概要
ポーランド語sikora(シジュウカラ)に由来する、ポーランド系の家名。ポーランドに関連する場合、「シコルスキ」と音写されることが多い。ロシア語の場合、シコールスキィ、女性ではシコールスカヤとなる。
日本人に聞かせるとアレげな意味に思えてしまうので、英語風読みである「シコースキー」と読み替える場合も(野球選手のブライアン・シコースキーなど)。
頻度
90年代のポーランドでは、およそ2万6000人がこの苗字を持っていたという(Najpopularniejsze nazwiska w Polsce)。
歴史
この名前の記録にある最古の有名な言及は1463年で、「ゴイサギ(Ślepowron)」の家紋を持つ騎士の家族がそこで言及されている。「シコルスキ」の名を持つ騎士であり貴族でもある氏族(シュラフタ)は、様々な家紋を有した。
- Ślepowron(マゾフシェ、ポドラーシエ)
- Kopaszyna(ヴィエルコポルスカ)
- Cietrzew(カシューブ、ポモージェ、プロイセン、クヤヴィ)
- Lis(マウォポルスカ、カルパチア地域)
- Lubicz
起源
この家名は、「シジュウカラ」のほか、マゾフシェ県ムワヴァ、シュレンスク近隣シコール地域にも関連づけられている。この地名は、古代ポーランドにおいて運河の水をせき止めることを意味した「シコール」に由来する。
ヴァリアント
シコーラ(Sikora)、シコルカ(Sikorka)、シコロフスキ(Sikorowski)、シコルスカ(Sikorska)、シコルスキー(Sikorsky、アメリカ化したもの)
『グラップラー刃牙』の登場人物
ヘリコプターメーカーのシコルスキー
1923年にロシア出身のイーゴリ・シコールスキィによってアメリカで創業した航空機メーカー、シコルスキー・エアクラフト。世界初の実用的ヘリコプターS-47を開発して以降はヘリコプター専門の製造会社として知られている。