概要
人によっては見ただけで生理的嫌悪を覚える作品も珍しくない。ゆえに、このタグは準R-18Gともいえる。
異類異形という総合的な表現もある。
現在のPixivでは、既存の生物とはかけ離れた形態をした生物・怪物や、実際に存在するがすぐ死んでしまうような形態を指す。しかし単純な欠損や火傷の他、「奇形」、実在し生命を維持できる程度の奇形、獣耳や獣人や翼人とも似通っている。異形タグと同時にこれらのタグが付いた作品もある。
また大熱波という現象で、全ての存在が歪んでしまった世界が舞台のゲーム「バロック」では、タロットカードのアルカナに振り分けられる人間が歪んだと思わしき敵が「異形」と呼称されており、このタグをつけたイラストが投稿されている。
体が人間で頭のみ異形の場合(特に無生物の形態をしている場合)は異形頭タグが付く。
人外でない他者としての「異形」
妖怪や異形で無い、中央やそれぞれの地方の基本文化と異なる風体をした人々も「異形」と呼ばれた。
室町時代辺りの日本で、異類異形と見なされたのは見慣れない動植物や場所に限らず、ある種の人々―エミシ(俘囚)、サンカ、貧民窟、乞食、東光寺、弾左衛門、別所―でもあった。(『異形にされた人たち』河出文庫)
彼等は様々な理由で「身分保障もボーナスも、健康保険も何にもない」境涯におかれ、しばしば賎民として扱われている。
江戸時代の偽書『盛長私記』では「雲間に異類異形の者」が現われて源頼朝がその時に轟いた雷に驚き、頼朝は河原で落馬したとある。天狗めいた存在の姿としても認識されていた現われと言えるかもしれない。
『もののけ姫』のジコ坊の原型とされる「非人」も、室町時代の『融通念仏縁起絵巻』では異形として描かれている(「もののけ姫」を読み解く-3,室町時代の民衆像)。
『もののけ姫』では、この意味での「異形」として表現されるキャラクターとして、獣の着ぐるみを着て地を駆ける「ジバシリ」、傘を持つ「唐笠連」が登場する。
関連イラスト
関連タグ
多腕 複腕 四本腕 六本腕 多手 多脚 多足 足が手 手が足 異形型