CV:朴璐美
概要
べテル本部を統括するべテル天使長代理。
非常に厳格で自他に厳しく、べテルの秩序を乱すものは実力で排除する。
神に絶対の信頼を寄せ、神の決めた秩序の厳守を第一としている。
メガテンの天使としては珍しく自らの行いを絶対視しておらず「正しくあろう」と努めてはいるが「正しい行動の先に常に正しい答えがあるわけではない」と考えている。
ベテル日本支部への干渉を強めておりスタッフからは辟易されている一方、太宰イチロウにアドバイスしたり上位天使を貸し与えたりと優しい一面も持つ。
外見
背中には翼が生え、露出の多い金色の鎧と十字型の剣を装備している。
公式Twitterで公開されたコラムによると、デザインはオリジナルの解釈が中心となっている。
鎧は三位一体思想から三角を基調とし、頭飾りや剣は十字架を模している。腕や足に入れた刺青は神への忠誠心の現れで牢を表している。ルシファーの甘言に乗って堕天し掛けた過去を恥じ、戒めとして入れている。
余談
アブディエルとは、旧約聖書のユダヤの歴史書『歴代誌』に登場する名前。ここでは人名としての登場である。
ジョン・ミルトンの作品『失楽園』において天使名として採用された。この作品ではルシファーが多くの天使たちと共に神に反乱を起こそうとした際、唯一これに反発し飛び去った天使とされている。
『女神転生シリーズ』での初出は『偽典・女神転生』で、アブドゥエル名義で登場している他、前述の作品と関連性のあるコミカライズ作品『真・女神転生 東京黙示録』ではアブディエル名義で登場している。
前者の外見は、背中に翼があるのは同じだが、鎧は銀色で普通の形状、装備している剣も普通の形をしている(同作に登場するカシエル、アークエンジェル、パワーの色違い)。
対する後者は、報道部に(勝手に)所属する男子高校生・来留須(クルス)の本来の姿として登場しており、来留須に天使らしい装束と武装を施した外見になっている。
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以下、ネタバレ
ネタバレ
イチロウはアブディエルがナホビノになるために必要な半身。彼にアドバイスをしたり天使を貸し与えたりと手厚く対応していたのはこれが理由の一つにあったのかもしれない。
ナホビノが現れたことが他国のベテル支部に知られるところとなったアブディエルは、ナホビノを否定するため主人公を粛清しようと試みるがその目論見は失敗。結果としてベテルの崩壊を招く。
意気消沈するアブディエルに対し、ナホビノになるようイチロウは説く。
最初は唯一神の定めた禁を大天使が破るわけにはいかないと拒絶するが、覚悟を決めたイチロウに背中を押され、神への信心故に、神が定めた禁を破ると決意し、力を求めて堕天使アブディエルとなった。
ゲームをクリアしたセーブデータから2周目を始めると、悪魔合体が解禁されて仲魔にすることができる。
なお、アブディエルを始めとしたベテルの天使達は、ナホビノになりうる悪魔の知恵を持つ人間を秘密裏に暗殺しており、アブディエル自身も魔神バアルを始めとした悪魔の知恵を持つ人間を殺めたと思わしき台詞を口にしいる。妖精の里に匿われた人間の中には天使が人間を殺めた場面を目撃した者もいた。
残酷なことだが、劇中ではナホビノになろうと人間を取り込んで強化した悪魔がおり、そのために何人もの人間の命が奪われたため、敵対勢力の戦力低下目的という事も含めて考えれば致し方ないとも言える。
(歴代メガテン天使が碌なことをしなかった事もあるが)往年メガテンファンからは、アブディエルを含めて「今作の天使は優しい」という声もある。