概要
大人気格闘技漫画である刃牙シリーズに登場する範馬勇次郎が、息子の範馬刃牙に対して発したセリフ。生意気にも嫌味を発した刃牙への怒号。
セリフを発した人物が勇次郎、非常にシンプルながらも味があり、後述の顛末の事もあって非常に人気のあるセリフである。
経緯
様々な強敵を倒した主人公、刃牙はついに長年の目標である勇次郎を倒すことを決意した。
しかし、そんな刃牙が希望する勇次郎との戦いは「決闘」ではなく「親子喧嘩」にのっとたものであり手始めに我が家に父、範馬勇次郎を招いて食卓を囲む。
そこでは勇次郎の食に対する真摯な持論やグーに勝つチョキとか色々あったが肝心の親子喧嘩には至らなかった。
そしたら今度は勇次郎が刃牙に食事を誘い、高級レストランに招待するが刃牙は高級レストランのマナーを熟知していなかったので普段着のままで来てしまう。
幸いにも個室での食事だったので普段着でもOKだったのだが、勇次郎は苦言を呈する。
「シティホテルで食事とくれば和・洋・中を問わずジャケットの着用は必然ッッ。それも十八にもなろう大和男子が」
ジャケットを着てこなかった刃牙に説教親父全開で叱る勇次郎。
そして刃牙の反応はどうかというと…………
「ごめん…ちゃんと教えられたことなかったし 」
「 イヤミか貴様ッッ 」
以上が「イヤミか貴様ッッ」が出てきた経緯である。
刃牙のセリフは正論of正論ではあったものの地上最強の生物である勇次郎に怒鳴られればどんな屈強な男でも委縮してしまうもの。
しかしそこは天下の範馬刃牙。
多少焦っていても反論を続ける。
「もちろんイヤミだよ」
「正しい挨拶 正しい言葉遣い 正しい装い 正しい接し方 正しいマナー……………」
「 俺は一度だって教えられたことがない 」
「強くなれ 強くあれ」
「それが父 範馬勇次郎が息子刃牙に発信し続けた」
「たった一つのメッセージだ」
「それは守った」
「“強い” その一点だけは教え通りさ」
「試してみたらいい」
「今ここででも」
因果応報を感じさせるこの反論には一部の隙も無く、言われた勇次郎は柄にもなく強気な態度で返すことが出来ずにいた。
それ故に言い返すことはできなかったので先刻までの怒りを完全に消して食事に移行するのだった。
さしもの勇次郎でも論破されれば形無しである。
余談
礼儀作法にうるさい感じの勇次郎だがその勇次郎の装いが良いかと言えばそうでもなくジャケット以外は普段着というツッコミどころ満載の装いだった。
親子喧嘩を想定していたからかもしれないがだったら説教なんて言うなよっていう話である。
もっと言えば、勇次郎が食事でジャケットを着ていたシーンなんて1つもない。
この事からジャケットを着てきたのは「息子の前でカッコつけたかったから」と邪推する読者がいる。
関連タグ
刃牙とは違った形で勇次郎を言葉で追い詰めた人物