概要
どちらも複乳と呼ばれる。
創作表現にだけ使われる用語である。
副乳は医学用語であり、創作では誤用が見られるため以下に解説します。
現実の「副乳」について
種の本来より乳房の数が多いのを多乳房症といい、過剰な乳房を副乳といいます。
哺乳類は乳腺堤(ミルクライン)と呼ばれる、腋の下~乳頭~内腿までの線上に乳房の元となる原基を持ちます。
人間は通常は胎児期に2つ残して退化して消えますが、退化しきれずに残ってしまうことがあります。
思春期や妊娠・授乳期に張ったり膨らんだりして目立つことで発覚し、男性の1.5%、女性の5%が副乳を持つと言われています。
発現程度の差こそあれ、3つ以上のおっぱいを持つ人は意外といるようで、妊娠・出産体験記などでは「出産後に腋が腫れて痛くなりガンかと驚いて相談したら副乳だと軽くあしらわれた」という記述がよく見られます。
通常は治療の必要はないとされていますが、大きくて目立つなどの審美面から除去されることがあります。
東洋では目出度いとされ、伊勢亀山の関氏は(厳密には「雄っぱい」が)4つのものは戦闘において勝つ等と言われてきました。
整形で複乳になったと主張する女性
2014年の記事でインターネットを風靡しましたが、実際は病気や事故で乳房を失った人に使用する人造乳房を付けていただけのフェイクのようです。
なお、似たような3つ横並び乳房はコスプレ用としてAliExpressで販売されています。
哺乳動物の乳房
乳房はミルクラインに沿って発現するが、その数は種類・個体によっても異なる。
よくまとめられた本を紹介する。
学研の図鑑LIVEどうぶつブック すごいな、お母さん! どうぶつのおっぱいずかん
多産の動物ほど乳房が多い傾向にあるが、その相関関係は絶対ではない。
例えばウシは乳房が4つあるが一度に出産する仔の数は1頭であるし、モルモットは一度に4〜5頭出産するが乳房の数は2つであったりする。
哺乳動物は乳房が多いのが普通であるので、乳房が多いことを指す学術用語は無く、本来持つ乳房を指して副乳と呼ぶのは誤りです。
なお、ウシやヤギなど乳を利用する家畜で本来より多い乳首が見つかることはあり、副乳頭と呼ばれます。
創作における「複乳」
通常の乳房の下にさらに一対以上の乳房が並ぶ動物のような配置や、動物にはあり得ない横に3つの並びや、サイコロの5の目状など多彩な表現がある。
人外、モンスターやクリーチャー、魔法や科学・医学的な肉体改造、宇宙人など、異質なものを表現するのに使われることがある。
R-18創作での複乳を活用したプレイとしては、乳房が多いことを活用した多方向パイズリ、搾乳や触手プレイなどが確認されている。
該当キャラクター
酒場の女 (映画:トータル・リコール)
ウインダ (ユバのしるし)
キーロフ (りっく☆じあ〜す)