので、日本語を流暢に話してるというより元からカタコトだった可能性がある。最大トーナメント:横文字ひらがな→死刑囚編:横文字ひらがな→大擂台賽編:横文字カタカナ→ピクル編:縦文字ひらがな→以後:縦文字カタカナ。また、ピクルに敗北後からの喋り方がカタカナ表記なのは、ピクルに口周りの皮を剥がれ、顎を粉砕されたことによる後遺症という説もある。


更にその後の刃牙道では、本部以蔵と対峙した際、ジャックが噛み付きをしてくる事を読んでいた本部が服の下に強化アラミド繊維の防具を着込んで居たため、通用しないどころか噛みつかせた状態で一気に肩を引き抜かれて歯を根こそぎ持っていかれてしまった

ちなみに最大トーナメント後、勇次郎に敗北したとき「衣類の上から噛み付く際、布を吟味すべし」と忠告を受けていた。

なにも成長していない・・・

ただし、闘技場の木の柵をも食い千切る歯の強さから、普通の衣類であれば難なく食い千切れると思われる。防刃服などの防具まで考慮するのは無理があるだろう。

後の戦いでは丈夫な道着諸共肩を易々と食い千切っており、やはりアラミド繊維が想定外であっただけという説がある。


その他、この戦いでは何でもありの本部流に自身の力に任せて向かっていった結果(本人が最初本部を侮っていたこともあるが)、最終的に以蔵の実戦技術に翻弄されるような形で敗北している。

その後は治療のため松葉杖を使用しつつ、地下闘技場にて宮本武蔵と闘う選手を観戦している。


その後の作品であるバキ道では本部との戦いで全ての歯を失ったが新たにチタン製の歯を入れており、世界中を飛び回って鍛え上げる旅を行っており、噛みつきを極めようとして、咬合力を鍛え上げようと凡ゆる物を噛みまくったことで顔の輪郭も変わった程。体格も更に大きく成長しており、本人は「範馬の血」のせいだと述べている。徳川のじっちゃんからは精神も大きく鍛え上げられたと言わせる程に成長しており、噛みつきの道を極めた結果『嚙道』と命名した。


その後東京ドーム地下闘技場で野見宿禰と試合。全く衰えていない打撃技の中に上手く噛みつきを組み込み宿禰の噛み傷を増やしていく。最後は宿禰に投げられ頭から地面に突き刺されるも、出血多量により宿禰が膝をつき、敗者の宿禰が勝者のジャックを見下ろす形(勇次郎の「決着の際に頭の標高が高い方が勝者」という解釈に反している)で決着した。


第6作目である刃牙らへんでは、これまでの主人公にして弟の刃牙を差し置いて主役として登場。

幼少期には教会に侵入して、神に対して「護ってやる代わりに力を寄越せ」という旨で顔の穴という穴から出血する程のオーバートレーニングをしていた事が判明する。

そして遂に、自身を見放していた勇次郎に信念を曲げずにドーピングや肉体改造を続けている事を認められ、初めて勇次郎に褒められる。

その後は鎬昴昇と対戦し、紐切りで両目の視力を奪われるも冷静に着々と致命傷を与えて勝利した。


人物像

格闘家としては「強さの追求」という点について言えば、ある意味、本作中最も純粋でストイックな男であり、対戦相手を完全にノックアウトするまで徹底的に追撃する様からマホメド・アライJr.には『完全主義者』と評された。

登場当初は、まるでサイボーグのようなシャープで無機的な顔つきで、感情の起伏は全く読み取れないが、戦闘中に薬物の効果が発現すると表情筋までもがパンプアップし、まさに悪鬼の如き形相を見せる。


しかし、後述する禍々しくえげつないファイティングスタイルと、ストイックを通り越して狂気とすら呼べる「強さ」への執念から冷酷な人物と思われがちだが、寡黙ではあるものの戦い抜きの場では意外と人当たりは良くフランクな性格だったりする(単に鍛錬にかまけて他のキャラと絡む機会が少ないだけ)。

特に血を分けた弟である刃牙に対しては屈折しつつも純粋に兄弟愛のようなものを抱いており、刃牙と血みどろの死闘を繰り広げた最大トーナメント決勝戦でもそこに殺意や憎悪といった悪感情は存在しておらず、試合直前に兄である事を明かした際は刃牙に対して決勝まで勝ち進んできた事を褒め称え、決着後は自らの敗北を素直に認め、チャンピオンベルトを持てない程の負傷で困憊した刃牙に手を差し伸べている。

また、医者としての見地から自分に忠告を行ったり骨延長手術を担当した鎬紅葉とは最大トーナメント以後はプライベートで一緒に語らいながら食事するほど仲良くなっており、これ以降も何度となく世話になることになる(奇しくもお兄ちゃんコンビである)。

その他にも刃牙の彼女である梢江に対しても紳士的に接するなど礼節も弁えている。また、目上の相手には正座をしながら敬語で喋る等、弟の刃牙より礼儀正しい。

他にも、タオルを噛んで庭の木にぶら下がっているのを見て、首吊りと勘違いして駆けつけた徳川に「ア……ドーモ…」と気の抜けた挨拶をしており、食後にドーピング薬をボリボリ食べているのを徳川に問い詰められても、薬を頬張り妙に気の抜けた顔で「食事ダカラ」と答えており、何処となく年相応さを感じさせる。

また、第6部にてかつて刃牙が勇次郎と食事をしたホテルで勇次郎と合うが、その際も刃牙と違ってちゃんとジャケットを着用しており、カジュアル?系ながらもドレスコードをクリア出来ている。 母親の教育が良かったのだろうか…?

ちなみに、勇次郎は相変わらず拳法着の上にジャケットを着ているだけである。

得意技である噛みつきにはかなりの思い入れと誇りがあるようで、噛みつきに対する持論を語る際は普段の寡黙さとは打って変わって饒舌になる一面も。


モラルを無視したファイティングスタイルについても、基本的に精神的にも肉体的にも常軌を逸した連中がゴロゴロしている本作の登場人物の間では目立って残虐というわけでもない。

向かってきた相手を徹底的に叩き潰すスタイルも、ジャックなりの相手への敬意の示し方である。逆に、相手の強さや心意気が自分と勝負するに値しないと判断した場合は早々に興味を失って戦いを切り上げてしまうこともある。


肩書のピットファイターとは作中の表現を借りれば「賞金目当ての喧嘩屋」だが、実際にそういう勝負をする姿が描かれたことは無い。ドーピングゆえ参加できない正規の格闘技の代わりの実戦経験の場とする見方や最大トーナメントに出場するための嘘の来歴とする考察もあり、読者の間でも説が分かれている。

少なくとも最大トーナメント後は日本滞在を続けており、父である勇次郎と同じく定職が無い事実上のニートである(マンションに住んでいたり、複数のトレーニングジムに通っていたり、高そうなステーキを皿が山積みになるほど食べたりしていたのは、最凶死刑囚の公開処刑の際の手際などから猪狩完至がパトロンについているからだと推測される)。


ドーピングについては「強くなれる手段があるのにしないのは怠慢」(意訳)という持論を持っており、食後にもまるでサプリメントが如くドーピング薬を貪り(曰く、それも食事)首に注射を射している。

薬物の使用の是非については「スポーツマンが考えればいい」と言い切っており、自分がドーピングを止める事は無いとしている。


能力

致死量を遥かに超えた量のドーピングと狂気的なまでのオーバートレーニングで積み重ねた強靭な五体を活かした我流のパワーファイトを得意とする。試合開始直前にドーピングによる一時的な強化も行っているが、そもそも彼の薬物の主な使用理由はハードトレーニングを支えられる身体を作ることであり、薬の強化で強いというよりは薬により常人には絶対に不可能なオーバーワークが可能になり、がむしゃらにトレーニングしているため強いというのが正確で、彼の言う「日に30時間の鍛練という矛盾のみを条件に存在する肉体」とはここからきている。そのため、薬物の効果が切れている状態でも「超肉体」「筋肉の要塞」と呼ばれた鎬紅葉を片手でねじ伏せ、100kgを超すシコルスキーを闘技場の柵から対角の柵に水平に投擲するほどの筋力を持つ。

かつて勇次郎が倒した個体をも上回る、天突く巨体のホッキョクグマをも難なく素手で殺害している。極限まで鍛え上げられた筋肉は極めて強靭で、シコルスキーにカーヴィングナックルで切られるも皮膚が切れる程度で、先端が尖った杖で腹を突かれても全く動じず「本物の槍じゃなきゃ俺の腹筋は通らねェ」と言い放った(槍術の構えを見せたシコルスキーに対し、「やめておけ」と事前に忠告していた)。


ファイトスタイル

戦法もルールやモラルに囚われず「噛み付き(バイティング)」を得意とし、アレクサンダー・ガーレンの薬指と小指、渋川剛気のアキレス腱、刃牙の上腕二等筋、ピクルの左耳などを喰いちぎっている。

ヤシの実を喰いちぎったり、Tボーンステーキの骨を「サクサク」食べる、釘を口の中で結ぶなど、その咬筋力は意図して鍛えている。

現在では400kgを超えるバーベルを顎の力だけでダンベルトレーニングの様に何度も持ち上げて鍛えており、食事でも牛の背骨をも大根でも食べる様に食い千切り、椰子の実をジュースのプルタブを開けるが如く片手間に食い千切る事が出来る。


鍛え抜かれた身体を活かした戦闘が基本で「技」と呼べるものはほとんど利用しない。

しかし、最大トーナメント準決勝では渋川が50年かけて編みだした『合気』の極意を瞬時に模倣し、渋川の合気を更に合気で返して勝利するなど、範馬一族特有の天才的なラーニングセンスの高さを垣間見せているので、技の類を使わないのは勇次郎や花山薫と同じく単にジャックの個人的信条によるものとも考えられる。事実、柔道場で相手に「なにをされてるのか全然ワカらんッッッ」と言わせる程の技捌きを見せている。


マックシング

過剰なドーピングによるブーストが臨界点に達した状態。

全身の筋肉がパンプアップし皮膚にメタリックな艶が出て、表情筋も変形して形容し難い怪物の如き形相となる。

初めて発症した際には身体が変色して全身に血管が浮かび上がり、筋肉が波打つなど最早クリーチャーの様な姿になっている。

この状態では身体能力が更に大幅に上昇し、折れている腕で刃牙を殴り飛ばした際には刃牙の前腕が解放骨折して千切れかける程の威力を発揮。

蹴り一発で刃牙を吹き飛ばして闘技場の柵を粉砕して見せ、優勢だった刃牙をたった2発で瀕死にし、敗北を覚悟させた。

身体が萎んでからは更に速度が増し、観客が視認出来ない程の速度で間合いを詰めて猛ラッシュを放ち、超人的な肉体を持つ刃牙ですら歯を砕かれ、脚を蹴り折られと全身を滅茶苦茶に破壊した。

最大トーナメント以降はドーピングの副作用を克服したのか、ドーピングの効果がMAXになっても筋肉がパンプアップして身体がメタリックに輝く程度となっている。


嚙道

噛み付きを技にまで昇華させ、噛み付きを主体とした我流の武道。

今までのパワーファイトから一転して、かなり戦略的、技巧派的なスタイルに変わっている。

それまでは、強力な反面動きが読み易くカウンターを取られ易い大振りで単純な打撃を使用していたが、嚙道ではコンパクトなジャブを連打したり、コンビネーションを多用、骨延長で得た異常な長さの手足を活かした膝を着きそうな程屈んだ姿勢から相手の頭部にハイキックを打ち込む変則的な蹴り、裸締め等の組技、相手の打突等の攻撃に使用した部位を迎撃する様に噛み切る、即座に決着を狙わずに着実に急所を食い千切って運動機能を低下させる等、トリッキーで堅実なスタイルとなっている。

また、嚙道の修行の成果か、相手の全身の血管を透視の様に把握する事も出来る模様

奇しくも、弱点看破能力を持つ勇次郎に似た力を得ている。


余談

浜岡賢二の漫画浦安鉄筋家族には彼をパロディした花園垣というキャラクターが存在する。ちなみに垣の母親の花園勇花は範馬勇次郎のパロディである。


外伝のガイアとシコルスキーでは、河原で過去に戦った経験のあるシコルスキーとガーレンが向き合っているところを見掛けて、参戦したりはしなかったが、同じ街にいるからと2人にリベンジに来るなら来いと声だけ掛けていった。


第6部の刃牙らへんにて、ジャックが使用している薬の一つの名前が『CRONVITER LIQUID』と判明した。

アンプルに入っている事から、おそらくアナボリックステロイド系の薬かと思われる。

現実には似た名前の『CEROVITE LIQUID』というビタミン及びミネラルのサプリメントがあり、モデルの可能性がある。


関連項目

刃牙シリーズ グラップラー刃牙 坊主 巨漢

地球防衛軍フェンサーが装備できる強力なパンチ装備が「ジャックハンマー」と言う。

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