概要
メソポタミア神話の原初の海の女神で、若い神々や人間を滅ぼすためにエヌマ・エリシュの11の怪物を生んだというエピソードから、近代の創作においては巨大な邪龍とされることが多い。
シリーズでの初出はファミコンで発売された初代『女神転生』で、種族「妖獣」最上位の青い東洋龍のような悪魔ティアマット名義で登場。
続く『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』では種族「怪獣」最上位(HPは通常敵にもかかわらず4桁代)の赤いドラゴンとして登場した。(この頃は龍系は獣系に属しており、さらに仲魔にできないEvil属性種族である)
種族が「邪龍」となりティアマト名義になったのは『真・女神転生Ⅱ』からで、魔界の支配者ルシファーの命令により、魔界の街「ホド」で主人公達を待ち受けるボスとして登場。(前作『真・女神転生』において邪龍は実装されていたが未登場で、他メーカーが移植したメガCD版のみ「龍神」としてオリジナルデザインで登場している)
外見は全身が青紫の鱗に包まれ、怖ろしい形相をした何匹もの大蛇を纏う複乳の龍女といった姿で登場し、高い攻撃力を持ち1ターン3~5回攻撃を仕掛けてくる。
さらにセクシーダンスで魅了状態にもしてくるので注意が必要な難敵であった。
倒すと合体で地母神イシュタルと共通素体の姿の、弱体化したものを仲魔にすることができるようになるが、全体回復のメディアラハンを持つ。
『真・女神転生if...』ではボスの姿のまま(小さいサイズのドット絵に打ち直された)で、アキラ編の天のノモスに種族最上位の通常敵として登場した。
『ソウルハッカーズ』において、メイン画像の複乳の女龍神の身体から生えた、抽象化された四つ目の女神像のような姿の神霊ティアマトになり、ダークサマナーであるナオミのビジョンクエストに登場。
二上門の古代遺跡に夫であるアプスーと共に鎮座し、チートスキルを持つナオミに倒されなかった方がラスボスの属性に影響する。
『ストレンジジャーニー』では神霊版の姿で種族「邪龍」に戻り、セクター・フォルナクスのボスとして、続く『真・女神転生Ⅳ』では通常敵として登場している。
なお『魔神転生』シリーズ(Ⅰは「龍王」でドラゴン姿、Ⅱは「祖神」で服を着た腕が蛇になった女性姿)、『ラストバイブル』シリーズ(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、スペシャルと姿が違う)、『デビチル』シリーズ(ティアマット名義の蛇を持ったメカクレ少女。TCGではよりエロチックな姿で表現された)においても異なる姿、設定で登場している。
『D×2』では神霊ティアマトが星3で登場。氷結属性のアタッカーでありながら、火炎属性を無効化できるという特徴を持つ(残念なことに『真Ⅱ』で当たり前のように使っていた電撃属性が弱点となっているが…)。
また、邪龍版も異世界の悪魔として登場(表記はこちらも「ティアマト」)。こちらは衝撃と物理以外の属性全てに耐性があり、クリティカル率の高い呪殺攻撃を3回繰り出す「復讐の牙」、呪殺貫通に加え、スリップダメージが上昇する「荒れ狂う憎悪」、状態異常付与率と呪殺ダメージが上がる「呪殺バッデス」といった自らを追放した者たちに何としても復讐してやると言わんばかりの呪殺スキルをこれでもかと習得している。
『真・女神転生VV』では物語の根幹に関わる悪魔として、新たなデザインで登場。神霊版の姿を元にしつつも、龍・牛・駱駝の頭が付いた異形の蛇神の姿として顕現する。
カディシュトゥの目的はこの悪魔を降臨させることであり、主人公達はこれを阻止するためにカディシュトゥ達と激闘を繰り広げるが………。