「死ぬにはいい日だ」
概要
CV:野島健児
刃牙シリーズ第3部『範馬刃牙』に登場する人物。登場時点で21歳。
範馬勇次郎、ビスケット・オリバに並ぶ三人目の「アンチェイン」であり、24時間体制でアメリカ軍に監視されている。
通称「ミスター2(セカン)」。
来歴
アメリカ合衆国統治下の南米の離島出身。日系三世で、祖父は無隠流忍者。幼少期より祖父から忍術を叩き込まれ、たゆまぬ努力を積む。一方で、米国の支配体制に疑問を抱き、仲間を集めて海賊団を結成。反米テロリストとして壮絶な修練を重ね、島民を扇動して独立を促そうと試みる。
米国政府はこれを危険視しゲバル一味の拿捕に乗り出すが、それを予想していたゲバル一派はホワイトハウスに潜入し、ガードマンを倒してボッシュ大統領他閣僚を制圧すると、ゲバル本人はボッシュ邸に乗り込んで大統領夫人と子供たちを捕まえ脅迫に出た。これにより島への攻撃は即座に中止され、島の独立と民族自決は承認された。
かくしてゲバルは海賊を辞め、大統領に就任するが、自分より自由であるビスケット・オリバの存在を知ると、彼に興味を持ち自ら米国警察に出頭しオリバの住む巨大監獄「ブラックペンタゴン」に服役。余りの強さから看守や囚人からは王様扱いされることとなり、同じくオリバに挑むためにボッシュの拉致を敢行してブラックペンタゴン送りになった範馬刃牙からは驚かれることとなった(なお、ゲバル自身は刃牙がボッシュを誘拐した事に関しては「奴(ボッシュ)の息の根を止めてくれたらもっとパーフェクトだったがね」と評している。)
そして決戦の日となり、刃牙含む全囚人・職員が見守る中、ゲバルはオリバに向けルーザールーズゲーム(ハンカチを掴んで殴り合う決闘)を申し込み、無茶なルールで殴り合いを続けるものの、その信念の欠如に不満を持った刃牙達の進言によりオリバはゲームを辞め、ステゴロに挑む。
結局敗れこそしたものの、その圧倒的実力に感服したゲバルは目的を果たしたと感じ、(正面から出ては看守達の面子が立たない事から)勝手に牢屋のロッカーの底に掘っていた抜け穴を使って脱獄。オリバに、自国への招待状として貨幣を一枚を残して行った。
能力
オリバや勇次郎とは異なり、腕力のゴリ押しよりもトリッキーな戦術を得意とする。彼よりはるかに格下の海賊たちですら一人で原子力発電所の制圧が出来ると言われているほどで、対武器・対格闘に関するスキルは非常に高い。例えばわざと相手に拳銃を持たせ、ハンデを与えたふりをして選択肢を奪うなど、相手を油断させる術に長けているだけではなく、刃牙のパンチを受けても平然としていたオリバに鼻血を出させるなど身体能力も高い。
余談
海外翻訳版では名前が容姿及び名前のモデルである『CHE GUEVARA』(チェ・ゲバラ)になっている。
当然ゲバルとゲバラは別人であり、マホメド・アライとモハメド・アリ、愚地独歩と大山倍達等が作中でも同時に存在している事から、ゲバラはゲバラで別に存在している可能性が高い。
また、名前が変更されている事で本名の『純・ゲバル』の苗字に触れた会話も変更されており、年齢も「およそ24~25歳」とされている。
【日本語版】
「本名ジュン・ゲバル。日系3世21歳。漢字はよくワカらぬが…たしかこんな字」
「純粋の”純”…」
「英語ではJ・ゲバルで通っておる」
【英語版(訳)】
「彼の名前はエルネスト・ゲバラ、おそらく24か25歳の若いアルゼンチンのゲリラ兵士です。アルゼンチンでは、みんな『チェ』を『ヘイ』と同じように言うが、彼は日本の漢字が大好きです」
「『チェ』は『純粋』を意味する漢字の「純」に似ている」
「だから彼は自分の名前にその漢字を使っている。そして、彼はその言葉を頻繁に使うため、彼の最も親しい友人だけが彼に『チェ・ゲバラ』というあだ名を付けた。」
何故に……
関連項目
ガイア(バキ):いろいろ似てる人